用 語 (読み) |
用 語 解 説
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城(しろ) |
「敵などを防ぐために垣をめぐらした所。」 |
館(やかた) |
「大きな建物・屋敷。」(豪族などが日常住居していた屋敷など)」 |
砦(とりで) |
城と同様の意味があるが、どちらかと言うと城より小さく、平地より山にある城を一般には呼称している。
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竪堀(たてぼり、たてほり) |
「山城で、自然地形の斜面に上下方向に設けた堀。多くは攻城軍が斜面を横に移動しにくくするために設ける。 」 |
畝状竪堀群(うねじょうたてぼりぐん) |
竪堀が(2個以上)連続していること。 |
畝状空堀群(うねじょうからぼりぐん) |
注:畝状竪堀群と同じ意味。 |
横堀(よこぼり、よこほり) |
(1)横に掘った堀。横に通した堀。 (2)山城を築くとき、敵の攻め上る通路に横に幾筋も掘った堀。
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空堀(からぼり、からほり) |
「水のない堀。」 |
掘切(ほりきり) |
(尾根などの)地面を掘って(防御用に)掘り割りを作ったところ。 |
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切岸(きりぎし、きりきし) |
(普通一般には)「切り立った険しいがけ。絶壁。断崖(だんがい)」のことである。
<城研究の場合には>「切り立てた崖(がけ)、人口の急斜面」のことを言う。 |
土塁(どるい) |
「土を盛り上げて築いたとりで。」 |
縄張り(なわばり) |
(普通一般には)「建築予定の敷地に縄を張って、建物の位置を定めること。縄打ち」のことである。
<城研究の場合には>「城の造りや構造を言い、堀・土塁・切岸がどんな風に曲輪を守る造りになっているか。そうした曲輪が道配置されているか」などを指している用語である。
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土橋(どばし、つちはし) |
「土でおおった橋。つちばし。」 |
郭・廓・曲輪(くるわ) |
城やとりでの、周囲を土や石などで築き巡らしてある囲い。また、その内側の地域。 <郭・廓・曲輪の表記は本丸や二の丸といった「丸」の古い用語で広場のような意味がある> |
内郭(ないかく) |
「城などの内側に築かれた囲い。また、その区域。うちぐるわ。」 |
外郭(がいかく) |
「城や建物の周囲にめぐらす囲い。そとがこい。そとぐるわ。」 |
主郭(しゅかく) |
城主や大将がいる所。 |
副郭(ふくかく) |
城兵の居住場所もしくは主郭を補助する所。 |
城下町(じょうかまち) |
「戦国時代から江戸時代にかけて、大名の居城を中心に発達した市街」 |
大手門(おおてもん) |
「城の正門」 |
搦め手門(からめてもん) |
「城の裏門」 |
天守閣(てんしゅかく) |
「城の本丸に築かれた最も高い物見やぐら。」 |
一国一城令(いっこくいちじょうれい) |
「一つの国に城を一つだけ置くこと。元和元年(1615)江戸幕府が諸大名の軍事力を抑えるため、領内で居城以外の城を破却させた。」 |
本城(ほんじょう) |
「日本の城郭で、中心をなす一区画。城主の居所で、多く中央に天守閣を築き、周囲に堀を設ける。」 |
枝城(えだ‐じろ) |
「本城の外に築かれた城。出城(でじろ)。根城(ねじろ)に対していう。」 |
飛礫(つぶて) |
「小石を投げること。また、その小石。」 |
遺構(いこう) |
「昔の都市や建造物の形や構造を知るための手がかりとなる残存物。考古学では、住居跡・倉庫跡・水田跡など、その配置や様式を知る手がかりとなる基壇や柱穴など。」(城や砦の場合は、各種の土塁・石垣・堀・曲輪などが含まれる) |
遺物(いぶつ) |
「遺跡から出土・発見された、過去の文化を示す物品。考古学では、遺跡のうち、生活のための道具・器具や武器・装身具など動産的要素をさす。 」 |
虎口(こぐち) |
城郭や陣営などの最も要所にある出入り口。小口。 |
小口(こぐち) |
<(上記の)”虎口”の項を参照> |