<補足説明>
(1)上側写真左側には、軍人家族今富郷の文字があります。 この写真は、今富郷(町)から陸軍もしくは海軍として戦地に出征されている軍人の留守家族ということです。
(2)撮影場所は、今富郷(町)にある大神宮の拝殿前です。この銃後の郷土写真集の場合、一部を除き、今富郷の集合写真は、ほぼ全て同じ場所です。
(3)写真には、合計67名の方が写っておられます。その内、幼児や子どもさんたちが26名写っておられるようです。赤ちゃんを抱いておられるのか、人形なのか一部不明な人もいます。
(4)服装は、男性の場合、和服が多く、一部に国民服、背広や普段着の方がおられるようです。女性の場合、全員が和服です。子どもさんで小学生と思われる人は学生服着用もありますが、それ以外は各々の普段着のようです。
(5)列の後方左側、白く見えているのは、(上から順に横書きされている)「食糧増産 長崎縣」と染め抜かれた旗です。同じく右側は、日の丸です。もしかしたら、この撮影日は、祝日だったのかもしれません。
私の見た目の想像ですが、写真の最上部で神社拝殿の梁(はり)にある注連縄(しめなわ)や紙垂(しで)も新しく見えるので、もしかしたら秋の例祭が終わって、しばらく経った祝日だったのかもしれません。
(初回掲載日:2013年12月21日、第2次掲載日:2013年12月22日)
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