<補足説明>
(上記の全景写真と右側の碑文の拓本写真参照)段の馬頭観音は、一見すると形状のは、三面六臂の立像である。この立像形式は福重地区内では一体だけだ。あと、他の馬頭観音と比べたら左右の袖(そで)部分が広く、これも大きな特徴と思える。それに土台が石像本体の大きさに比べて、かなり大きい。
また、石像のレリーフには違いないが、かなりシンプルな姿である。あと、例えば頭部、面(顔)、袖、足、蓮華座などと各パートがけっこう明確に分けられたような造りでもある。(ご参考までに、福重地区内で馬頭観音の拓本は、けっこう多く採ったが、段の馬頭観音は、展示の時に形が分かりやすいため良く掲示している)
碑文写真や活字文でもお分かりの通り、この馬頭観音の建立年月=「明治17(1884)年10月」は近代のものとしては、福重地区では古い方である。さらに、「福重村、段の郷中(町民)」で建立したことが明確に分かる内容でもある。なお、本体、土台石含めて、全体の保存状態は極めて良い。
段の馬頭観音 は、現在も地域で祀られていて、2011年の場合は、10月9日に執り行われた。
(初回掲載日:2014年8月5日、第二次掲載日:8月15日 )
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