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2020年、福重小学校・長崎っ子の心を見つめる教育週間(概要報告)

写真1:福重小学校2年2組の教室<校長先生の講話を聞く児童と、担任の先生(左奥側)>

写真2:運動場で、かけっこ(始業前)
写真3: 浦山・校長先生の講話中(校内放送)
写真4:校内放送での講話を聞いている4年1組
写真5:校内放送での講話を聞いている4年2組
写真6:校内放送での講話を聞いている3年1組
 画像A:絵本 はなちゃんのみそ汁 (講談社の創作絵本)の表紙
安武 信吾・千恵・はな (原著), 魚戸 おさむ (著)
写真7:体育の授業(スタートダッシュの練習中)

福重小学校・長崎っ子の心を見つめる教育週間
日時:2020年9月1日〜7日

場所:大村市立福重小学校
参加:
週間全体で述べ約500名(先生:約20名、児童:308、保護者や関係者など、180名強、)

長崎っ子の心を見つめる教育週間とは
 
極簡単に書けば、2003年に長崎市、2004年に佐世保市で児童の痛ましい事件が発生しました。当時、この事件は、大々的に報道もされ、児童が関わった事件として全国的にも衝撃を及ぼしました。

 その後、長崎県教育委員会・各市町の教育委員会・各学校によって、改めて「命の大切さ」 「相手を思いやる心」などを趣旨として始められたのが、「長崎っ子の心を見つめる教育週間」です。各学校で実施時期は異なりますが、例年ならば6月・7月頃に実施されてきました。。

・福重小学校では
<2020年度の予定>
 1、学校開放期間
  (1)9月1日(火)〜7日(月)まで  (2)08時00分〜16時30分
 2、校長講話(放送)
   (1)9月1日(火))08時10分〜08時25分
 3、道徳授業の公開(参観)
  (1)9月4日(金)  (2)1組は13時20分〜14時05分 2組は14時15分〜15時00分
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 福重小学校での「長崎っ子の心を見つめる教育週間」は、これまで例年6月下旬や7月初旬あたりで開催されてきました。(上野が参加して写真撮影した、そのほんの一例が次の「」内通りです。「2004年7月7日、校内相撲大会」 「2005年7月4日、天狗伝説の映写会」 「親子花植え (2016年の報告2017年の報告1018年の報告2019年の報告)」など。

 今年度(2020年度)は、新型コロナの関係上などにより、9月1〜7日に開催されています。また、通常は、体育館での校長先生の講話などがありますが、今回は、3密を避けるため校内放送にて、児童は教室で聞くことになりました。そして、各教室では、それを聞いて、その後、討論もしていました。

校長先生のお話(写真3〜6参照)------注:下記の太文字補足などは上野が付けた)
 みなさん。おはようございます。 今日から.「福重っ子(長崎っ子)の心を見つめる教育週間」が始まりました。特に、みんなの「命」について、真剣に、そして、心の中からしっかり考える、勉強していくこということ大切な時間のことです。

 では、今からある絵本の講話をします。題名は「はなちゃんのみそ汁」と言います。はなちゃんは、日本一の早起きな小学生です。朝、起きたら真っ先に行くのは台所。お父さんと一緒に,朝こ飯を作るためです。昆布と自分で削ったかつお節でおだしを取って、豆腐を切って、味噌を溶いて味噌汁を作ります。食卓に着いて「いただきます」と言う前に、お母さんの写真に向かって、はなちゃんは、こう言います。 「ママ、パパとはなは、もう、大丈夫だよ!」

 ガンという病気で、残り少ない命を覚悟したお母さんは、はなちゃんが5歳というまだ小さいのに台所に立たせ、包丁を持たせ色々なことを教えました。なぜかというと、小さなはなちゃんが、一人でも生きていけるための力を付けて欲しいという、強い願いがあったからです。こういう内容の絵本ですが、実は映画やドラマににもなっているお話です。そのお話も少し詳しく紹介します。

 はなちゃんのお母さんは、お父さんと結婚する前に、お医者さんからガンという病気のことを知らされました。それでも、お父さんとお母さんは結婚しましたが、ガンを治す薬の副作用のために、赤ちゃんを作ることは諦めていきました。しばらくして、はなちゃんがお母さんのお腹にいることが分かりました。でも、はなちゃんを生むことは、お母さんの命を危険にすることでもあったのです。

 それでも悩んだ末にお母さんは、はなちゃんを生むことを決めて生まれてきた赤ちゃんに”はな”という名前を付けました。しばらくは、幸せな生活を送っていましたが、長くは続きませんでした。お母さんの「ガン」という病気がまた、始まったのです。お母さんは、自分がいなくても、はなちゃんが生きていけるように料理のことをや家族の大切さを教えることに決めたのです。だから、はなちゃんは日本一早起きの小学生なのです。 はなちゃんが死んだお母さんに書いた手紙があります。読んでみます。

 「ママへ、はなはね、ママに伝えたいことがあるんだよ。それはね、お弁当が全部作れるようになったこと、びっくりしたでしょう。冬休み、パパが前の日にお酒を飲み過ぎて、寝坊して学童保育に持っていくお弁当を用意してなかった。パパは『後から持っていくから』と言ったけど、はなは今からでも間に合うと思ったので、パパがお風呂に入っている間にご飯を炊いて、自分でお弁当を作ってみようと思った。

おかずは、ばあばあから作り方を教えてもらった卵焼きと、パパ教えてもらった豚肉と塩こうじ炒め。ご飯には、ゆかりのふりかけをかけたよ。今度作るときは、後片づけも全部するってパパと約束したんだよ最近の得意料理は、カレーと肉じゃが。あとね、ママにもっと教えてもらいたかったこと。それはね、ピアノなんだよ。ママは厳しかったけど、教え方が分かりやすかったよ。厳しい方が。はなが上手になるからね。

ママのおかげで、はなは学校の勉強の中では、音楽が一番得意だよ。はなもママみたいに大人になったら、歌を歌う人になりたいな。応援してね。お風呂の掃除と洗濯は、少しサボっているので、4年生になったら頑張る。約束するか、天国で見ててね。今年は、パパといろんなところに旅行したいな。はなはママと一緒に行きたいところたくさんあった。パパとママと三人で沖縄やディズニーランドにも行きたかったな。夏休みにパパに連れて行ってくれるんだって。ママがいてくれたら、もっと楽しかったと思うけどね。難しいな、いやだな、困ったな、と思っても、なんとかなるもんね。はなは、もう泣かないよ。がんばる。」というお手紙です。

 全校の皆さんは。食べ物の好き嫌いをしたり、人の悪口を言ったり、自分のすることを直ぐに諦めたりしていませんか? 生きていくということや、命を大切にする、ということはどんなことかを、各学級でしっかり勉強してください。お父さん、お母さんからもらった自分の命を大切にする、人の命も同じように大切にする、そして、命をもらった恩返しをするためにも、みんなに優しくして、毎日を過ごしてください。 これで校長先生のお話を終わります。

------補足---------------------
 上記の講話で話され、紹介された絵本は、はなちゃんのみそ汁(講談社の創作絵本)<安武 信吾・千恵・はな (原著), 魚戸 おさむ (著)>からです。また、先の絵本以外にも関係する本として、「はなちゃんのみそ汁 単行本(ソフトカバー)」 「はなちゃん12歳の台所 単行本」もありますので、各販売サイトで確認を願います。
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公開の道徳授業(保護者などの授業参観)
 9月4日に、各学年とも1組は13時20分〜14時05分 2組は14時15分〜15時00分で公開の道徳授業が開催されました。(各学年とも組別に分かれた理由は、新型コロナ対策で3密を避け、また駐車場の混雑回避もあったと思われます) この授業参観には、保護者(180名位か?)を始め、若干の関係者参加もありました。

 授業の内容は、上野が思うに主に共通していたのが、「命を大切にする」でした。各学年とも組別に創意工夫され、その討論(素材)テーマも、それぞれに違っていました。また、具体的な討論の時も、児童間で活発におこなわれていました。どの教室でも児童自ら、自分の意見や感想を述べていました。そして、聞く側の児童も、「分かりました」の返事も繰り返しおこなわれていました。(下記の写真8〜11は全て道徳の授業時間を撮影したものです)

 あと、9月4日の大村市発表によると、「本市小・中学校では、台風10号の接近に伴い、児童生徒の安全確保のため、9月7日(月曜日)を臨時休業措置とします(後略)」とのことです。そのようなことから、7日まで予定されていた今回の「長崎っ子の心を見つめる教育週間」も、当然その日は中止となりました。 この週間に参加された全員の皆様、お疲れ様でした。

写真8:道徳の授業中(5年1組、右側は保護者)

写真9:3年の教室前廊下で授業を聞く保護者の列
写真10:道徳の授業中(1年1組、左後方は保護者)  写真9:道徳の授業中(1年1組、左後方は保護者)
<関係ページ>



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