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福重郷土史同好会
2007年の活動報告(11)

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大村市長へ、史跡・文化財の保護・保存についての要望書提出
日時:2007年9月7日15時15分〜 15時40分
場所:大村市長・応接室
応対者:大村市長など
参加者:福重郷土史同好会は6名
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 冒頭、福重郷土史同好会から史跡保存の要望書提出にあたっての主旨説明と要望内容を訴えた。

(注:質疑や市長の返答などは、後日掲載予定)

史跡・文化財の保護・保存について(要望)  (注:要望書全文)
 今回、今富城址で発見された横堀(空堀)は、戦国時代末期のものであり、大村純忠による築造も考えられる貴重な遺構と報道されています。私たち福重郷土史同好会としては、この横堀を更に広範囲に発掘調査し、史跡として後世に残して欲しいと願っています。

 しかし、この遺構出土は携帯電話中継基地局建設に係わる発掘調査によるもので、調査が済めば横堀は埋め戻され、その上に基地局が建てられてしまうとのことです。今富城址が史跡として指定されていないため、携帯電話の中継基地建設を阻止できないのです。

 大村市は「歴史のまち」を標傍し、歴史観光立市を目指した取り組みを行なっています。しかし、市内の史跡・文化財の現状を見るとき、市は「歴史のまち」を謳うばかりで、その保存・保護に力を入れているとは到底言いがたい状況にあると言わざるを得ません。現在、市街地のみならず周辺部の山間地に至るまで開発の波が押し寄せています。郷土の美しい自然とともに市内各地に散在する貴重な史跡・文化財は次々に失われています。

 郷土の先人が残し、長年月にわたって維持・保存されて来た文化財は、一度失われたら取り戻すことは不可能です。我々は、先人の残した貴重な財産の恩恵を受けると共に、それを後世に引き継ぐ義務も負っています。文化財の保護は金もかかるし、行政の努力だけでなく、住民の理解と協力が不可欠であることは承知しています。

 しかし、行政が調査し、文化財としての価値を判断し、残すべきは指定するなどの保護策を講じてはじめて住民の関心も高まり、理解も深まります。一部の民間人あるいは民間団体が声を上げても保存は叶いません。「歴史のまち」「歴史観光立市」を謳う以上、大村市民の歴史を大事にする意識を高め、郷土の歴史や文化財に対する愛着を深めていかなければ歴史観光立市など絵に描いた餅に終わってしまいます。

 福重は歴史的に古くから大村地方の中心として発展して来た地域です。それこそ千年以上の歴史を持った土地です。それだけに福重には先人が残した貴重な文化財があちこちに散在しています。しかし、福重の史跡・文化財で大村市の史跡・文化財に指定されたものは一つもありません。(国・県に指定されたものはあります)

 今回の「今富城趾の携帯電話基地局建設問題」も史跡指定がないために、貴重な遺構が発見されても、中継基地建設を食い止める手段がないのです。今富城址以外にも指定されていない文化財で風前の灯となっているもの、すでに失われてしまったものなどもあります。

 調査・検討し「指定する価値なし」と判断されたものを指定せよというのではありません。未調査のもの、及び調査検討し「指定する価値はありそうだが諸般の事情で指定されなかったもの」を再度、調査し、検討して下さることを切望いたします。

 また、指定遺跡・文化財でなくとも貴重なものには「案内板」「説明板」などを設置し、文化財の存在を周知することを検討してくださるようお願いいたします。

(報告書は、以上)   『今富城址』紹介のページは、ここからご覧下さい。

掲載日:2007年9月9日
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