竹松遺跡見学報告(概要)
日時:2013年1月30日13時30分〜14時45分
参加:5名
場所:大村市竹松町、竹松遺跡<九州新幹線西九州ルート(長崎ルート)建設に伴う埋蔵文化財発掘調査の場所>
昨年夏頃から発掘されていたのは知っていましたが、今回、福重郷土史同好会で見学に行きました。長崎県教育庁新幹線文化財調査事務所の川畑さんに全体通して案内と説明をして頂きました。なお、途中では田島さんも発掘中の現場を説明されました。
<竹松遺跡の概要紹介>
まだまだ発掘真っ最中と言うことで、いずれ後でまとめられて報告や報道発表される予定とのことです。そのため、このページでは、お二人からお聞きした、ほんの極わずかな触りだけを書いています。
竹松遺跡は、新幹線ルート、保守・車両整備場などの予定地で広さは約1万平方メートルとのこと。今度の発掘は2012年6月〜今年(2013年)3月で、あと2年間の発掘が計画されているようです。
遺跡の時代は、縄文・弥生から古墳時代、古代、中世と、長い間人々の生活が営まれた跡が残っているとのことでした。つまり、年代が重層的に出ていると言うことです。その出土品も多種多様で、(稲を刈る)石包丁、黒曜石、竪穴式住居跡、耳飾りや各種装身具、輸入陶磁器、石棺墓など、沢山ありました。 また、自然の地形で川らしき跡などもあったようです。
私の感想など
私は回数少ないですが、遺跡発掘現場を市内で何回か見学に行きました。しかし、これだけの広さを作業されているのは、今まで見たことがありませんでした。あと、郷土史愛好家の活動と言えば、いつもは例会や講演会みたいな室内がほとんどです。今回のように、屋外の広い面積で実際の現場(遺跡や遺物)を見学できて、生の勉強が体験できたとの思いがします。まだまだ、調査・発掘進行中と言うことで、何が出土するか分からない部分もあり、今後さらに期待したいと思っています。
今回は天気の良い寒さも緩んだ一日でしたが、いつもは北風の冷たい吹きっさらしの中で発掘作業に携わっている全員の皆様に敬意を表します。また、今回、私達のような素人にも分かりやすく丁寧に教えて頂いた川畑さんと田島さんへ、心より感謝申し上げます。
(以上)
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