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大村の歳時記シリーズ 餅つき
餅つき、”二人つき”(福重小5年生、2020年12月18日) 餅つき、”三人つき”(福重小5年生、2020年12月18日)

餅つき、セイロ蒸しの準備中

餅つき
 この餅つきは、全国どこでもほぼ同じ名称、材料のモチ米も道具も準備も動作も、さらには餅を丸める工程さえも同じでしょう。ほんの少しだけ違いがあるとすれば、餅をつく時の参加人数が異なる程度ではないでしょうか。そのようなことから餅つきは、この「大村歳時記」シリーズに掲載するような大村市内独自の特色はないとも思われます。

 ただし、市内でも年末恒例行事として、あるいは何か祭りなどの時、お祝いを兼ねて年に何回か見られることでもありますので、餅つきの概要紹介をしたいと思っています。

   (右側写真説明:「2016年12月10日、福重小学校5年生の餅つき」で事前に、お母さん、お父さん達が、洗米して長時間、水にひたしておいたモチゴメをセイロを用いて蒸す準備中。中央が木製のセイロ、左端下側がアルミ製のセイロ。二つとも羽釜はがま)のお湯が沸騰(ふっとう)しているので、既にモチゴメを蒸している状態)

材料、道具、準備、本番など

 この項目も、いちいち説明は要らないほど分かりやすいですが、簡単に書いていきます。ただし、下記の紹介は、機械式餅つきではなく、あくまでも、ほぼ人による手作りの餅つきの紹介です。また、念のため、下記内容は、あくまでも私が見た範囲内の事柄ですので、道具や手順なども他の場所では違いがあるでしょうから、参考程度にご覧願います。

材料:モチゴメ   (水、お湯、アンコ、黄な粉、餅取り粉など)

道具:ボウル(様々な大きさで何個も必要)、ザル(竹製、金属製などあり)、蒸し板、蒸し布、ひしゃく、薪用かまど(ガスバーナーなどもあり)、羽釜(はがま)、蒸篭(せいろ、木製、金属製あり)、臼(うす、石臼、木臼などあり)、杵(きね)、もろぶた(麹蓋、モチ箱)、金属製バット(ステンレス、鉄製など)、バケツ、ゴザ、他に燃料用として薪(まき)やガスなどもあり

 注:上記の材料も道具も基本的は、どの地域でも同じと思われるが、当然、様々な餅つき形態や参加人数によっても違っているので、あくまでの参考程度にご覧頂きたい。

餅つき (2016年12月10日、福重小学校5年生の餅つき)

準備と餅つき本番
 昔からある言葉で、「(何の仕事も)段取り(計画、準備)七分で、仕事(本番)は三分」と言う言葉があります。この言葉を上野流解釈にすれば、準備さえ良ければ、本番作業も順調に出来ると思いました。この餅つきも、けっこう、その準備や事前作業が必要な事柄でしょう。(恥ずかしながら、私自身、準備不足があってバタバタしたこともあったので、このようなことを書いてもいます)

 ここで、餅つき本番の日をあくまでも仮の12月28日とすれば、その準備は数日前から始まります。つまり、モチゴメの精米は当然のことながら、餅つき用の材料や道具の準備点検さらには不足分の購入などもあるでしょう。さらに用いる道具類(臼、杵、羽釜、セイロ、金属製バット、餅箱など)も数日あるいは1日前から順に水洗いや事前準備などをしておきます。

  28日の朝に餅つきがおこなわれるとしたら、その前の27日の夕方頃にはモチゴメを洗米し、寸胴タイプのポリタンクなどに水たっぷり状態でひたしておきます。また、石臼(木臼)にも水を張っておきます。餅の中に入れるアンコなども当然準備しておきます。

  餅つき本番の28日の朝には、上記に書いた材料や道具を餅をつく場所周辺に全て準備し、バケツ、羽釜などに、お湯や水をためておきます。杵などはバケツの水につけておきます。

 前の晩から水にひたしておいたモチゴメは、餅つき1時間前頃からザルで水切りします。羽釜の水は薪やガスで熱して沸騰させて、モチゴメをセイロで蒸します。蒸しあがった順番に、いよいよ臼に入れて杵でついていきます。

 つきあがったら、あとは小麦粉をはった金属製バットにモチを入れ、そして適当に切るか、容器を用いて形を整えて、餅を丸めていきます。それは、食べる用途に応じてアンコ入り餅、黄な粉でまぶした餅、白餅(しろもち、アンコなど何もはいっていない餅のこと)、鏡餅(かがみもち)など種類も大きさも様々あります。

  餅を丸めることと同時進行に、食べる、あるいは飾る用途にしたがって、もろぶた(麹蓋、モチ箱) に分けて置いていけば、餅つきは終了近くとなります。後は、当然のことながら使用した道具類の清掃や後片付けはあります。

大村市内での餅つき
 冒頭にも書いていますが、餅つきは全国どこでも、また大村市内も同様に沢山の場所や、その回数も多くおこなわれています。そのようなことから、今回の大村市内での餅つき状況を詳細にまとめるのは、率直に申し上げて至難の業(わざ)です。特に、個人宅で年末あるいは(建物の)棟上げ式などで餅つきされている状況は、その件数が多くて最初から書けないものです。

 この項目では、あくまでも私が見た範囲内で主に各学校、各祭り(行事)などの状況を、今後の追加掲載を前提に下記に書いていきたいと思います。
(1)各学校のPTA行事など------福重小学校(2014年12月23日の餅つき 、2016年12月10日の餅つき 、 2019年12月10日の餅つき 、2020年12月18日の餅つき) (他の学校でも多くおこなわれていると推測していますが、何か情報あれば順次掲載します)

餅つき (2016年11月13日、大村市健康福祉祭り
場所:シーハットおおむら)

福重幼稚園の餅つき(2020年12月8日)

(2)各祭り(行事)など------鈴田ふれあい祭り(毎年10月に開催。本格的で大量の餅つきで、しかも祭り最後に盛大に餅まきがおこなわれ人気行事である) 、 おおむら健康・福祉祭り(毎年11月開催。住宅関係展示場で餅つきが行われている。上から4番目写真参照)

(3)(建物の)棟上げ式など------棟上げ式などで、今でも多くおこなわれているが、戦前や戦後何十年間ならば、ほぼ全ての家でおこなわれていた。棟上げ式の当日、近所や親せきで餅つきを朝からおこない、午後か夕方前頃に棟上げ式終了後、屋根から家族、大工、親戚から餅まきが盛大におこなわれてきた。

(4)他にも多くあり------私が把握していないだけで他にも沢山の地域や行事などで餅つきがおこなわれている例があると思われる。

(5)個人宅など
------年末恒例の餅つきなどがおこなわれているのは、今でも市内(特に農業地域)では多いと思われる。また、赤ちゃんの誕生日などにも、「赤ちゃんの座り餅」(大きな丸餅に赤ちゃんを座らせ「早く大きく元気良く育て!」などと家族、親戚が祝う)もしている家庭もある。

 先の事例以外にも、私が把握や調べていないだけで、他にも沢山の餅つきがあると思われます。そのようなことから、今後もこの項目は、事柄の補足や行事の追加など、確認できしだい順次おこなっていきたいと考えています。また、何か情報を寄せて下さる方がいらっしゃれば、よろしくお願いします。

(6)餅つきの日について
 上記の(1)(2)(4)は、そのお祝い日や完成祝いの日でしょう。あと、(3)の個人宅(各家庭)での年末の餅つきです。これは、各家庭の事情で当然異なる日時と思われます。私の実家(農家)、隣近所あるいは親戚などでは、毎年12月28日が多かった記憶があります。それは、28日の「8」という数字が末広がりの意味もあって、縁起が良いからかもしれません。

 また、この頃になると、役所や会社では仕事納めか、その前で師走の忙しいピークも少しだけ過ぎ、あとは年末と年越しの準備という段階の一区切りという日でもあったでしょう。ただし、現在は、仕事その他で、そう区切り良くやっていく状況でもないし、そもそも餅つき自体が各家庭では、どこもされていないのもあるので、どこも28日の日だけではないのではないでしょうか。

<下記は2023年12月12日、福重小学校5年生の餅つき写真一例>

蒸したての餅米を充分こねる 餅つき
3人での餅つき 餅丸め




補足

  (この原稿は準備中。しばらく、お待ちください)


コメ関係ページ:田起こし(たおこし) 、 代明け(しろあけ)代掻(しろかき)  、 田植え(たうえ) 、 稲刈り(いねかり)  、 (稲の)掛け干し(いねのかけぼし) 、 脱穀(だっこく)  、 籾すり(もみすり)  、 精米(せいまい)  、 (もち)つき  

初回掲載日:2016年12月31日、第二次掲載日:2017年1月1日、第三次掲載日:1月2日、第三次掲載日:2020年12月20日。第四次掲載日:2023年12月21日

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