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[「大村物語 改版」の表紙(高見米一/著) |
書籍:大村物語(おおむら ものがたり<郷土史読本>の紹介(概要紹介)
注:今回紹介の書籍「大村物語」も「郷土史読本」も原書(原本)は、全部ではないが旧漢字や難しい文章もある。そのことから、ホームページでも閲覧できるように常用漢字などに変えている。そのため、このページは、あくまでも参考程度に閲覧願いたい。もしも、引用参照される方は、必ず原本からして下さい。
<用語解説>
・郷土史とは、「郷土の歴史。郷土の先人の業績や文化・習俗の由来などを明らかにし、郷土愛を培うことを目的とするものが多い。地誌を主とするものは郷土誌とよぶ。→地方史」(広辞苑より)
・通史とは、「歴史記述法の一様式。一時代または一地域・一分野などに限った特殊史に対し、歴史の全体を通観した総合的記述。」(広辞苑より)
・高見米一(たかみ よねいち)氏=小学校の先生や校長を歴任。その当時から大村の歴史を調査研究され「郷土史読本」を出版。同署をもとに後年、「大村物語」も発行された。詳細は(大村の偉人・有名人・活躍人シリーズの)「高見米一」ページを参照願う。
・幸田成友=(こうだ しげとも) =「歴史学者。露伴・延のぶの弟。東京生れ。東大卒。「大阪市史」編纂主任。慶応義塾・東京商大教授。江戸時代の社会・経済・文化について広く実証的に研究。著「江戸と大阪」「日欧通交史」など。(1873〜1954)」(広辞苑より
<大村物語(郷土史読本)の概要紹介>
大村最初の通史と呼ばれている「大村物語」には、その元となった原本がある。それは、「郷土史読本」である。著者は、高見米一(たかみ よねいち)先生である。先の「郷土史読本」も、後の「大村物語」も。発行が何回か繰り返された。(右側の表紙写真は「大村物語 改版」である)
また、二つの本とも大村市内の学校で大村郷土史の教科書みたいにして活用されたという。その小中学校で活用されていた事例として、上野は当時学んだ人、あるいは既に大人なられて「大村物語」を購入された方々から、大村弁で次の「」内などを聞いたことがあった。「あん大村物語は、学校で見たことがあるバイ」 「作者は校長先生を長うさした高見先生やろ。福重ば色々調べて回っとらしたとよ」などである。
先の内容でも分かる通り、何回か版を重ねた「郷土史読本」も「大村物語」も、その当時の歴史本としては、学校や市民間で馴染みのあった本だったといえる。ただし、現在見ると、二つの本とも、かなり難しい漢字や文章である。 あと、(詳細は後の項目に書くが)先の「郷土史読本」を編集された大正15年当時の歴史学者の幸田成友博士から「日本におけろ郷土史の最初であろう」と評しておられる。