ふくしげ夏まつり(ふくしげ なつ まつり)
<概要紹介>
ふくしげ夏まつりは、(2016年現在)毎年8月初旬(16:00〜22:00)に、福重地区で開催されています。場所は、長年、大村市皆同町にある大村市消防団・第11分団皆同詰所の前周辺の特設会場(私有地)、その後。2016年からは福重小学校・運動場、(3年間、新型コロナで中止) さらに2023年の場合は、妙宣寺・駐車場が会場と様々な変遷があります。このページでは、この夏祭りの歴史、関係諸団体、主な内容、その他を紹介しています。
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第32回ふくしげ夏まつり(2015年8月8日開催、左側はゲストの方)
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先の内容は、後の各項目別で詳細に書きますが、まず、極簡単に全体紹介をします。ふくしげ夏まつりは、2023年8月5日でで第37回目の開催です。主催は、福重商工振興会で、企画は、ふくしげ夏まつり実行委員会です。
会場の主な状況は、メインのステージ、その前に観客用の広場があり、広場周囲には本部テントを始め、飲食物の屋台、金魚すくい、子ども用の遊びコーナーなどがあります。この祭りの人出は、延べで数千人と思われます。
祭りの主な内容は、毎年変動はありますが、それらの一例として、子ども用のラムネ早飲み競争、風船キャッチ、郡中学校・吹奏楽部(ブラスバンド)の演奏、福重小学校のヨサコイソーラン踊り、福重地区の郷土芸能、ゲストによる演目、福引抽選会、その他含めて沢山あります。
そして、人気なのが福引抽選会です。一等賞品(例年、嬉野温泉の高級旅館ペア招待券)だけでなく、それ以外にも福重商工振興会加盟会員(会社)から提供された賞品が内容・数とも豊富です。そのため、抽選会が終了するまで、会場には観客いっぱいの状況です。
なお、ご参考までに、ふくしげ夏まつり宣伝ポスターの大きさは、B2サイズ (515×728mm)強あります。この広さは、大村市内の夏祭りポスターの中では、毎年最大です。
<歴史>
1)戦前戦後の福重(村)の夏祭りについて
夏祭りでも何でも現在に至るまでには、様々な歴史あるいは変更などもあります。この項目の後半部に現在のふくしげ夏まつりの概略史は書くとして、その前に、今のような夏祭りになる前は、どうだったのかを先に書いていきます。戦前の福重村(1942年2月11日まで。この日に大村市政の発足=1町5村の合併があった。それ以降は大村市福重地区である)の夏祭りとして、千灯篭祭り(せんとうろうまつり)がありました。
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千灯篭祭りが開催されていた郡川河川敷(右岸:寿古町と皆同町側)
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この千灯篭祭りは、いつから開始されたのかも含めて、記録が残っていないようなので、地元伝承の範囲内で書いていきます。場所は、寿古町と皆同町側の郡川(こおりがわ)河川敷(旧長崎街道の郡川の飛び石があった下流側)で開催されていたのが長かったようです。主催者の正確な記録はないのですが、推測ながら沖田郷(町)と皆同郷(町)が中心だったようです。そして、様々な形で福重村の各郷(町)、産業組合(農協)、婦人会や青年団も協力したと思われます。
会場や内容については、河川敷の広場中央部に四角の櫓(やぐら)を立てて、それを中心に盆踊りや演芸をするような形式でした。当然、開催時間は夕方や夜間だったので、会場周辺には電灯代わりに沢山の灯篭(とうろう)が灯(とも)されました。その沢山の灯篭から由来して、千灯篭祭り(せんとうろうまつり)と呼ばれたのでしょう。
また、その当時(戦前戦後の頃)は、現在あるようなCD、テープレコーダーなどはなく、蓄音機などが使われていたようです。櫓(やぐら)の周囲では、その曲に合わせて盆踊りなどをする状況でした。さらに、その周囲には、出店(屋台)などもありました。
・福重婦人会歌にも詠われている千灯篭祭り(せんとうろうまつり)
福重には、福重婦人会歌(作詞:高見米一、作曲:山口薫)という歌があります。この歌にも長い歴史があり、婦人会活動が活発な頃には、例えば総会や行事などでは、全員で歌われたそうです。ただし、この歌がいつ出来たのか定かではないのですが、「遅くても昭和18(1943)年には既にあった」との証言もありますので、それより以前から福重婦人会歌は、歌われていたと思われます。
その歌詞の中に、次の<>内の一節(太文字)があります。 <(前略) 郷土自慢のあの千灯篭 老いも若きもともどもに つきぬ喜び夏の夜更けて (後略) > 「郷土自慢のあの千灯篭」と、詠われているのですから、歌ができるまでには相当の祭りの歴史と、郡川周辺の数町内だけではなく、福重村10郷(10町)内から、この祭りの時には参加があったと思われます。(戦後生まれながら)私自身も数回、(今から50〜60年前の)子どもの頃、両親に連れられて、この祭りに行った経験を、かすかに覚えています。
あと、作詞の高見先生は、寿古郷(町)出身(祭り会場の近くに生前は在住)で、福重小学校を始め各小学校の校長を歴任され方です。そのようなことから、毎年自ら楽しみながら千灯篭祭りにも参加され、実感込めて上記の歌詞は作られたと思われます。また、昔は、今のように個人、家族、団体で遊びでも芸能ごとでも、何でもあるような時代ではなかったので、地元の手作り感あふれる夏祭りだったので、親しみや印象深かったとも思えます。
なお、この千灯篭祭りが、いつまで継続されていたかは記録定かではありません。皆同町のある町民の方は、「今のようなふくしげ夏まつり<初回は1984(昭和59) 8月>が開催される何年か前に、当時の場所だった郡川の河川敷が水であふれ、郡中学校の運動場で開催した。それが、千灯篭祭りの最後の開催だった。その後しばらくしてから、今のふくしげ夏まつりが開催されるようになったと思う」とも述べられています。
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第30回ふくしげ夏まつりの今富浮立(2013年8月10日開催)
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2)現在の「ふくしげ夏まつり」の歴史について
この項目では、まず、現在の夏祭りの主催者である福重商工振興会について、創立30周年記念誌をもとに概要ふれます。福重商工振興会の前身である福重商店会が、1978(昭和53)年4月に創立(設立時会員数8名)されました。その後、1988(昭和63)年4月から、現在名称の福重商工振興会へ変更されました。
・祭り名称と開催場所の変遷
同会発足から6年後の1984(昭和59)8月に第1回ふくしげ夏まつりが開催されています。ただし、夏祭りの名称は、現在の名称と違っていました。以前の写真には、ふくしげ郷土芸能まつりという名称が写っていました。また、当時の開催場所は、元の福重農業協同組合=大村市農協やJAながさき県央・福重支店(現在の第二昭和ビル、市道を挟んで皆同町公民館の反対側)前の広場でした。
そして、このJA福重支店前広場は、 2003(平成13)年の第18回 まで続きました。2004(平成14)年の第19回からの開催場所は変更があり、大村市消防団・第11分団の皆同詰所前付近にある私有地でした。この場所では、2015年8月8日開催の第32回まで続きました。なお、2016年8月6日開催の第33回ふくしげ夏まつりの開催場所は、福重小学校の運動場となり、2019年まで同じでした。2023年は、妙宣寺・駐車場でした。
・祭り横幕の変遷
ふくしげ夏まつりステージの屋根近くにある横幕にも変遷があります。何年から使用されたかは不明ながら当初の横幕には、ふくしげ郷土芸能まつりとの文字でした。これは 2002(平成12)年の第17回開催まで使われていました。そして、次の年の2003(平成13)年の第18回からは、現在のふくしげ夏まつりが、横幕として掲げられてきています。
・・祭り宣伝ポスターの変遷
夏祭り宣伝・案内ポスターも様々な変遷がありました。当初の頃は、B4かA3サイズ位の3色刷りでした。しかし、何年から不明ですが(最新でも10年以上前から)現在のふくしげ夏まつり宣伝ポスターになりました。この大きさは、B2サイズ (515×728mm)強あり、大村市内の夏祭りポスターの中では、毎年最大です。
<主な祭り内容>
ふくしげ夏まつり内容の変遷について、広場周囲の売店とか、ステージ前広場でおこなわれる子どもさん用の参加ゲームなどは、例年変わっていません。しかし、ステージでのゲストなどを招いての演芸などは、毎年のように変化があります。これから、一例として2023年の祭り実績を、次に紹介します。
主な内容として、・広場の周囲に売店多数 、 ・子供参加ゲーム(ラムネ早飲み競争、水風船キャッチなど) 、・妙宣寺学童の万灯行列 福重小学校YOSAKOIソーラン
オープニング 会長挨拶 来賓挨拶 大村市長、葉隠忍者ヒゼンショー 演歌歌手 簾内裕花(みすうち ゆうか) お楽しみ福引き抽選会 ・閉会 などがありました。
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ラムネ早飲み競争(第32回、2015年8月8日開催) |
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2023年8月5日、妙宣寺の駐車場で開催 |
この
ふくしげ夏まつりは、例えば20回、25回、30回とか記念の夏祭り開催時に、いわゆる「大物ゲスト」などの招待があり、観客からも大変喜ばれています。そのゲストの中には、全国でも有名な女性歌手も出演されました。また、例えば、地元の福重小学校YOSAKOIソーラン、郡中学校の吹奏楽部演奏、妙宣寺保育園児の万灯行列、立福寺の龍踊り・今富浮立の郷土芸能などは、言わば家族、身内からの出場・出演で、親近感あふれるものです。そのため、観客から、ひときわ大きい拍手や声援が送られています。
祭り最後にある
おたのしみ福引抽選会も、大変人気があります。一等賞品
(例年、嬉野温泉の高級旅館ペア招待券)だけでなく、それ以外にも
福重商工振興会加盟会員(会社)から提供された賞品が、内容・数とも豊富です。そのため、抽選会が終了するまで、会場には観客いっぱいの状況です。
<開催場所など>
長年のれきしのある「ふくしげ夏まつり」の開催場所は、例えば、元の
福重農協前の広場、
第11分団詰所前周辺の空地、福重小学校の運動場などの変遷がありました。また、2023年8月5日開催の場所は、妙宣寺の駐車場でした。今後どうなるのか不明です。
(この後半原稿は、準備中。しばらく、お待ち下さい)