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福重の名所旧跡や地形

岩屋権現跡(今富町)
岩屋権現跡(いわやごんげんあと) 場所:長崎県大村市 今富町(冷泉寺集会場の近く、南側方向)

  この『岩屋権現跡(いわやごんげんあと)』の場所は、大村市今富町の冷泉寺集会場から南方向へ約40m行った民家の石庭(自然石が沢山おいてある築山)もしくは、その上側にある雑木林周辺と言われています。

 岩屋権現の創建は、大村郷村記によれば寛文年間(1661〜1672年)です。そこには権現と崇(あが)める石があり、穴もあいていたようですが、現在、その石は不明のようです。

 江戸時代にあった岩屋権現が今、存在していないのは、明治維新後に起きた廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)によって壊されたものと推測されます。

 ・岩屋権現跡は、左写真中央部の石庭あるいは左側上部の雑木林周辺にあったと思われる。



中央部の矢印周辺岩屋権現跡 (写真はグーグルアースより)

岩屋権現跡の場所について
 この岩屋権現跡の場所について、上記にも紹介しています通り、今富町の冷泉寺集会場から南方向へ約40m行った民家の石庭(自然石が沢山おいてある築山)もしくは、その上側にある雑木林周辺と言われています。右側の航空写真について、岩屋権現跡の場所は、黄色の矢印周辺(写真説明文通り)です。

 下記項目の大村郷村記に、字(あざ)橋口にあると記述されています。また、地元でも、上記の写真に写っている所が、その権現跡と伝承されてきました。なお、この土地の所有者は、江戸時代、岩屋権現の宮守をしておられたご子孫にあたる方と思われます。ただし、大村藩領絵図には、場所(文字)が描かれていないようです。

 あと、大村郷村記には、(現代語訳で)「権現と崇(あが)める丸い大きな石があり、その石には五六寸(15〜18cm)の穴があいている」という記述があります。私は、この内容もヒントに、その石の目星も付けました。

 しかし、2016年8月現在、「この石が間違いなく、そうだ」と言える状況ではありません。(念のため、今後、判明すれば、この項目は補足、改訂を考えています)

大村郷村記内容について
 岩屋権現について、復刻版=活字版の大村郷村記(発行者:図書刊行会、編者:藤野保氏)第2巻(福重村)119ページに記述されています。まず、その全文を下記の太文字で書いていきます。また、原文は、縦書きの続き文で旧漢字体などです。

 念のため、できるだけ原文は生かしたいのですが、ホームページ表記できない文字もあるため、それらと同じような漢字に上野の方で変換しています。 なお、見やすくするため太文字に変え、さらに改行したり、文章の区切りと思えるところに空白(スペース)も入れています。一文章が二行になっているところは( )内で表示もしています。なお、引用、参照される方は、必ず大村郷村記の原本から、お願いします。

橋口
一 岩屋権現 (神躰木立豫 例祭九月十三日 妙宣寺勧請) 岩永弥忠次一手祭
    石祠
   境内七問方程雑木山

当社は寛交年中建立 先年より権現と崇る石あり 丸き大石なり 其石に五六寸の穴あり 社もなし何の由緒もなき処なり 元社殿壱間方なり 破損ニ付天明四甲辰年石祠に再建 此社先年同郷百姓国平先祖夢相に依て此処に建立のよし申伝ふ

手前側の石庭か上部の雑木林周辺が岩屋権現跡

・現代語訳
 上記の大村郷村記を現代語訳しますと、下記 < >内の青文字通りと思われます。ただし、上野の素人訳ですので、あくまでも、ご参考程度に、ご覧願えないでしょうか。下記は、見やすいように太文字や改行など変えています。

 ( )内は、大村郷村記上で2行ある部分が一部あり、プラス私が付けた補足や注釈です。また、大村郷村記は、今回の記述だけではありませんが、真偽の問題さらには方角や距離違いなどが常にあり、注意が必要と思われます。

 橋口 一つ 岩屋権現 (ご神体は木の立像=仏像である。例祭は9月13日で妙宣寺に来てもらっている) 岩永弥忠次が一人で祭っている。
  石の祠(ほこら)がある。境内は約13メートル四方ほどで、雑木林である。

  当社は寛文年間(1661〜1672年)の建立された。昔から権現と
(あが)める石がある。丸い大きな石である。その石には五六寸(15〜18cm)の穴があいている。(今は)社殿もなく、なんの由緒(これまでの歴史などが記述された古記録)もない。

元あった社殿は約1.8メートル四方だった。破損により天明4(1784)年甲辰(きのえたつ、こうしん)に石祠(せきし)が再建された。この社殿は、昔、同郷(注:今富村の橋口のこと)百姓(ひゃくしょう)の国平の先祖が、夢想(夢判断)によって、この場所に建立したとの伝承がある。 


補足



 (この原稿は、準備中。しばらく、お待ちください)




(初回掲載日:2016年9月3日、第二次掲載日:9月4日、第三次掲載日:9月5日、第四次掲載日:9月6日、第五次掲載日: 月 日、第六次掲載日: 月 日)

  

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