名称:大村市・新市庁舎建設意見交換会 、 日時:2017年4月10日19:00〜20:50、 場所:福重地区住民センター 、 参加者:大村市は8名、福重地区は17名、合計25名 、 主催:大村市
主な内容
1)市長挨拶(趣旨説明など)
2)用地管財課からの説明
3)質疑応答
4)閉会
市長による説明(概要):(配布されたチラシなどもあり。大村市HPの「市庁舎建設候補地について」PDFファイルも参照願う)
・前市長時代から建て替えの話はあった。 ・大村市は合併特例(補助金)はないので自前で徐々に建設資金を年3億円づつ積み立て現在17億円ある。 ・庁舎建て替えの資金は約80億円必要だ。 ・このまま3億円づつ積み立てを続けて後で建てる方式か、直ぐに建てて3億円づつローン返済で払っていく方法かの違いだが、若い方へ長年使って頂く方が良いと思った。
・熊本地震で市庁舎が倒壊したところもあった。そして、それより大村市庁舎が築年数は古いので緊急性がある。 ・国の4年間の時限で建て替えの補助金制度の適用も受けれる。 ・私の市長選マニュフェストの2か所の候補地(新幹線駅前周辺、さくらホール駐車場)は出来にくい様々な理由があり、良い方向でマニュフェストを変更した。 ・皆様から最善の方法含めて様々な意見をお聞きしたいので活発な討論をお願いしたい。
福重地区から出された主な意見など(概要)
説明を聞いた後、福重地区の住民から約15回の質問、要望、意見などが出されました。その主な概要は、次の「」内通りですが、順不同で書いています。なお、この地区からの意見に対して、大村市から全項目にわたり丁寧な応えがありましたが、下記内容には、その回答内容は省略していますので、ご了承願います。(下記の太文字は上野が付けた)
「津波のことは考えたのか。あの用水路から水が来るのではないか?」、 「(大村湾内の地震からの津波だけでなく)外海からの津波も考えていないのか?」、 「テレビで(建て替えを)見て、びっくりした。選挙時は市の中心地(西大村と竹松のこと)と言っていたではないか。以前、管理庁跡地は市庁舎建設予定地と言っていたのではないのか? 市北部には6割以上の人が住んでいる。そのことから場所を検討すべきだ」、
「最初に二つの要望をしたい。(1)今回の案は再検討し玖島案、西大村案、竹松案の三案を提示して市民の議論になるように願う。今の市の案は、お菓子に例えるならば同じ饅頭(まんじゅう)を三つに割って、どれが良いかと同じで、本当の市民討論にはならない。 (2)大村8地区の意見交換会の報告は、市ホームページに掲載して欲しい。
1,防災上(液状化)から現市庁舎の場所も、元は海を埋め立てたものであり問題だったが、そのような場所に建替えるべきでない。 2,市の地勢からして本当の市中心地は西大村と竹松の境界付近である。 3,交通アクセス網<高道路の池田IC(インターチェンジ)、新幹線駅、空港通り、大村郵便局、長崎空港を結んだライン>を考慮すべきだ。 4,この地域の経済力は、現在も将来も中心であろう。 5,市の人口分布状況からして北部には既に6万人以上が住んでいる。 池田ICと長崎空港を結んだベルト地帯に交通網や公共の建物を造られたのは、”先見の明”(注1)がある。今の大村市も、そうあって欲しい」 (注1:先見の明とは、将来どうなるかを前もって見抜く見識。国語辞典の大辞林より)、
「説明を聞いていれば国の補助金目当てだけで建て替え時期を考えているようにも思える。大村市の50年後、100年後を考えてすべきではないのか?」、 「今回の市のチラシ(Q&A)を先に出すのが間違いである。市内部の検討委員会はされたようだが、外部の意見も聞いたのか? このやり方は自分達の考えの押し付けのように思える。現在の市庁舎もボートや花見開催時は大混雑だ。遠すぎて不便で行きたくない所だ。福重から行くにもバスさえもない」、 「先ほど自家用車のこと(走路距離状況)を言われたが、行政がマイカー奨励ばかりしていいのか?」、
「最初から、市の案が先にありきの考えだ。28箇所から絞り込んだ理由は我々は何も聞いていない」、 「市民の反対意見が多ければ考え直すのか?」、 「災害が発生すれば、病院の近くでないと対応できない。今の市庁舎の場所は防災上からも適地ではない」、
「市のやり方は緊急性や財源の時限を人質に取ってやっているように見える。出来ない理由を述べるより、池田ICから長崎空港を結んだベルト地帯を考えれば、実現できるためのアイデアやエネルギーはいくらでも出るはずだ」、 「(ろう学校や管理庁跡地など国や県と約束事・覚書上できないと言われたが)大村市民の防災上のことから大村市庁舎建設は必要だと言えば、それでもダメだと国や県は言うのか? 」
「(ホームページだけでなく)広報誌でも特集して、候補地の件、8地区の意見(Q&A)を特集すべきだ」、 「東京都では市場問題などが出ている。大村では市も市議会も市民も一体となって、この市庁舎建替えは考えていくべきではないか。 原点に戻っての検討が大事ではないかと思う」
などが質問、要望、意見などとして出されました。
上記の福重地区から出された意見は、まだまだ、沢山ありましたが、書き留めきれていない事柄もありますので、その点は、ご了承願います。なお、市から討論状況や情報公開の観点から、下記のことは検討、実施することを答弁されました。
1)市民の意見で反対が多ければ、その時点で考えていく。
2)市庁舎が何故建て替えが必要か、あるいは大村8地区の討論状況などは、市のホームページ及び市広報誌などに掲載して報告する。
大村市・新市庁舎建設意見交換会に参加された全員の皆様、お疲れ様でした。 |