長崎県考古学会大会2007年度大会の概要
2008年1月19日〜20日にかけて長崎県考古学会2007年度大会が大村市民会館・大会議室にて開催されました。(参加者数は、私の目算ながら百数十名だったと思われます) メインテーマは「16・17世紀初頭におけるキリスト教の布教とキリシタン墓」でした。二日間にわたる大会日程は、下記の予定で進められ、ほぼその通りでした。
2008年1月19日(土)13時〜18時 |
時間
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講演者(敬称略) |
講 演 内 容 |
大学、役所など |
13:10
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川村 信三 |
「近世初頭日本における共同体、キリスト教界、統一政権」 |
上智大学 |
14:50
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田中 裕介 |
「キリシタン墓碑研究の現状と課題」 |
大分県教育庁 |
15:50
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大石 一久 |
「全国キリシタン墓碑の様相とその初源 とくに西洋式伏碑造立が遅れた背景と天正キリシタン期の墓碑について」 |
長崎県文化振興課 |
17:00
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大野 安生 |
「大村城下のキリシタン関係遺跡調査の現状」 |
大村市教育委員会 |
17:30
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松本 慎二 |
「原城のキリシタン関係遺跡調査の現状」 |
南島原市教育委員会 |
2008年1月20日(日)09時〜12時 |
09:00
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宮下 雅史 |
「長崎近郊のキリシタン関係遺跡調査の現状」 |
長崎市教育委員会 |
09:40
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パネルディスカッション
「宣教師の布教活動とキりシタン墓に見られるキリスト教文化の受容」
司会者:下川達彌(長崎活水大学)
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会場一杯の聴講者
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パネルディスカッション |
この大会では受付で研究発表要旨と言う冊子(有料)が準備されていました。参加者(聴講者)は、この資料あるいはスクリーンに写される写真やデータを見ながら先生方の講演を熱心に聞いておられました。
先生方の講演内容は、2日間(パネルディスカッション含めて)で約8時間以上にも及ぶもので幅広さ、内容の濃さ含めて膨大なものでした。
特に、私の印象に残ったのは、文献学だけでは(例えば外国の資料類は二次資料、三次資料なので極端な場合、間違いもあり)注意が必要であり、やはり歴史の事実・真実に迫るには、考古学の積み重ねが大変重要であることなどです。
注:私は研究発表要旨(冊子内容)や録音データをもとに、第二次原稿、第三次原稿を掲載し、その後の掲載準備も、ほぼ完了していましたが、諸事情により、この概要報告以外は未掲載することにしました。途中まで、ご覧頂いた皆様、申し訳ありません。今回、先生方からお聞きした講演内容、資料類は何らかの形で今後も生かしていきたいと思っています。
(初回掲載日:2008年2月20日、第2次掲載日:2月22日、第3次掲載日:2月24日、全面改訂)