南相馬市の小中学生、シュシュでの農業体験(概要報告)
日時:2019年8月6日11:50 〜15:35
場所などについて:この日、台風8号が来なければ当初計画として、シュシュ体験教室、梨園とブドウ園での収穫体験が予定されていた。しかし、台風や降雨のため、屋外は弥勒寺町にあるブルーベリー畑などに変更された。
参加者数:南相馬市の小中学生11名(小学生:9名、中学生2名)、南相馬市職員2名、ボランティアスタッフ3名、主催者1名、シュシュ及び関係者4名、合計:21名
主催:NPO法人ナガサキピーススフィア貝の火運動
この活動の趣旨
主催は上記通り、NPO法人ナガサキピーススフィア貝の火運動(さだ まさし会長)である。 (上記名称の)事業は、東日本大震災被災者支援の一環として、2013年から毎年実施し、2019年で7回目である。今夏は8月3日から 日までの日程で、福島県南相馬市の児童・生徒を長崎県内(長崎市・新上五島町・大村市)での体験学習に招待している。
なぜ、シュシュに招待されたかと言うと、土に触れる機会を失くした子供たちに農業体験をさせたいとの要望に応え、フルーツ収穫などを取り入れたからである。なお、この南相馬市の小中学生、シュシュでの農業体験は、今夏(2019年)で2回目である。
<主な内容>
1、昼食(シュシュ、ブドウ畑のレストラン)
2、ブルーベリーのタルト作り(シュシュ体験教室)
3、アイスクリームの試食(シュシュ体験教室)
4、缶バッジ用写真撮影(シュシュ体験教室)
5、ブルーベリー収穫体験(弥勒寺町、山口社長の農園))
6、缶バッジ作成ジャムの瓶へ、オリジナルのラベル貼り(シュシュ体験教室)
7、記念撮影(シュシュ、ログハウス棟の玄関前)
・タルト作りに挑戦
ほぼ、上記の順番通りに進行しました。昼食後、シュシュ体験教室で、南相馬市の小中学生は、まずはブルーベリーのタルト作りでした。シュシュのスタッフ2名の方から、分かりやすい説明と、作り方を教えてもらいました。その後、小中学生は、自ら作っていくことになりました。
慎重にクリームを盛っていき、さらにはブルーベリーの実を上に乗せていました。中には、大きな山盛り状態もあり、「これ、上手にできたでしょう」と話す子もいました。これらは、後で各自で食べることになりました。自ら作ったことでもあり、「おいしいよ」と言いながら食べていました。
・”アイスクリームは別腹”を実感
しばらくして、次に、シュシュの方から、大粒で新鮮なブルーベリーの乗ったアイスクリーム(下段の写真参照)が、参加者全員に振舞われました。小中学生からは、「このアイスもブルーベリーも美味しい」などの感想がありました。中には、「昼食もタルトも食べて、アイスまで食べられない」みたいな言い方をする子もいましたが、いつの間にか、ペロリと食べ終わってもいました。
すると、ボランティアガイドの方から「玄関先の看板に”アイスクリームは別腹”と書いてあったでしょう。食べれるのよ」との掛け声もありました。参加者一同、その実感こもった標語や意見に納得していました。
・ブルーベリー畑で実を収穫
台風もおさまり、梨園やブドウ園までは行けないものの、シュシュから数分行った場所にある山口社長のブルーベリー畑へ、バスで向かいました。今まで、室内ばかりだったので、南相馬市の小中学生は、はじけるように畑に入っていきました。
まずは、山口社長から、収穫するための実の選び方の話しがありました。それは、「色の濃くなったものからで、一粒食べながら収穫してみて!」との分かりやすいものでした。その後、参加者全員、いっせいに社長が言われた通り、食べながら実を摘み取っていきました。
中には女の子のグループで、数パックにして売れるくらいの量をレジ袋に集めていました。そのような熱心な姿を見て、社長から、「収穫体験だけでなく、皆さんに実際にアルバイトで収穫時季に手伝って欲しいなあ。大助かりになるのに」などの話も出ました。参加者一同、緑濃いブルーベリー畑に、味も収穫体験も大満足のようでした。
・世界に1個の缶バッジ作り
次に、シュシュ体験教室に戻り、先ほど撮った写真の印刷もできたことで、缶バッジ作りに挑戦でした。写真を直径40mm程に丸く切り、その後、各自で機械でプレスしたら出来上がりになります。しかし、位置がずれていたら思う通りにならない場合もあり、再挑戦する子もいました。中には、写真だけでなく自ら描いた絵や文字も缶バッジにしてもいました。
・またの再会を願って記念写真
缶バッジ作りも終わり、長崎市内に帰る時間となりました。シュシュ・ログハウス棟前で、今回と、またの再会を願って記念撮影をしました。最後に、今日応対されたシュシュの方々へ、南相馬市の小中学生全員から大きな声で、「今日は、ありがとうございました」とのお礼がありました。そして、来た時のバスで、長崎市内へ向かわれました。
シュシュ、山口社長のお話
あと、全体通して上野が、シュシュの山口社長からお聞きした内容は、概要次の「」内もありました。 「今日、台風さえ来なければ昨年と同じように梨園とブドウ園行く予定だった。しかし、降雨のため料理体験と缶バッジ制作などになった」 「この缶バッジ作りは、昨年と違ったことをやろうと思い、今朝急に計画したものだ。自分たちの顔写真入りの缶バッジなので良い記念になればと思った」 「急に行ったブルーベリー畑での収穫体験は喜んでももらえた」 「また、来年も皆さん来て欲しい」などでした。
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<上野の感想など>
上記通り、台風通過で本目的である梨園・ブドウ園へは、残念ながら行けませんでした。しかし、タルト作り、缶バッジ制作さらにはブルーベリー畑で収穫体験の時に見た南相馬市の小中学生の笑顔や話しは、生き生きとしていました。また、来年だけでなく大人になっても、例えばシュシュでの農業研修、さらには農業関係に従事され、再度、福重に来て頂ければ地元の者として無上の喜びです。
このような企画を毎年実践されているNPO法人ナガサキピーススフィア貝の火運動や、シュシュの皆様には、改めて敬意を表します。南相馬市の小中学生、主催者及び関係者、さらには大変丁寧に応対されたシュシュの皆様、台風通過の中、全員お疲れ様でした。南相馬市の皆様、また機会あれば福重にいらっしゃって下さい。皆様のご活躍を心から祈念しています。