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リーフレット:郡地区の空襲と戦争遺跡(概要紹介)
”戦場は身近で、空襲は住宅地まで向けてあった“

リーフレット:郡地区の空襲と戦争遺跡(概要紹介)
画像1:冊子の表紙(実物はA4サイズ)
リーフレットの1ページの縮小版
(実物はA4サイズ)
概要紹介
 このリーフレット作成者の上野が、2021年から大村市立郡中学校1年生の地域総合学習の授業(講話)や、校外学習で使用中の「郡地区の空襲と戦争遺跡」のリーフレット(以降、「リーフレット」と称する場合もある)を、先に箇条書き風で、ご紹介いたします。

 ・使用目的:中学生用の地域学習平和教育用資料、あるいは市民向け郷土史講話用資料
 ・内容:大村市北部の郡地区(松原・福重・竹松の3地区)で、先の大戦であった空襲被害と戦争遺跡について、その概要を書いている
 ・サイズ:A3サイズ表裏の二つ折り(2023年版かコート紙=上質紙)
 ・部数:(2023年版のみ) 3,000枚(他の年は郡中1年生と先生分の約250枚)
 ・発行年月日:初版は2021年9月7日、第2版は2022年10月25日、改訂の第3版は2023年10月20日

 ・若干の経過-----2021年10月に郡中学校1年生へのガイダンス、講話、校外学習用に上野が自宅PCでA3版でカラーで印刷し配布した。2022年は郡中学校にてモノクロで印刷、配布して頂いた。大村市社会教育補助金の認可事業となり半額を負担となり、上質紙でのカラー印刷ができた。

 ・今年の配布予定----郡中学校だけでなく、市内の小中学校や関係各位へも配布する。また、何年か使えるように在庫用としても確保しておく。

1) 何故このリーフレットを作成、発行したのか
 あくまでも上野が知っている範囲内だけですが、大村市内の小中学校では、毎年8月9日の長崎原爆の日に平和集会(学習)が熱心に開催されています。これは、一瞬にして約7万5千人の尊い命が失われて、また傷病者も多数あり、一生苦しんでいる、そのことを後世へも伝え続けて、「ノーモア被爆者」「原爆を許すまじ」の訴えは当然のことと思われます。
画像2:冊子の2ページ(縮小版)
実物はA4サイズ

(1) 極めて身近な住んでいる地域でも悲劇はあっ
 ただし、長崎県内の各市町でも空襲はあり、尊い生命が犠牲に遭われ、焼け出された家屋は多数ありました。人の命の重さは、どなたも同じながら、例えば空襲当時9歳の福重小学校の児童が、アメリカ軍戦闘機の機銃で射殺されました。

 また、空襲警報が鳴り、福重出張所の裏山にあった防空壕に避難していた母子3名(内2名は幼児)が、アメリカ軍機の爆弾によって防空壕が落盤して生き埋めとなり、他の逃げ遅れた方々と一緒に犠牲になられました。竹松地区では書籍に氏名ではなく単に「娘」とだけ書かれた人(私の推測で市役所に出生届け提出前の赤ちゃんと思われる)なども亡くなっておられます。

 このような犠牲者の中には、もしかしたら今の中学生の曾祖父母(そうそふぼ)に当たる方だった可能性もあります。また、多くの家屋が空襲被害に遭っている関係から、今住んでいる自宅は、戦前燃やされて戦後に建て直されたこともあり得るでしょう。まさしく、新聞、テレビ、YouTubeなどで毎日のように見聞きする現在進行形のウクライナ戦争の悲劇は、わずか80年前の大村市内の姿と同じだったのです。つまり、戦争がいったん始まれば、「戦場は身近で、空襲は住宅地まであった」と同じです。

(2) 今後の計画も含め、大村8地区別の「空襲や戦争遺跡」の冊子または概要版も必要では
 しかし、このような極めて身近な大村市内の悲劇また戦争遺跡などを伝えている書籍類は、既に絶版ばかりで一般あるいは学校現場では無いに等しい状況です。

画像2:冊子の3ページ(縮小版)
実物はA4サイズ
 また、空襲や戦争遺跡全般も戦後既に約80 年経つ中で、それを伝える方々が、 天寿をまっとうされて鬼籍に入られる状況も、残念ながら多くおられるのも現実です。私は、今の内に戦前の事柄を聞いて、書き留めておかねばという切迫感も、近年ずっと感じていました。これらは、福重地区だけでなく市内全地区とも同じことでしょう。

 この解決策として、本来なら大村8地区(松原・福重・竹松・萱瀬・西大村・大村・鈴田・三浦地区)別に、各々数十ページの「空襲や戦争遺跡」冊子発行が望まれます。(私は、そのような小冊子の一つとして、市内の空襲記録を発行(今まで2冊)と「福重ホームページ」掲載を実施してきました) 

 しかし、各地域別の本格的な冊子は、一部の地区を除き戦後約80年経ってもできていなこともあり、長期計画を持って作成していくことも必要と思えます。その間の概要版として、今回のような大村8地区別の「空襲や戦争遺跡」リーフレット作成、発行が求められていると思われます。そのようなことから、私は、2021年から今回の「郡地区の空襲と戦争遺跡」リーフレット発行を継続してきました。今後も他地区の方々と協力協同しながら、同種の概要版が作成できればと願っています。

関係ページ:「福重飛行場」 「福重飛行場、誘導路橋の基礎部跡」 「皆同砲台跡」 「福重砲台跡(今富砲台跡)」 「福重村の招魂碑(慰霊碑)」 「大村海軍航空隊」 「下原口公園の掩体壕

(初回掲載日:2023年10月21日、第二次掲載日:10月24日、第三次掲載日:11月10日、第四次掲載日: 11月27日)
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