|  てんぐになった福ちゃん | その11 | その12 | 

| (その8) 一ヶ月がたち、けがもよくなりはじめたころ、お重ちゃんのおとうさんたちから、「福ちゃんは、どげんして、てんぐさんなんかになってしもうたと?(どうして、てんぐさんになってしまったのですか)」ときかれ、いままでのことを福は、全部(ぜんぶ)はなし、「また、もとの顔(かお)にもどりたい」といいました。  すると、「そんじゃ、こんど、お坊(ぼう)さんがかえってこらっせば、元(もと)にもどしてくれらすごと、たのんでみまっしょか(それじゃ、こんど、おぼうさんがかえってこられたら、もとにもどしてもらえるようにたのんでみましょうか)」 「そいじょん、ちゃんとまじめにけいこして、みんなん、てつだいばせんばよ(ただし、ちゃんとまじめにけいこして、みなさんのために、てつだいをしないさいよ)」とお父さん、お母さんはいわれました。  お重ちゃん、おとうさん、おかあさんにやさしくしてもらって、やっと福は、今(いま)までやってきたことが、まちがいだったとわかりました。 | 
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