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福重の名所旧跡や地形

福重町の舟つなぎ石(福重町)
福重町の舟つなぎ石(ふくしげまちのふなつなぎいし) 場所:大村市 福重町
 福重町の舟つなぎ石(ふくしげまちのふなつなぎいし)は、妙宣寺の下側方向を通る市道脇に現在あります。左側写真の通り、大小3個の石があります。

 元あった場所は、ここよりも南側(写真奥側)方向へ50mくらい先の石走川近くの田んぼ周辺にありました。田畑をトラクターで耕せるように圃場整備(基盤整備)した時に、現在地へ移設された。

左側写真:福重町の舟つなぎ石(大小3個の石)
紹介
 この福重町の舟つなぎ石(下図では赤線枠内「船つなぎ石(2)」と書いてある石である)は、現在は左上側写真の通りに置いてあります。しかし、元々あった場所でも、上記通り3個一緒の所だったか、あるいはバラバラだったのか、現在では確認できていません。
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石の大きさ
-
石の場所
高さ
横幅
周囲
(1)
西側(右側) 160cm 167cm 360cm
(2)
中央奥側 80cm 82cm 210cm
(3)
東側(左側) 72cm 156cm 350cm

 あと、これは基本的なことながら「舟つなぎ石」と言う以上、綱(ロープ)が繋ぎやすい、つまり細長い形状の石ではないかとも推測されます。そのような視点から考えると、上記写真3個の石の内、大きい左右2個の石は、疑問も感じています。上記写真及び左表を参照して頂くと分かりやすいと思われます。

 現在の置き方では、中央部の石が一番細長く、舟をつなぐ綱が掛けやすい状況と思われます。それに比べ、左右の大きな石は横幅の広さからして、この置き方では縄は掛けにくかったと思われます。

 つまり、石によっては係留するために綱をまわしにくい、あるいは繋いだとしても綱が外れやすい形状かなあとも考えました。

 さらに想像を重ねると、両方とも平たい石なので、立てて置いていたのではなく、むしろ寝せて、その上に例えば荷揚げした物などを置く仮置き場みたいにして使っていたのではないかとも考えられます。

 いずれにしても、今となっては元々3個が、どのように置かれたのかも正確には不明のため、これ以上「舟つなぎ石」の使い方を推測するのは難しい状況です。

<右図の補足説明>

 右図の点線部分は、海だった所を示しています。この図で分かることは、現在の町名で大村市福重町(旧・矢上郷)を始め、皆同町・寿古町の相当部分が、大昔は海だったということです。

 赤線枠内「船つなぎ石(1)」が、皆同町にあるものです。同じく「船つなぎ石(2)」が、このページで紹介している石です。なお、地元伝承では、この二か所の舟つなぎ石だけでなく、他の場所にも沢山あったそうです。

  残念ながら、田んぼの圃場整備(基盤整備)、住宅地や道路拡張工事などで、なくなったそうです。最後に冒頭にも書いていますし、右図でもお分かりの通り、市道脇に福重町の舟つなぎ石はありますので、走行中の車中からも見学可能です。

第一次掲載日:2014年8月19日、第二次掲載日:2014年8月23日)


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