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その33、草場の大日如来
写真
所在地:大村市草場町 (松尾神社、鳥居の東側)


 
この草場の大日如来(くさば の だいにちにょらい)は、草場町にある松尾神社(まつのお じんじゃ)の鳥居の右側(東側)約3mにあります。この大日如来は石像式ではなく、自然石に碑文だけが彫られている文字塔式です。

 建立年は碑文通り、昭和29(1954)年です。建立者名は碑文には彫ってありませんが、当時の草場郷(町)の方々と思われます。基礎や石垣を除く本体のみの大きさは、高さ57cm、横幅34cm、厚さ(奥行)19cm、胴囲95cmです。

 大日如来の意味は、国語辞典の大辞泉によれば、次の「 」内の通りです。「真言密教の教主。宇宙の実相を仏格化した根本仏。像は宝冠をつけ結髪した菩薩(ぼさつ)形に表される。曼荼羅(まんだら)では主座を占め、智の面を示す金剛界では智拳印(ちけんいん)、理の面を示す胎蔵界では法界定印(ほっかいじょういん)を結ぶ。遍照如来。毘盧遮那。」

 なぜ、ここに大日如来が建立されたのかと言う詳細な理由は、地域伝承として残っていないようです。ただし、鳥居の反対側(西側)にある「草場の馬頭観音と関係あるのでは?」との話しもあります。

 (左側写真は拓本作業中のもの。通常写真は下記右側写真参照)


大きさ
 
草場の大日如来(くさば の だいにちにょらい)の造りは、(右下側写真の通り)上部から順番に書きますと、碑文の彫ってある本体、土台石、(最下部の)石垣となっています。その大きさは、巻尺計測結果、下表の通りです。

草場の大日如来の大きさ
 本体(自然石)  高さ:57cm  横幅:34cm  奥行:19cm  胴囲95cm
 土台石(自然石)  14cm  横幅:約50cm  -  胴囲138cm
 土台の石垣  高さ60cm  横幅78cm  奥行:73cm  周囲314cm

 上表や右側写真をご覧になれば分かりますが、この種のものとしては大村市内で、多く見られる標準的なサイズと言えます。

碑文内容
 まず、右側写真は通常時のものです。最上部の本体中央部にある「大日如来」は大きな文字ですので肉眼でも鮮明に見えています。しかし、その左側(西側)の小文字(建立年)は、苔などが付き一般には分かりずらい状態です。

 そのようなことから、2014年9月18日に拓本作業をしました。その結果が、上記左側写真です。この拓本作業も含めて碑文は縦書きですが、ホームページ用に横書きに直しますと、下記「」内の太文字通りです。

   「 大日如来 昭和二十九年四月立 」

  念のため、上記「 」内を口語訳しますと、次の<>内通りと思われます。<大日如来を昭和29(1954)年4月に立てた。>

  なお、建立者名は碑文には彫ってありませんが、当時の草場郷(町)の方々と思われます。この内容と、ほぼ同様のことを地元の方から聞きました。ただし、なぜ、ここに大日如来が建立されたのかと言う詳細な理由は、地域伝承として残っていないようです。

 (注:戦後に建立されたことですから、今後も聞き取り調査を進めて何か詳細理由が分かれば、このページは補足・改訂したいと考えています)

補足説明
 現在ならば神社の鳥居近くに大日如来があるのは、やや違和感を持たれる方もいらっしゃるかと思います。上記項目と重複しますが、この大日如来が、「何故この場所に建立されたのか?」について、地元の方にお聞きしたところ「左側(西側)の馬頭観音と関係あるのかも?」との返事がありました。

 それ以外の詳細な説明は、不明のようでしだ。ただし、今富町、熊野権現の鳥居横にある段の馬頭観音脇にも、同じく文字塔式の大日如来があります。しかも、同じような自然石で、大きさもほぼ同じです。草場町、松尾神社の大日如来にも、鳥居を挟んだ反対側(西側)に、草場の馬頭観音(大正9=西暦1920年)があります。

 この二つの例=「大日如来馬頭観音が同じ所に鎮座している共通性」は、まるで両者が一対のようにも見えてきます。しかし、この二例を除き他の場所では、同様例を今まで私は見たことがありません。 本件の大日如来は、草場の馬頭観音よりも34年後に造られていますので、建立年の間隔が空き過ぎている感じもします。

 ただし、もしかしたら今富町の「段の馬頭観音と大日如来」と同じ関係(趣旨)から、建立された可能性も全く否定も出来ないと思えます。私自身は、(2014年9月)現在まで、大日如来と馬頭観音との関係があるのか、ないのかも含めて分かっていませんので、今後も調査し、何か分かれば、このページも改訂したいと考えています。

(初回掲載日:2014年9月26日、第2次掲載日:9月27日、第3次掲載日:9月30日)

 

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