|
「四本筋の滝」(仮称)
|
|
鳴滝の神像
|
|
鳴滝
|
|
山田の滝と滝壺
|
|
題目淵(だいもくぶち)
|
|
左端(仮称)「題目淵の滝(だいもくぶちのたき)」と
二つ連続している滝と淵、岩場にもご注目を
|
二つ滝の調査報告
日時:2009年3月1日 09時30分〜15時30分
主な調査場所:鳴滝周辺、武留路町の三社大権現、山田の滝周辺
参加者:合計 4名
(1)鳴滝流域
1.鳴滝の水神宮(水神様)
石塔の表側は「鳴瀧水神宮」、裏側には昭和十五年八月一日建立 紀元二千六百年記念 武留路郷中」と彫ってある。(昭和15年は1940年)
2. 鳴滝流域最上部の川床
3. 「四本筋の滝」(仮称)
最高で高さ約3m50cm(傾斜分を含め長さ約7m)である。
4.「半胴口の滝」(仮称)
滝の長さは右側が約8m、左側約4m50cm。滝の幅は右側が約1m、左側約3m。両滝は岩場(崖)の中央部から豊富な水量が噴き出している。左側に直径約1m50cmの穴があり、「半胴口」の云われである。
5.「半胴口の滝」(仮称)周辺の川床
川床は、なだらかで清流と滝の景観が、なかなか良い。
6. 鳴滝の頂上部
巨岩をくり抜いたような溝の中を水が流れ落ちている。
7. 鳴滝の神像
石全体の高さ約45cm、幅約30cm、胴囲約74cm(神像の大きさ:高さ約37cm、幅約20cm) 大野さんによると「おそらく江戸時代制作の神像であろう」とのことであった。
8. 鳴滝と滝壺
・落差=約7m、岩場の高さ=約8m
・滝壺=横幅約16m、奥行き約8m、深さ=約3m
<鳴滝の直ぐ左側の小さな滝>
・落差=約4m
<鳴滝の左側奥の長い滝>
・落差=約10m
9.鳴滝の下流にある滝
長さ約4m、高さ約2m、幅約2mの滝で水量豊富である。
------・・・・------・・・・
(2)武留路町の三社大権現
------・・・・------・・・・
(3)山田の滝流域
1. 山田の滝流域の最上部の川床
砂防用突堤と緩やかな川床。
2.山田の滝直ぐ上にある一直線で傾斜のある滝
滝の長さは約7m 高さは約3m。滝壺 は横幅約12m、奥行き約8m、深さは約2m 。(深さは中央部や滝に近い方がさらに深いと思われたが、計測できなかった)
3.山田山中大石碑銘
大野さんに見つけて頂いた碑文のある大きな石。大村郷村記で言う山の中よりは境内脇にあった。綺麗な文字で長い碑文である。内容は、大村郷村記に記述されている。
4. 山田の滝と滝壺
落差は約13m。滝壺 は横幅約8m、奥行き約20mで淵の手前側の深さ約2m50cm(淵の深さは中央部や滝に近い方がさらに深いと思われたが、計測できなかった)
大村郷村記 には「迹驚の滝」(とどろきのたき) 、「迹驚の淵」(とどろきのふち)と記述されている。
5. 七面大明神
川の右岸=滝壺に向かって左の岩壁、水面から5m上におられる。大村郷村記には<石像で長さが約5.7cm、法花宗の守護神である。元禄年間に本経寺八世・日迢上人がここに安置したものである>と記述。
6. 題目淵と題目の碑文
碑文全体の判読は終了していないが、概略(注:*は不明文字)
元禄十三年庚辰天
***肥州大村圓満山実渕神
為*衆**
南無妙法蓮華経 本経寺 山神 水神 *(注:花押ではないか)
現無量神力
**奉社 大村之太守家門永昌
九月十九日
と、彫ってあるのではないか。
7.人面石?
左岸の岩窟にある。全体で幅は約3m、高さ7m位。水面から頭部までは15m位。
------・・・・------・・・・
その他(上野の感想含む)
山田の滝周辺では明治維新の三十七士記念碑や山田神社の鳥居なども見学したが別途報告としたい。今回の二つの滝の調査は、色々な発見や違った角度からのご指摘などもあり、大変有意義な取組みだった。参加された皆様に感謝したい。
以上
|