<補足説明>
右側の写真は、権田の馬頭観音本体下部のみで、碑文が彫ってある。上記データ表と文章は全く重複するが、ここに次の「」内の文字がある。「 明治廿五年 旧十一月十九日 馬頭観世音 権田馬頭仲間中、是立 」 また、現代語訳も前同様に、次の<>内である。<馬頭観世音(馬頭観音)を明治25(1892)年旧11月19日に(萱瀬村)権田(郷)の馬(所有者の)仲間内で建立した>
なお、この名称は、地名の字(あざ)の「権田(ごんだ)」から来ている。この字は、広い面積の多い萱瀬の字にしては、小さな所である。上記の現代語訳の通り、この「権田」地域在住の馬所有者(ほとんどが農家と思われる)が浄財を出して、この馬頭観音を建立されたと推測される。ただし、最初から現在地にあったものか、あるいは別の場所から移転されたのかは、現時点(2015年10月現在)までは調べきれなかった。
この馬頭観音のある場所は、萱瀬地区の中心地である萱瀬出張所(萱瀬地区住民センター)近くの氷川神社境内にある。しかも、旧道横にある神社の駐車場から少しだけ坂道を登った神社本殿横(南側)にあるので、見学するのに大変便利な場所である。
また、ここの境内には、神社本殿は当然のことながら、他にも例えば馬の彫像が素晴らしい「萱瀬の軍馬慰霊像」を始め、いくつかの記念碑や石仏関係もあるので史跡巡りに好都合な場所でもある。なお、大村市街地からならば萱瀬出張所や氷川神社を目標に444号線を車走行してもらえれば直ぐに分かる。
(初回掲載日:2015年10月27日、第二次掲載日:10月28日 )
|