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2020年、福重小学校5年生の田植えと、福重幼稚園の見学(概要報告)

写真1:福重小学校5年生と先生(田植え前、児童の前は育苗箱)

写真2:福重幼稚園の園児(手前側は育苗箱)
写真3:苗を持って説明中の清水さん
写真4:ゆっくりと、苗を持って田んぼへ入る
写真5:田植え開始中
 
写真6:(左側の立っている)清水さん指導で田植え中 
 
写真7:(左上側)福重幼稚園田植え見学中 
 
写真8:5年生、田植え中 

福重小学校5年生の応援と、福重幼稚園の見学
日時:2020年7月3日
09時00分〜10時10分
場所:大村市皆同町、石走川左岸横の田んぼ
参加:
全体(目測)で約80名、(児童:57、園児:7名、他:先生・保護者・関係者など)
指導員(しどういん):清水さん、沖田さんなど

主な内容
 
この日は、無風の曇空で田植えには、もってこいの天気でした。福重小学校5年生の田植え(たうえ)は、総合学習の一つとして毎年おこなわれています。

 また、例年、福重幼稚園の園児も見学と応援にかけつけ、可愛い大きな声で、「5年生のお姉さん、お兄さん、頑張って」と声援を送っています。今年も同様でした。

 まず、毎年、5年生へ手取り足取り、詳しく指導されている清水さんから、田植えについて、主に、下記<>内の説明(せつめい)がありました。

指導員の清水さんのお話
 (写真3を参照)
  皆さん、おはよう。5月3日に種(たね)をまいたのが、今日は苗(なえ)として植(う)えることになる。それまでの間、この田んぼでは、トラクターなどで地ならしをして、苗が植えやすいように平たくしてきた。今日は、曇り空で田植えがしやすい。

 コメ作りには、水が大事だ。この田んぼのは、どこから来ているか知ってる人いるかな? (児童たちの答えがあった後で) この水は、あそこに見える郡岳(こおりだけ、826m)に降った雨が、野岳湖(のだけこ)や、佐奈河内川(さながわちがわ)、さらに日本が誇る(ほこる水路(すいろ)などを流れて、ここに引かれている。

 米(コメ)には、たくさんの品種(ひんしゅ)がある。それらを大きく分ければ、水稲(すいとう)と陸稲(りくとうう)である。ただし、今はほとんどが水稲である。今日は、モチ米(こめ)と、ウルチ米(まい)の2種類を植える。<ウルチ米(まい)は、毎日食べている普通(ふつう)の米。モチ米は、正月などに食べるモチになる> 今日のウルチ米(まい)の品種(ひんしゅ)は、ヒノヒカリを植える。

 植えた後(あと)、人が、ご飯(ごはん)を食(た)べるのと同じで、(いね)にも肥料(ひりょう)をやる必要(ひつよう)がある。その養分(ようぶん)は、「チッソ・リン酸(さん)・カリ」などが必要だ。それを与えていけば、稲(いね)は、大きく成長(せいちょう)していく。最初、弱(よわ)よわしい苗だが、一か月もすると力強く(ちからづよく)なる。

 これは何だろうか? これは日本のタニシと、ジャンボタニシだ。このジャンボタニシがたくさん繁殖(はんしょく)、発生して稲(いね)などを食べてしまう。ずっと以前に外国(がいこく)から食用(しょくよう)として入ってきた。すごく増(ふ)えるので、、駆除(くじょ)しても出てくるので農家(のうか)は、たいへん苦労(くろう)している。

 田植えのやり方だが、1回に5〜6本の苗を植える。はじめ少なくても株(かぶ)が増(ふ)えていく。今日は手植え(てうえ)だ。今、通常ならばは全部(ぜんぶ)、田植え機(たうえき)で植える。皆さんにとっては、一生に一度の田植えになる人もいるかもしれない。 
 などの話がありました。

田植え
 清水さんの話しが終わった後、福重小学校5年生の児童全員、手に苗(なえ)を持って田んぼに入りました。その時、ワーワー・キャーキャーと、にぎやかな声も出ていました。中には、田んぼに入ること自体はじめてなのか、楽しそうな感じもしました。

 指導員や保護者(ほごしゃ)の方から、教えてもらいながら田植え紐(たうえひも)<15cm位の間隔(かんかく)で丸い球の付いた手植え用のひも>を目印(めじるし)に、大体同じ間隔(かんかく)に植え始めました。

 一列終わったら、清水さんから「バックして」との号令がかかり、その後、十数列の田植えが続きました。最初(さいしょ)は、慣れていないため時間もかかったり、植えた列も曲がった状態(じょうたい)でした。しかし、3列目以降(いこう)になると上手になって、ハイピッチになっていきました。

 また、苗がなくなり、育苗箱から保護者の方から投げ入れてもらったりしていました。あと、福重幼稚園の園児たちは、今年も「5年生のお姉さん、お兄さん、頑張って」と声援を送っていました。また、先ほど清水さんが説明されていたタニシの実物(じつぶつ)を先生と一緒に、じっと見ていました。

 そして、最終の一列も終わり全員、田んぼから上がり、泥(どろ)によごれた手や足を私も見ました。その顔を見ますと、田植えはじめと最初と違って見えました。まるで「ちゃんと、田植えできたぞ!」みたいなの雰囲気で、なんか自信に満ちた表情にも見えました。

終了ミーティン時の清水さんからのお話
 田植えも無事終了して、終了ミーティングがあり、その時、清水さんから次の<>内のお話が、ありました。

   植えたばかりなので稲は、まだ寝ている。しかし、1週間もすれば立ち上がってくる。そして、8月末頃には稲の花が咲く。これは昔に比べ速すぎる。地球温暖化(ちきゅうおんだんか)の影響(えいきょう)もあると思う。品種改良(ひんしゅかいりょう)も、沢山(たくさん)している。

 農業(のうぎょう)は、後継者難(こうけいしゃなん)で困って(こまって)いる。この田植えも何十年後かには、ロボット化となるかもしれない。.今日やった手植えは、皆さんにとっては、一生に一度の田植えになる人もいるかもしれない。食べ物を作ることは、本当に大事なことだと思う。お疲れ様。 

 最後(さいご)に、児童から指導された清水さん始め保護者の皆さんへ、大きな声で「ありがとうございました」とのお礼がありました。 (その後、5年生の児童は、今回話題になった近くの畑に大きく育っているバナナの木の見学をして帰校しました)

 今回、田植えに参加された福重小学校5年生の児童、見学や応援に来てくれた福重幼稚園の園児はじめ先生、指導員、PTA、保護者、関係者の皆様、大変お疲れ様でした。

写真9:5年生、田植え中

写真10:(右側の保護者から)苗の補充中
写真11:横一列の5年1組・2組とも全員で田植え中(注:手前側は先に機械植えされている)
<関係ページ>
2015年7月7日、5年生の田植え   、 ・2017年7月3日、5年生の田植え  、 ・2018年7月5日、5年生の田植え 、2019年7月5日、5年生の田植え 、 
大村歳時記シリーズの田植え(たうえ)

・米米(コメ)に関係する:『瑞穂の国



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