紅白饅頭(こうはく まんじゅう)
この紅白饅頭は、全国でも大村市内でも、お祝いの行事があった場合、その参列者などに配られるものです。その行事は、広範にあります。例えば、結婚式、子どもの誕生、(建物の新築・改築、道路の建設などの)工事完成祝い、学校の式典、地域の行事など、例を挙げたら切りがないほど沢山あります。
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紅白饅頭 (箱から出して撮影した) |
また、この紅白饅頭と同じように「紅白の餅」も良く見ます。右側写真=紅白饅頭は、お菓子屋さんが作ったもので、ラップに「祝」の赤色文字が刷ってあるものです。また、「祝」の文字は、紅白饅頭や餅に直接、焼き印で焼き入れたものも見かけます。
なお、右写真のようにお菓子屋さんが作ったのは、通常ならば紙箱に2個入ってます。そして、箱の上には水引の熨斗紙(のしがみ)が巻かれています。あと、もらったものですから、その場で食べても当然いいのですが、どちらかと言いますと帰宅後に家族と一緒に食べるのが多いと思います。つまり、その行事に出席できなかった家族へのお土産、あるいはお祝いのお裾分け的な意味もあります。
紅白は縁起が良く祝いごとのしるし
国語辞典の大辞林の解説には、次の<>内のように紅白の意味について書いてあります。
<紅白(こうはく)=赤い色と白い色。組み合わせて、祝いごとのしるしとする。 「 紅白の水引」 「 紅白の餅」>
上記の国語辞典の通り、「紅白」の言葉自体が祝い事のしるしであり、縁起が良いと解釈されるでしょう。
あと、今回、饅頭屋さんのサイトなどを調べたところ、製法、語源、歴史などが書いてありました。その詳細は、ここでは省略しますが、饅頭の歴史は、中国の諸葛孔明(しょかつこうめい)の活躍した時代にまでさかのぼるようです。そして、その由来も暴れ川を鎮めたことに起因しているようで、これまた縁起が良いことが由来のようです。
製法について
今回の紅白饅頭とか紅白の餅とか言えば、現在では専門で商売している例えば、お菓子屋さんで作られているような感じもします。しかし、私の子どもの頃、自宅でも町内・地域・仕事場・行事のある広場などでも、両方とも作られていました。ただし、「祝」文字入り焼き印などはなくて、単に赤い色と白い色の饅頭や餅だったです。
ただし、私は、紅白饅頭の製法は、それを見た回数が少なかったこともあり、セイロで蒸しているところ以外は覚えていません。饅頭よりも作りやすかったのか、紅白の餅の方は、当時、私でもついたことがあります。記憶曖昧(あいまい)ながら、赤い餅の作り方は、白い餅と基本は同じですが、セイロで蒸し上がったモチ米を臼(うす)に入れて、少しこねた後に食紅(しょくべに)を入れて本格的についていたようでした。
いずれにしても、お祝いごとに出す紅白の餅ですから、いつもの餅つきより、周囲の大人たちも張り切っておられた印象を持っていました。あと、全く個人的な蛇足の話ですが、上記の紅白饅頭でも、紅白の餅でも、お祝い行事に参加して、もらったものですから通常の菓子類よりも、なんか自然と笑顔が倍加していたような気がします。
補足
(この項目の原稿は、しばらく、お待ちください)