上から3番目(左側)写真は、 石堂屋敷の線刻石仏Dの模様線のみをCG化したものです。このCG写真が完成したのは、2009年10月8日です。当然、その前から、模様線の確認と作業はしていたのですが、基本形は他の同種の線刻石仏13体と同じと思っていました。なお、この石仏の場合、納衣(のうえ)の下で拱手(きょうしゅ)した姿形で、光背(こうはい)と、蓮華座(れんげざ)の模様線はありません。
また、特に左写真の下部をご覧頂くと良く分かりますが、腹部より下側の模様線は、まるで省略したかのような彫り方です。例えば、下八龍の線刻石仏にあるような腹部から胸部にかけての沢山の模様線も、胡坐(あくらざ)を表す線も彫ってありません。
頭部の額(ひたい)にCG写真上では、白い大きな丸模様が見えます。これは、たぶんに元々この自然石にあった穴を利用した白毫(びやっこう)と思われます。 <白毫(びやっこう):「仏の眉間みけんにあるという白い巻き毛」(国語辞典の大辞林より)>
あと、これも私の推測ですが、最下部の模様線が途中で切れたような状態になっています。もしかしたら、このラインより下部は、元々、地面(土中)に埋まっていたのかもしれません。
詳細紹介ページは、「CG石仏写真(もくじ)」の『石堂屋敷の線刻石仏D』を参照願います。
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