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(2014年度)福重小学校・郷土史クラブ(立福寺の龍踊りの話しと実物見学)
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福重小学校・郷土史クラブ(立福寺の龍踊りの話しと実物見学)
日時:2014年9月24日、14時55分〜15時40分   場所:立福寺公民館
出席:全体11名(児童は 4名、先生方3名、立福寺の龍踊り保存会の方(出口会長、大又氏)2名、大村市文化振興課・山下氏、福重郷土史同好会・上野)    ・前回内容(概要)は、ここからご覧ください。

主な内容:立福寺の龍踊りの話しと実物見学
 今回の郷土史クラブの主目的は、立福寺の龍踊り保存会の方からの話と、龍や楽器などの実物見学でした。児童は、龍が保存されている立福寺公民館にて、話を聞いたり、見学さらには質疑応答などをされていました。

<主な見学内容> ・ 龍、玉、長ラッパ、(江戸時代、安政六年の)ドラ、鬼の面(数種類)など
<立福寺の龍踊り保存会からの話>
(出口会長と大又さん) (注:お二人の話は下記の質疑応答に集約した)

写真右奥は生徒さん、手前側は保存会のお二人
写真中央奥は鬼の面を説明中(出口会長)
右側で龍の頭部を両手で持つ生徒さん(左側は大又さん)

<質疑応答>
  下記は一問一答形式のように見えますが、実際の質疑内容で児童からの質問、保存会からの答えを数項目まとめた形にしているところもあります。その点は、あらかじめご了承願います。なお、分かりやすくするために、( )内などの補足を上野の方でしています。

Q1:今まで龍踊りは、何回踊られたか?
A1:(これまで踊った回数は)分からない。年に2回あった時もあるし、1回の時もある。(福重地区の)敬老会で良く踊ってきた。

Q2:なぜ、立福寺町で踊られてきたのか?
A2:立福寺(町)の元の名称は、龍福寺(郷)だ。以前あった寺の名前も龍福寺だった。(その”龍”にちなんで)ここで踊られてきたと思う。

Q3:龍踊りは、何年から踊られているのか? (何年間続いているのか?)
A3:ここにドラ(『安政六年七月吉日 今留村龍福寺』と彫られている)がある。これを見ると安政6年=1859年で、今から155年前である。それだけの歴史(約155年間)があると言うことだろう。

Q4:龍は、何で作るのか? (ウロコなども教えて下さい)
A4:現在のものは、長崎市内の方に頼んで作ってもらったので(材質までは)分からない。ただし、昔、自分達の手造り龍は紙である。ウロコなどの中には年賀状も使っている。(その一部を見ると確かに年賀状などもあった)

Q5:龍(全体)の長さは、いくらあるのか?
A5:全長は、約10mある。

Q6:龍(全体)の重さは、いくらあるのか?
A6:重さは、今まで計測していないので分からない。龍や取手など全体で40〜50kgはあるかもしれない。重いので手がしびれたりもする。途中で交代しないと踊れないくらいだ。

  (ここで実際、龍の頭部を生徒さん一人ひとり持ってみて、「わ〜、重い」などの声が出ていた)

Q7:(楽器を見学)
A7:これは長ラッパだ。音は龍の鳴き声を現している。これ以外にもドラ、太鼓、パラパラなどの楽器があり、小学生も演奏している。

Q8:龍踊りは、何名で踊られているのか?
A8:玉持ち1名、龍方8名で9人、それに楽器、補助者が20〜30人位だ。年々、減少しているので人集めに苦労している。以前は、周囲に鬼の面を付けた人も配置していた。(ここで昔使用していた鬼の面を数種類見せて頂いた)この鬼の役目は、たぶんに踊る時の観衆の整理みたいなこともしていたと思う。

Q9:龍の髪の毛は、何で出来ているのか?
A9:(龍の)髪の毛は馬の尻尾で、(龍の)尾はクジラのひげで出来ていると聞いた。

<見学後の感想など> 「龍の実物は迫力があった」
  まだまだ、見学や質問は続きそうでしたが、時間との関係で生徒代表から龍踊り保存会の方へ感謝の言葉が述べられました。学校へ戻られる直前に1名の児童に感想などを聞きますと、「今まで龍踊りは見たことがあるが、実物を見たり触ったりしたのは初めてだった。迫力があった」との返事がありました。

<上野の感想など>

 通常ならば一般の大人でも龍や楽器などを直接触れたりする機会は、ほとんどないでしょう。今回、児童は直接見たり、触ったり、あるいは保存会の方へ質問もされていました。私は、このようなことによって、より身近に歴史(郷土史)を感じる、生きた勉強になると思いました。

  また、日々、教室で教科書や先生の大事な話を学ぶことも重要です。ただ、龍の頭部を自ら両手で持ってみて、「わ〜、重い」などと言いながらも目をキラキラと輝せながら体ごと感じることも、これからずっと身に付くことと思われました。そのことが、児童からの感想=「(龍の実物は)迫力があった」にもつながっているようにも思えました。

 最後に、お忙しい中、児童よりの疑問や質問に丁寧に応えておられた龍踊り保存会のお二人も、さすが様々なことを良くご存じで感心しました。私自身も、大変勉強になりました。龍踊り保存会や山下さんへ、感謝申し上げます。また、立福寺公民館にいらっしゃった皆様、お疲れ様でした。

(次回の郷土史クラブは、10月29日です)



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