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大村の石塔、記念碑、石碑や碑文など 松原尋常小学校 福田寅作氏の寄附記念碑
 概要紹介 掲載中
 1)記念碑内容について 掲載中
 2)記念碑の大きさなど
掲載中
   緯度経度など
 まとめ
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・碑文関係用語解説集ページは、ここからご覧下さい。
(写真1) 松原小学校 福田寅作氏の寄附記念碑 (写真2) 記念碑の部分拡大 
概要紹介
 注1:この記念碑の名称は、表面碑文を全部掲載すると大変長くなるので、省略して分かりやすいように「松原尋常小学校 福田寅作氏の寄附記念碑」としている。

 注2:尋常小学校=1886年(明治19)小学校令により設置され、満六歳以上の児童に初等普通教育を施した義務制の小学校。期間は最初四年、1907年から六年。41年(昭和16)国民学校令により国民学校初等科と改称された。(大辞林の解説より)

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(写真3) 記念碑の本体
(画像A) 記念碑の活字改訂版 
 この松原尋常小学校 福田寅作氏の寄附記念碑は、長崎県大村市松原本町にある大村市立松原小学校の運動場東端側(旧・長崎街道横の石垣沿い)の南側近くにあります。運動場側から見れば、ほぼ横一直線に5基並んでいる記念碑類の右側から3番目に位置します。その記念碑5基の内、本体部だけならば一番の高さがあります。

 (写真1、2、3)の中央部には、碑文が上部に横書きで1行、その下部ほぼ全面に縦書きで4行あり、そして、裏面に2行の碑文が彫ってあります。表面には、福田寅作氏が、松原尋常小学校へ明治43年(1910)6月に多額の寄付したこと、裏面には本碑を建立した松原村や建立年=大正五年(1916)五月が記されています。

 なお、表面の中央上部部に大きな文字で、「壱千圓」(1,000円)は、その右側にある碑文「基本財産」と考え併せれば、多額の金額(上野の全くの推測ながら、例えば校舎の改築や敷地の拡張資金など)が、先の福田氏によって寄付されたのではないでしょうか。そして、そのご好意を顕彰(けんしょう)し、同氏に感謝するため、松原村が、この記念碑を建立したのではないかと思われます。

1)記念碑内容について
 (写真1、2、3)の記念碑本体の表面裏面には、碑文が彫ってあります。それは、(画像A)の「記念碑の活字改訂版」を参照願います。また、ホームページ用に下記の通り、横文字の太文字に直して書いています。

 なお、表面の最上部に篆書体(てんしょたい、注A)で彫られた「念記」=「記念」の2文字の読みについて、大村市歴史資料館の学芸員の方に教えて頂きました。あと、(画像A)通り、昔の難しい漢字が使われています。そのようなこともあり、下記の碑文の口語訳は、参考程度に願います。もしも、碑文について引用・参照される場合は、必ず本体部の碑文からして頂けないでしょうか。

<注:表面>
念記
   松原尋常小学校 基本財産
   寄附者 松原村
金壱千圓 故 福田寅作 氏
   明治四十二年六月


<注:裏面>
  松原村
   大正五年五月 建立


 
注A:篆書(てんしょ)=「漢字の古書体の一。大篆・小篆があり、隷書・楷書のもとになった。現在は、印章などに使われる。篆文てんぶん。(大辞林より)  (補足:一般には印鑑屋のパンフレットや看板で良く見かける書体である)

口語訳
 上記の横書き碑文内容は、大正時代に建立された記念碑としては、現在ではあまり使われていない一部の文字を除き、分かりやすい内容です。そのため、口語訳も不要なのかもしれません。ただし、文章の流れを入れ替えたり、( )内=補足を設けながら読みやすくしていきたいと思い、下記
「」内の青文字にしました。

「 記念()
 松原尋常小学校の基本財産として、(額)壱千圓(1,000円を寄付して頂いた。注:)  (その)寄付者は松原村の故 福田寅作 氏である。 (寄付された年月は)明治43年(1910)6月であった。

 (この記念碑の建立者は)松原村で、大正5年(1916)5月(に建立した) 」
 
注:福田氏が寄付された明治43年(1910)当時の1,000円は、相当高額だったことは分かりますが、現在ならばどのくらいになるのか、当時の貨幣価値は、様々な説もあり、正確には分からない。ただし、碑文にある「基本財産」は、文字通り「学校の基本的な財産」と考えられるので、それは、上野の全くの推測ながら例えば校舎の改築や敷地の拡張のための資金だったろう推測されます。なお、明治43年(1910)当時の松原小学校の古記録や古写真などがあれば、より判明すると思われるが、現在のところ不明だ。

2)記念碑の大きさ、緯度経度など
 このページの(写真1)を参照願います。縦長の自然石が、松原尋常小学校 福田寅作氏の寄附記念碑本体部です。そして、その下側が、台座(土台)の自然石です。それらの大きさと緯度経度は、下表二つを参照願います。なお、このような造りは、大村市に沢山ある記念碑類と似たようなものです。あと、下表の数値は、あくまでも参考程度に、ご覧願います。また、数値未記入欄は、ご容赦願います。

松原尋常小学校 福田寅作氏の寄附記念碑の大きさ

 全体  高さ:2m35cm  -  -  -
 本体(自然石)  高さ:1m72cm  横幅:1m3cm  奥行:  胴囲:2m70cm
 台座(自然石)  高さ:60cm  横幅:1m53cm  奥行き:  周囲:3m90cm

松原尋常小学校 福田寅作氏の寄附記念碑の緯度経度(GPS実測値)
 名称:松原尋常小学校 福田寅作氏の寄附記念碑  場所松原本町5番地1 松原小学校(運動場東端側)
 GPS実測値:32度58分23.65秒 129度56分35.44秒
 (国土地理院)地図検索用 
 グーグルアース用数値:32°58'23.65"N,129°56'35.44"E  標高:GPS高度計は1.7m、気圧高度計は5m、地図上の標高は1.6m



まとめ


 (この原稿は、現在、準備中。しばらく、お待ちください)


・松原小学校の記念碑関係ページ: 「福田寅作氏の寄附記念碑」  「二宮金次郎像」  「川添福一氏の寄附記念碑」 「M口クイ氏 頌徳」 「松原小学校 創立百周年記念碑」 「田崎俊作氏の吉野桜の寄贈記念碑」  「松原の救護列車の碑」 

(初回掲載日:2020年3月18日、第二次掲載日:3月22日、第三次掲載日:3月26日、第四次掲載日:3月28日、第五次掲載日: 月 日、第六次掲載日: 月 日、)

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