大神宮の御願成就(だいじんぐ の おがん、じょうじゅ)
場所:今富町にある大神宮(だいじんぐう)
開催日:年度によって違うが、毎年11月下旬頃
主宰:今富町、冷泉寺集落(大神宮の氏子)
参加者 :年度によって違うが、約20名
<用語解説>
このページに紹介中の「御願成就(おがんじょうじゅ)」を解説している国語辞典は、上野調べの範囲内で探しきれなかった。ただし、似たような言葉として、次の二つがあり、解説もしてあったので紹介したい。
・諸願成就(しょがん じょうじゅ)とは、「神仏へかけたさまざまの願いが成就すること。願いがかなうこと」(精選版 日本国語大辞典の解説)
あと、「百度参り」の言葉も、今回の「御願成就」や、先の辞典にある「所願成就」と意味合いや方法などに違いがあるが、似た事柄として、ご参考までに書いている。
・百度参り(ひゃくどまいり)とは、社寺の境内で、一定の距離を100回往復して、そのたびに礼拝・祈願を繰り返すこと。百度詣もうで。お百度。 (2は省略) 〈デジタル大辞泉の解説より〉
大神宮の御願成就の意味や作法(方法)(概要)
(今富町)大神宮の御願成就は、伝承内容の意味や作法(方法)も含めて、箇条書き風にまとめますと、主には次の(1)〜(6)通りです。
|
(写真C) 1回まわるごとに1枚の榊の葉を通していく |
|
(写真D) 奉納された榊(さかき)の葉百枚 |
(1) 氏子が1年間通して
大神宮(神様)に
様々な願い事(例えば、農業ならば「五穀豊穣」、家庭ならば「家内安全」など)をした結果、その祈願が叶ったので、
神様への感謝の祭礼(儀式)である。
(2) (写真
Aと
Bを参照) 参加した氏子達は、
拝殿と鳥居の間を榊(さかき)を持って持って一周し、それを百回続ける。
(3) (写真
Cを参照) 氏子の長老は、その回数を間違えないように、まわって来た氏子からの榊の葉を、1回参ったごとに1枚づつ加えていく。
(4) (写真
Dを参照) 上記の
(2)を百回達成したら、長老が持っていた
百枚の榊の葉を拝殿奥の神様に奉納する。
(5) それらが終了すると、拝殿内で直会
(なおらい)がある。
(6) 上記の時期は、毎年11月下旬である。
(土曜日もしくは日曜日など。時間は、ほぼ昼の12時から数時間である)
補足
(この原稿は、準備中。しばらく、お待ち下さい)