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大村の城シリーズ 城関係用語集

城関係用語集
 城関係の書籍や資料類を見ていて専門的な用語などが、意外とも思えるくらい沢山ありました。そのたびごとに「この言葉なんだったかなあ」と思い国語辞典の大辞泉、その他で探しました。現在も同時進行ですので状況は同じです。これから、かつて大村市内に存在した城・館・砦関係をじっくり時間をかけて徐々に掲載していく予定です。しかし、そのページごとに用語解説をしていきましたら煩雑になりますので、今回『城・館・砦関係の用語解説集』(略称:城関係用語集と称す)としてまとめました。

 あと、冒頭から城・館・砦関係の用語と限定的に絞ったとしても、「専門的な用語などが沢山あり」などと書きました。さらに建築用語関係や大村郷村記などに記された当時の言葉なども含めますと、もっと多くなり全て書いていましたら、それだけで相当期間かかります。そのため一部掲載している場合もありますが、未掲載の場合もありますので、その点はご容赦願います。

 なお、この用語の多くが国語辞典の大辞泉や書籍類(「参考文献、書籍一覧表」)を引用、参照して作成しました。また、上野の解釈含めて追加文なども書いています。これらについては、ご注意もお願いします。それは同じ用語(漢字)でも呼称も意味も違いがあるようですが、一般的な読み方を参考例として挙げています。それに、何か建築や構造上の形状を表す用語でも一つだけでなく、数種類ある場合もありますが、その時も同様の扱いをしています。あくまでも、そのような用語の参考例の一つと言う視点で、ご覧頂けないでしょうか。

 今後掲載予定の各ページには、この城関係用語集にリンクを張る予定にしています。各ページで専門的な言葉が出てきた場合、このページをご覧頂くと載っている場合もあるかと思います。これらの用語については、これからも増える可能性が充分ありますので、今後も順次追加掲載していきます。この点についても気長にお付き合いのほど、よろしくお願い致します。下記用語解説の「」内は国語辞典の大辞泉を引用・参照して書いています。

< 注:念のため下記の用語は順不同です。また、同じ用語でも読み方も解釈も様々ありますので、あくまでも参考例の一つとして、ご覧下さい>

用 語 (読み)
用 語 解 説
(しろ)
「敵などを防ぐために垣をめぐらした所。」
(やかた)
「大きな建物・屋敷。」(豪族などが日常住居していた屋敷など)」
(とりで)
城と同様の意味があるが、どちらかと言うと城より小さく、平地より山にある城を一般には呼称している。
竪堀(たてぼり、たてほり)
「山城で、自然地形の斜面に上下方向に設けた堀。多くは攻城軍が斜面を横に移動しにくくするために設ける。 」
畝状竪堀群(うねじょうたてぼりぐん)
竪堀が(2個以上)連続していること。
畝状空堀群(うねじょうからぼりぐん)
:畝状竪堀群と同じ意味。
横堀(よこぼり、よこほり)
(1)横に掘った堀。横に通した堀。 (2)山城を築くとき、敵の攻め上る通路に横に幾筋も掘った堀。
空堀(からぼり、からほり)
「水のない堀。」

掘切(ほりきり)

(尾根などの)地面を掘って(防御用に)掘り割りを作ったところ。
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切岸(きりぎし、きりきし)
(普通一般には)「切り立った険しいがけ。絶壁。断崖(だんがい)」のことである。
<城研究の場合には>「切り立てた崖(がけ)、人口の急斜面」のことを言う。
土塁(どるい)
「土を盛り上げて築いたとりで。」
縄張り(なわばり)
(普通一般には)「建築予定の敷地に縄を張って、建物の位置を定めること。縄打ち」のことである。
<城研究の場合には>「城の造りや構造を言い、堀・土塁・切岸がどんな風に曲輪を守る造りになっているか。そうした曲輪が道配置されているか」などを指している用語である。
土橋(どばし、つちはし)
「土でおおった橋。つちばし。」
郭・廓・曲輪(くるわ)

城やとりでの、周囲を土や石などで築き巡らしてある囲い。また、その内側の地域。 <郭・廓・曲輪の表記は本丸や二の丸といった「丸」の古い用語で広場のような意味がある>

内郭(ないかく) 「城などの内側に築かれた囲い。また、その区域。うちぐるわ。」
外郭(がいかく) 「城や建物の周囲にめぐらす囲い。そとがこい。そとぐるわ。」
主郭(しゅかく) 城主や大将がいる所。
副郭(ふくかく) 城兵の居住場所もしくは主郭を補助する所。
城下町(じょうかまち) 「戦国時代から江戸時代にかけて、大名の居城を中心に発達した市街」
大手門(おおてもん) 「城の正門」
搦め手門(からめてもん) 「城の裏門」
天守閣(てんしゅかく) 「城の本丸に築かれた最も高い物見やぐら。」
一国一城令(いっこくいちじょうれい) 「一つの国に城を一つだけ置くこと。元和元年(1615)江戸幕府が諸大名の軍事力を抑えるため、領内で居城以外の城を破却させた。」
本城(ほんじょう) 「日本の城郭で、中心をなす一区画。城主の居所で、多く中央に天守閣を築き、周囲に堀を設ける。」
枝城(えだ‐じろ) 「本城の外に築かれた城。出城(でじろ)。根城(ねじろ)に対していう。」
飛礫(つぶて) 「小石を投げること。また、その小石。」
遺構(いこう) 「昔の都市や建造物の形や構造を知るための手がかりとなる残存物。考古学では、住居跡・倉庫跡・水田跡など、その配置や様式を知る手がかりとなる基壇や柱穴など。」(城や砦の場合は、各種の土塁・石垣・堀・曲輪などが含まれる)
遺物(いぶつ) 「遺跡から出土・発見された、過去の文化を示す物品。考古学では、遺跡のうち、生活のための道具・器具や武器・装身具など動産的要素をさす。 」
虎口(こぐち) 城郭や陣営などの最も要所にある出入り口。小口。
小口(こぐち) <(上記の)”虎口”の項を参照>

・初回掲載日:2008年12月28日、第2次掲載:2011年1月27日

参考文献、書籍一覧表 城関係用語集

「大村の歴史」もくじ


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