名称:避難行動要支援者制度の説明会
主催:福重地区関係諸団体、 日時:2020年8月5日19時00分〜19時45分、 場所:福重地区住民センター(大会議室)、 参加者:(市からの出者含めて)全体で22名、(福重地区関係団体:第11消防分団、福重地区町内会長会、民生委員、防災町づくり協議会)、 説明:大村市福祉総務課、安全対策課
説明会の趣旨:大村市では、災害対策基本法の改正に伴い、地震や風水害などの災害が発生した際に、自力での避難が困難で支援が必要と思われる人を対象に名簿を作成している。今回は、この避難行動要支援者制度の説明及び質疑応答であった。
注1:新型コロナの関係上、この説明会は、例年、市側から開催されている各種事業説明会と、大きく違って参加者全員マスク姿、会議室の窓は全部オープン、座席間隔を空ける、消毒アルコール完備(終了後の消毒含む)などの対策をしながらの開催となった。
注2:撮影者の上野は、元・民生委員でもあるが、今回は取材として参加した。
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(写真2) (前側から撮影した)説明会の会場 |
会の概要
1)日高・町内会長会会長挨拶
この制度発足して間もなく各地区で説明会を開催して、大村市から説明を受け、そして、関係団体や町内に戻って、今度は自ら説明できるように勉強しておこうとなっていた。今日は、そのようなことから質疑応答など充分に願う。
7月6日の水害について、福重出張所や福重小学校は、避難場所だったが、濁流(だくりゅう)が来て冠水し、使えなくなった。急遽(きゅうきょ)、妙宣寺や福重公民館が避難場所になった。皆、あんなに濁流が来て、一気に増えるのかと実感したと思う。出張所前周辺(市道や駐車場)では、約150台の車が浸水し、避難するにも使えなくなった。このようなことから水害だけではなく、様々な災害から避難することについて、考え直す必要もある。
2)市から説明
・参考資料及び関係ページ:(大村市役所ホームページの「避難行動要支援者制度のご案内(PDFファイル)」ページなどから参照)
注3:会場で配布された5項目(8ページ)の資料にもとづき、市からの説明があった。この資料の最初の2ページ分は、上記アドレスページ=PDFファイルに掲載された内容と同じである。(ただし、介護の等級によって違いある)
概要説明 (注:下記は、配布資料の1ページのみを掲載)
大村市では、地震や風水害などの災害が発生した際に、自力での避難が困難で支援が必要と思われる方を対象に名簿を作成しました。
名簿情報の提供に関する同意の確認
災害時に速やかな避難支援を受けられるよう、災害が発生する前から皆様の情報を避難支援者へ提供してよいか確認をしています。ぜひ、ご同意いただき、同意書の返送をお願いします。
<提供する名簿情報>
氏名、生年月日、性別、住所、電話番号その他連絡先、支援等を必要とする事由等
*提供する名簿情報は、市および避難支援等関係者において、適正に管理し取り扱うと共に、防災目的・災害時の避難支援や救助目的以外には使用しません。
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質疑応答、意見、要望の概要
今回の説明会で、福重地区から、のべ10数回の発言があった。その質問に対して、市からも丁寧な答えがあった。これを一門一答式に書くのは、難しいので下記は、主に福重地区関係団体からの意見や要望の概要を書いたものである。(順不同。上野の方で、分かりやすくするために補足したり、太文字を付けた)
下記の2枚写真は、避難所2か所の水害(冠水)した時のもの |
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(写真A) 濁流が押し寄せ1階が冠水た福重地区住民センター(松本洋介氏撮影) |
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(写真B) 運動場などが冠水した福重小学校(同校撮影写真より) |
・「名簿は既に作成してあったのか?」 「名簿をもらっても責任がある。誰が責任持ってやるのか?」 「(今の状態では)名簿をもらいたくない人もいるはずだ」
・「(今回の水害を経験して)健常者を避難させるだけでも、大変なことが分かった。さらに要介護者を、どう避難されるのか、今まで市は具体的にやったことがあるのか?」 「町内会に加入していない人達は、状況が分からない場合もある」
・「水害時に消防団で、60人いても地元で動けたのは8人だけだった。多くがサラリーマン(仕事)で災害時に地元で動ける人が少ないのだ」 「日頃から大村市も町内会や消防団加入を呼びかけておかないと、災害時に動きようがないではないか」
・「(今後)災害があった場合、(現地)対策本部はつくるのか? その対策本部の必要性はあると思う。(注:個人別のバラバラの動きではなく、指揮命令を一本化して、対応していく必要があるとの主旨と思われる)」
・「(このような名簿のことより)まずは、安心安全な避難所の確保が先ではないか」(注:ほぼ同主旨の発言が3名位あった)
・「山間地の町内は、避難するにも公民館には、エアコン、その他の設備もない。また、どこかに避難をしに行くにも、遠いため、その途中で災害に遭う可能性もある」
・「他市では、この制度は、おこなっているのか?」
・「とにかく、避難所の確保が最優先だ」
以上、福重地区からの質問、要望に対して市は、その現在時点で応えられた。そして、最終的には、「今後、持ち帰って検討して、また、説明会を開催したい」とのまとめがあった。 今回の説明会に参加された皆様、お疲れ様でした。
(初回掲載日:2020年8月7日、第二次掲載日: 月 日)
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