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大村の馬頭観音

段の馬頭観音
段の馬頭観音

段の馬頭観音のデータ

 (1)石仏名称 段の馬頭観音(だん の ばとうかんのん)
 (2)所在地 大村市今富町 (熊野権現の境内)
 (3)本体の大きさ 高さ58cm、横幅33cm、胴囲86cm
 (4)土台の大きさ 高さ22cm、横幅44cm、周囲168cm
 (5)制作年代 明治17(1884)年10月
 (6)主な特徴  (基本形は)三面六臂の立像
 (7)特徴点の補足  本像はレリーフ部が分かりやすい造りである。
 (8)感想、その他  拓本でも姿形が鮮明にとれた

 土台正面にある碑文:(次の太文字) 福重村 段郷中 明治十七年 馬頭観世音 申十月新規建之 世話方 山口熊平 谷川岩太郎

 ・上記の現代語訳:(上記を続けて補足含めて読めば)次の「」の通りと思われる) 「馬頭観世音(馬頭観音)を福重村、段の郷中で明治17(1884)年申(さる)10月、新規に之(これ)を建てた。世話役は山口熊平、谷川岩太郎である」

  左側写真説明:この場所は熊野権現の鳥居のに向かって左側(西側)の所にある。土台(台座)部分に上記碑文が彫ってある。この台座の下部に目算で高さ約70cm、横幅約150cmの自然石がある。つまり、この自然石の上に馬頭観音はのっている。そのため、本像が目線の高さにあるので像全体が見やすい。

  下段右側写真説明:土台石の拓本写真で、上記の碑文(太文字)が彫られている。

<補足説明>
  (上記の全景写真と右側の碑文の拓本写真参照)段の馬頭観音は、一見すると形状のは、三面六臂の立像である。この立像形式は福重地区内では一体だけだ。あと、他の馬頭観音と比べたら左右の袖(そで)部分が広く、これも大きな特徴と思える。それに土台が石像本体の大きさに比べて、かなり大きい。

  また、石像のレリーフには違いないが、かなりシンプルな姿である。あと、例えば頭部、面(顔)、袖、足、蓮華座などと各パートがけっこう明確に分けられたような造りでもある。(ご参考までに、福重地区内で馬頭観音の拓本は、けっこう多く採ったが、段の馬頭観音は、展示の時に形が分かりやすいため良く掲示している)

 碑文写真や活字文でもお分かりの通り、この馬頭観音の建立年月=「明治17(1884)年10月」は近代のものとしては、福重地区では古い方である。さらに、「福重村、段の郷中(町民)」で建立したことが明確に分かる内容でもある。なお、本体、土台石含めて、全体の保存状態は極めて良い。

 段の馬頭観音 は、現在も地域で祀られていて、2011年の場合は、10月9日に執り行われた。

(初回掲載日:2014年8月5日、第二次掲載日:8月15日 )

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