2)大村の郷土料理(歴史)や、特産品(とくさんひん) (概略紹介) |
まず、郷土料理=その地域(ちいき)でとれた産物(さんぶつ)をつかって、その土地(とち)にあった食べものとして、長年(ながねん)の歴史(れきし)と、広く作られている料理のことを言うと思う。今回紹介するのは、料理だけでなく特産品と呼ばれている食べ物もある、また、「大村の郷土料理」と言っても、大村以外でも広く作られている料理も含めて紹介したい。
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大村寿司 |
須古寿司(佐賀県白石町) |
1)大村寿司(おおむらずし)
主な材料:米、酢、砂糖、塩、干し椎茸、ふき、魚、卵、かまぼこ、絹さや、しょうがなど。
歴史:正確には不明である。500年以上の歴史ある郷土料理である。
次の3説(せつ)は、参考(さんこう)までに、ご覧下さい。。
(イ) 1480年(文明12年)に大村純伊(おおむらすみこれ)と関係(かんけい)ある説。ただし、これは江戸時代に大村藩(はん)が作って書いた説で今では、まちがいと言われている。
(ロ) 砂糖(さとう)と関係ある説。大村寿司には、たくさんの砂糖がつかわれている。江戸時代に砂糖が広まってから大村寿司にもつかわれるようになったのではとも言われている。
(ハ)佐賀県(さがけん)白石町(しろいしちょう)須古地区(すこちく)に伝わる須古寿司(すこずし)が、大村へ伝わった説。
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2)煮ごみ(にごみ)
主な材料:ゴボウ、ニンジン、大根(だいこん)、厚揚げ(あつあげ)、シイタケ、タケノコ、レンコン、サトイモ、鶏肉(とりにく)、ゆでた薄皮付きの落花生(らっかせい)など。
歴史:正確には不明である。落花生(らっかせい)の入っていない煮ごみは、江戸時代以前も似たようなものがあった可能性もあるだろう。ただし、落花生入りの煮ごみは、落花生が中国から江戸時代はじめに伝わってから、だいぶ後(あと)かもしれない。
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・つきあげ(*大村だけではない。サツマイモの産地には多い)
主な材料:さつまいも、小麦粉、砂糖(さとう)など。
歴史:正確には不明である。さつまいもは元和元年(げんわがんねん=1615年)に中国から平戸(ひらど)に伝わり、そして県内(けんない)にも広く作られるようになった。
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・湯でピーナッツ(ゆでぴーなっつ、ゆでぴー)
歴史:正確には不明である。落花生(らっかせい)が中国から江戸時代はじめに伝わったと言われている。ただし、直ぐに塩湯で(しおゆで)したピーナッツが作られたのか、どうかは分からない。
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・へこはずしおこし(松原おこし)
歴史:延宝(えんぽう)7年(1679年)に伝えられたのが、はじまりと言われている。 |