注1:「祝・第100回福重地区地区敬老会・記念ページ」は、ここからご覧下さい。 「(2018年10月14日) 第100回記念 福重地区敬老会(概要報告)」ページは、ここから、ご覧下さい。
福重地区敬老会の歴史(概略)
長崎県大村市福重地区(旧・福重村)の敬老会行事(敬老の日の行事含む)は、1919(大正8)年に第1回敬老会が開催されました。(2019年9月16日現在で第101回です)第1回以降、戦時中の一時期の中断や台風などを除き毎年継続されてきたという長い歴史と伝統を持つ行事です。
まず、なぜ当時の福重村青年団が敬老会を始められたのか。それは、この1919(大正8)年に当時の内務・文部両大臣から福重青年団が長崎県下ただ一つ優良青年団として表彰を受けたのがきっかけとなりました。これを機会に「この美しい福重村を築いて来られた先輩方に感謝の念を表すとともに日頃のご労苦を慰安しよう」と敬老会が始められました。(福重青年団史より)
<敬老会の歴史の補足:>
(1)大正8(1919)年から続く敬老会は日本一古い敬老行事ではないか?
この福重ホームページ管理人・上野の調べですが、全国には戦後間もない頃より始められた敬老の日に関する取り組みはあるようです。しかし、福重の敬老会(敬老の日の行事も含む)のように、大正8(1919)年から始められたのは珍しく、たぶんに日本一古い歴史と伝統のある敬老会と思われます。
(2)郷土芸能の発表の場でもあったので長続きした
福重地区(旧・福重村)には、郷土芸能(詳細は「福重の伝統芸能」ページ参照」)が、8つ(現在、踊られているのは主に4つの踊り)も存在したのは、この敬老会が、”郷土芸能の発表の場”となっていたのと、順番的に数年ごとに伝統芸能披露が各町内に回ってきていたので、そのための練習含めて、各町の郷土(伝統)芸能が長続きしてきたと推測されます。
(3)青年団の運動会や活躍の場であった
以前(昭和時代と平成時代初期頃まで)の敬老会内容は、午前中=青年団の運動会(当時のプログラムに短距離競争、町内対抗リレー競走などもあり)、午後=余興(郷土芸能、踊り)が中心に長い間おこなわれてきました。先の運動会は、後で開催される大村市内青年団の陸上大会へ出場できる予選も兼ねていました。(予選をおこなうくらい、青年年団員数も多かったということです)
しかし、時代の流れれとともに青年団の団員も減りました。また、それまで大村市全体でおこなわれていた青年団陸上大会も1962(昭和37)年に中止になったように、福重地区も青年団主催の運動会と敬老会のあり方も変わらざるを得ませんでした。
福重地区の敬老会は、1963(昭和38)年から、青年団・消防団・婦人会の三団体主催となりました。内容も、運動会も競技中心からゲーム的内容に変わり、参加者も増え、再び盛り上がりを見せていました。ところが、その後も社会情勢は変わり続け、青年団、婦人会、消防団員も激減して、この三者では敬老会を開催できなくなりました。しかし、この伝統ある福重の敬老行事は中止できないということで、2000(平成12)年から今までの三者に町内会長会が主催者に加わりました。
また、内容も「より楽しんで戴けるよう、時間も短縮し、室内で」ということから、福重小学校の体育館で開催されました。その後、開催場所が嬉野温泉センターなどの変遷もありました。しかし、2008年(第90回)から現在まで同じ福重地区内、弥勒寺町の「おおむら夢ファーム・シュシュ」の「ぶどう畑のレストラン」で連続開催されています。(ただし、2012年は台風のため中止) そして、レストラン横のデッキで例えば立福寺の龍踊、今富浮立など郷土の伝統芸能も出演し、参加数も増え、2011年の第93回福重地区敬老会は、近年最高の参加数となりました。ご参考までに、
2011年、第93回福重地区敬老会の概要報告ページは、ここからご覧下さい。
2013年、第95回福重地区敬老会の概要報告ページは、ここからご覧下さい。
2014年、第96回福重地区敬老会の概要報告ページは、ここからご覧下さい。
2015年、第97回福重地区敬老会の概要報告ページは、ここからご覧下さい。
2016年、第98回福重地区敬老会の概要報告ページは、ここからご覧下さい。
2017年、第99回福重地区敬老会の概要報告ページは、ここからご覧下さい。
2018年、第100回福重地区敬老会の概略報告ページは、ここから、ご覧下さい。
2019年、第101回福重地区敬老会の概略報告ページは、ここから、ご覧下さい。
<この間。新型コロナなどにより、記念品の贈呈などがおこなわれた>
2023年、第105回福重地区敬老会の概要報告ページは、ここから、ご覧下さい。
2024年、第105回福重地区敬老会の概要報告ページは、ここから、ご覧下さい。
福重地区、敬老会(敬老の日などの行事)の歴史について<概略の経過> |
年 |
開催状況 |
|
1919(大正8) |
第1回敬老会(以降毎年開催) |
青年団主催(開催場所は福重小学校・運動場) |
戦時中 |
戦争時、一時中断もあり |
中断を除き継続開催 |
戦後 |
毎年開催(以降同様) |
青年団主催(開催場所は福重小学校・運動場) |
1963(昭和38)年 |
(以下、日時判明分だけ掲載) |
青年団、消防団、婦人会の3団体主催(場所:福重小学校・運動場) |
1983年9月11日(昭和58) |
- |
上記3団体主催、福重小学校・運動場(注:プログラムより) |
1987年9月13日(昭和62) |
第69回 |
上記3団体主催、福重小学校・運動場(注:プログラムより) |
1988年9月11日(昭和63) |
第70回 |
上記3団体主催、福重小学校・運動場(注:プログラムより)(青年団史発行) |
1995年9月10日(平成7) |
第77回 |
上記3団体主催、福重小学校・運動場(注:プログラムより) |
2000年(平成12) |
第82回 |
町内会、青年団、消防団、婦人会の4団体主催 |
2004年9月19日 |
第86回 |
町内会、消防団・婦人会の3団体主催。福重小体育館 |
2005年9月19日 |
第87回 |
町内会、消防団など。(注3) 嬉野温泉センター |
2006年9月26日 |
第88回 |
町内会、消防団など。(注3) 嬉野温泉センター |
2007年9月16日 |
第89回 |
町内会、消防団など。(注3) 嬉野温泉・和多屋別荘 |
2008年9月15日 |
第90回 |
町内会、消防団など。(注3) 弥勒寺町・シュシュ |
2009年9月20日 |
第91回 |
町内会、消防団など。(注3) 弥勒寺町・シュシュ |
2010年9月20日 |
第92回 |
町内会、消防団など。(注3) 弥勒寺町・シュシュ |
2011年9月19日 |
第93回 |
町内会、消防団など。(注3) 弥勒寺町・シュシュ (概略報告ページ) |
2012年9月17日 |
第94回(台風のため中止) |
町内会、消防団など。(注3) 弥勒寺町・シュシュ |
2013年9月16日 |
第95回 |
町内会、消防団など。(注3) 弥勒寺町・シュシュ (概略報告ページ) |
2014年9月14日 |
第96回 |
町内会、消防団など。(注3) 弥勒寺町・シュシュ (概略報告ページ) |
2015年9月13日 |
第97回 |
町内会、消防団など。(注3) 弥勒寺町・シュシュ (概要報告ページ) |
2016年9月19日 |
第98回 |
町内会、消防団など。(注3) 弥勒寺町・シュシュ (概要報告ページ) |
2016年9月18日 |
第99回 |
町内会、消防団など。(注3) 弥勒寺町・シュシュ (概要報告ページ) |
2018年10月14日 |
第100回 |
町内会、消防団など。(注3) 福重小学校・体育館 (概要報告ページ) |
2019年9月16日 |
第101回 |
町内会、消防団など。(注3) 弥勒寺町・シュシュ (概要報告ページ) |
2020年 |
第102回 |
町内会、 新型コロナの関係で記念品の贈呈など実施 |
2021年 |
第103回 |
町内会、 新型コロナの関係で記念品の贈呈など実施 |
2022年 |
第104回 |
町内会、 新型コロナの関係で記念品の贈呈など実施 |
2023年9月18日 |
第105回 |
町内会、消防団など。(注3) 弥勒寺町・シュシュ(概要報告ページ) |
2024年9月16日 |
第106回 |
町内会、消防団など。(注3) 弥勒寺町・シュシュ(概要報告ページ) |
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注1:上野(ホームページ管理人)が調べた範囲内ですが、1919(大正8)年より、戦争による中断や台風などを除いて毎年敬老会開催している地区は、長崎県下ではないようです。また、日本国中でも戦後から開催されている所(50回を数える町あり)は、あるようですが、この大村市福重地区(旧・福重村)のように1919(大正8)年から継続して現在でも開催している所はないようです。この件含めて、何か情報をお持ちの方は、右記メールにお願いします。(掲載日:2004年9月6日)
注2:上野は、2009年春、上記の表「(注:プログラムより)」に書いてある通り、この当時の運動会・敬老会プログラムを資料として入手しました。この当時の主催は上記の表通り、青年団、消防団、婦人会の3団体主催で、開催場所は福重小学校の運動場です。また、午前に運動会、午後に各町内からの余興(郷土芸能や踊りなど)でした。なお、現存している敬老会プログラムは、福重地区の商工店のコマーシャル入りで戦後間もない頃よりあったようです。しかし、近年分を除けば、残念ながら古いプログラムは資料として残っていないようです。(掲載日:2009年9月23日)
注3:2004年の第86回福重地区敬老会から主催者団体が変わり、その後も、さらに主催団体も実施場所も変遷がありました。詳細は一部調査中もあり、しばらくの間、上表は概要紹介としてご参考程度にご覧下さい。(掲載日:2009年9月23日)
注4:(掲載日:2009年9月23日、改訂と追加掲載日:2011年9月20日、第3次改訂日:2013年9月9日、第4次改訂日:2014年9月16日、第5次改訂日:2015年9月13日、第6次改訂日:2016年9月22日、第6次改訂日:2017年9月24日)
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