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福重郷土史同好会
2020年の活動報告(3)

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第80回例会報告
日時:2020年3月18日19時00分〜21時00分、参加:4名
場所:福重地区住民センター

松原小・郷土史講話
福重小・郷土史クラブ
帯取遺跡・鍛冶工房跡
東光寺の滑石製平安仏
草場の滑石製平安仏
下八龍の線刻石仏

報告など(前回2020年1月15日の例会以降から主な事項のみ)
(1)1月17日、福重小学校・白馬様の祀り(参加36名)概要報告
(2)1月21日、松原小学校での歴史講話(参加11名)概要報告
(3)1月31日、福重小6年生の福重地区へ提言(参加、全体で86名)概要報告

(4)2月 4日、福重小・郷土史クラブ、発表リハーサル(参加、全体で320名)概要報告
(5)2月 8日、(大村市)小中学校郷土史クラブ成果発表会(参加、全体で240名)概要報告
(6)2月11日、帯取遺跡発掘調査 現地説明会(参加数:目算で約200名)概要報告

(7)2月29日、行政書士記念公開講演会、中世山城の講演会(参加、全体で27名)概要報告
(8)3月 4日、長崎新聞、福重と松原の石仏3体を大村市有形文化財に登録
(9)
3月18日、福重小学校の卒業式(規模縮小して開催。参加:目測で170名)概要報告

議題

1)帯取遺跡と現地説明会について<別紙参照>
 1,帯取遺跡現地説明会 紹介ページは、ここから、ご覧下さい。  2,現地説明会の日時:2020年3月11日、見学者:約200名

<感想など>

 ・内容については、新聞、テレビの報道内容の通りである。(長崎新聞の「帯取遺跡」紹介リンク先)
 ・弥生時代末〜古墳時代初頭ごろの鍛冶工房跡が見つかったのは、壱岐市のカラカミ遺跡に次いで県内2例目である。
 ・この遺跡は鉄を原料から造る鋳造(ちゅうぞう)跡ではない。鍛造(たんぞう)跡でああり、既にある鉄製品をつくりなおした鍛冶工房跡で、あまり大きな鉄製品はなかったと思われる。
 ・この遺跡はじめ黄金山古墳や冷泉寺跡周辺の小高い所は、あまり発掘されていなかった場所で、しかも古い土地柄でもあるので、それらの周辺から、また何か出土するかもしれない。

 ・鍛冶工房跡が発見されたということは、従来説より今富町・福重地区や大村の技術や情報(仏教文化含めて)は、もっと古いのではないのか? (歴史の進展は)福岡や佐賀と、あまり差がないのではないか?

 ・現地説明会は福重地区の遺跡説明会で見たことがないような方も含めて、また、県内だけなく佐賀県や福岡県からの見学者があったようだ。(見学者数は約200名)
 ・あんな大勢の見学者を福重地区で見たのは、初めてではないか。

 ・鉄加工跡という内容が従来の縄文弥生遺跡(土器などの遺物)に比べ、一般にも分かりやすい内容だったので見学者も多かったのかもしれない。。
 ・鍛冶工房が地元で見つかったのには、感動した。

2)福重・松原の古い石仏3体の大村市有形文化財登録について<別紙参照>
 有形文化財の石仏3体とは、(1)草場の単体仏(滑石製平安仏)、(2)東光寺の単体仏(滑石製平安仏)、(3)下八龍の線刻石仏

<これまでの経過(概要)>
 ・長年、福重地区の郷土史愛好家が石仏について取り組んでいた
 ・2007年9月7日、福重郷土史同好会、大村市長へ史跡保存の要望書を提出した
 ・2007年9月19日、大村市長から史跡・文化財の保護・保存についての回答があった
 ・2008年9月4日、大村市議会、教育次長の答弁=「福重の石仏群を文化財指定へ」
 ・2019年、市教委の本格的な石仏調査開始
 ・2020年2月26日、石仏3体を大村市有形文化財に登録

<意見や感想>
 ・福重郷土史同好会が13年前の2007年に大村市へ要望書を出して、今回は3体のみの有形文化財登録だが、本当に嬉しいことだ。
 ・福重の石仏で保存活動含めて頑張りながらも、今回の発表を知らずに(5年程前に)亡くなられた2名にも、文化財になったことを報告したい。
 ・始めて経過を聞いて、地元で長年(20年位)取り組んできたことが、良く分かった。

 ・市発表の「郡地方」は今は使用していない。「福重・松原の古い石仏群」が分かりやすい。
 ・仏像専門家、地元含めて建立年代でも石仏数の多さでも謎が沢山あるのに、現時点で、建立年代を「中世」とか「古代」とかの表現は避けるべきである。

 ・線刻石仏は同種の石仏が16体あり、仏像専門家でも意見が分かれ、3説(如来、神像、神仏習合像)ある。そのような中で市発表のように「如来像」みたいに決めつけるのは良くない。その根拠さえ明らかになっていないのではないか。今後も3説から調べていくのが大事と思う。

 ・石仏名称も地元が長年使ってきた名称ではない。(事前に名称は統一しようということで約30体の一覧表も市教委へ渡していた)

 ・2020年度も石仏の調査などが進展すれば、さらに追加の有形文化財の石仏が新たにあると思われる。 (参考までに:福重・松原には古い石仏が約30体ある)

3)2019年度の史跡説明板について
 下記の場所に設置することが決定した。近日中に工事予定である。
  ・今富町---十二社権現、福重町---天満宮

4)今後の予定について
 (1) 4月11日、長崎市内からの「福重の石仏巡り」----新型コロナウィルスの関係で延期となった。(時季は秋口頃になるようだ)

 次回(第81回)の例会:2020年5月20日(水)19時30分〜、場所:福重住民センター

(以上)


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