裏見の滝自然花苑しゃくなげ祭り(シャクナゲ祭り)
<注:祭り名称について、上記通りですが、地元では単に「シャクナゲ祭り」との呼称が一般的です。なお、ご参考までに、重井田町にある滝の正式名称は江戸時代に編纂された(大村)郷村記を引用すれば御手水の滝(おちょうずのたき)で、「裏見の滝」は、その当時からの通称です。なお、このシャクナゲ公園の場所は、先の滝を中央に大村市立福寺町と重井田町にまたがってあります。念のため、この場所について、大村市や県内マスコミ関係も立福寺町だけの表記ばかりですが、実際は先の2町にまたがってシャクナゲは咲いています>
祭りの概要:
このシャクナゲ祭りは、開催年によって異なりますが、例年4月初旬から5月の連休期間中まであります。その期間中、(2018年現在で)世界のシャクナゲ約40種類、約6,000本が、3月下旬から5月上旬に彩り鮮やかに咲き誇ります。また、同期間中、駐車場内では、地元産品の販売やシャクナゲの苗木の直売もおこなわれています。
経過(歴史)の概要:
<注:下記(2)項目以降の経過は、大村市公式ホームページから参照し、まとめ直して書いています>
(1) 元々、この周辺は昔から御手水の滝(おちょうずのたき、通称「裏見の滝」)を中心に滝(祓川、はらいがわ)の上流にある野岳湖や郡岳なども含めて自然豊かな観光地だった。また、御手水の滝は、一説によると郡岳の山岳宗教との関係で「修行の滝」でもあった。
(2) 1988(昭和63)年に、当時の竹下登首相が提案した「ふるさと創生1億円事業」が全国の自治体で始まった。大村市では「大村21活性化地域活動事業」で市内8地区にそれぞれ300万円の補助金が交付され、各地区独自の地域づくりが進められた。
(3) 上記の事業で、福重と松原両地区は協議を重ね、両地区にまたがる裏見の滝一帯を共同で開発し、観光に活かすことを決定した。そして、滝までの遊歩道の整備や雑木の間伐を進めるとともに、シャクナゲやサクラの木を植える事業に着手した。その後も、長崎県からの補助金あるいは大村市の予算で保全林整備事業として、東屋(あずまや)、駐車場、トイレなどの設置や整備、シャクナゲの植え付けなどが続いた。(詳細は省略)
(4) 上記(3)の「裏見の滝自然花苑(約1.8ha)整備事業」は、1996(平成8)年4月に完成した。この当時、世界各国から集められた45種・約5000本のシャクナゲ公園となった。その後も、裏見の滝管理委員会(委員は福重・松原地区の各10人、計20人で構成)の方でシャクナゲを増やし、維持管理を続けられ現在まで継続している。
(5) 2018年4月現在のデータで、世界のシャクナゲ約40種類、約6,000本である。祭り来場者は天候などに大きく左右されるが、多い年で1万5千人以上、少ない時でも1万数千人で推移している。
開会式について(概要)
しゃくなげ祭り開会式の開催日は、ずっと以前ならば年ごとによって違っていました。しかし、近年は、ほぼ4月の第一日曜日などに開催されています。また、当然のことながら、その日は、シャクナゲ祭りの初日でもあります。式典の場所は、シャクナゲ公園駐車場(東端側、記念碑のある前)で開催されています。
開会式や直会(なおらい)の主な内容は、上野が例年見ている範囲内で、下記の通りです。
(1)安全祈願などの神事 、 (2)公園管理委員会・会長挨拶(主催者挨拶) 、 (3)来賓挨拶(大村市長、大村市議会議長など) 、 (4)乾杯(発声は地元選出の大村市議会議員など) 、(5)食事と懇親など
また、開会式参加者などへは、地元の「松原そばの会」がつくられた美味しいソバが振舞われます。このソバ(蕎麦)は毎年、丹精込めて栽培からされているものです。そして、当日、同会場でも手作りで準備され、皆で食べています。
なお、式典会場の反対側テント周辺では、地元産品の販売や、シャクナゲの苗木の直売もおこなわれています。あと、例年この開会式の当日前後は、(写真5)の通り、桜とシャクナゲの一番咲き品種(太陽、赤星、ビビアニーなど)同時に見られる場合が多いです。念のため、自然の植物のことですから、毎年この通りばかりではありませんが。