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(大村市福重町)石走遺跡発掘調査速報展(概要紹介)  <展示は終了>


石走遺跡発掘調査速報展・案内ポスター

石走遺跡発掘調査速報展(概要紹介)<展示は終了>
期間:2016年6月13日(月)〜17日(金)
時間:08:30〜17:30
場所:福重地区住民センター・大会議室
主催:大村市教育委員会

発掘場所:
福重町を流れる石走川(別名「よし川」)沿いの石走遺跡

速報展の開催趣旨:
下記<>内は、展示物の「はじめに」にから引用して書いていますなお、ホームページ上、見やすいように文章の一部で、改行などを変えています。また、太文字などは上野が変えました。(以降の項目も同様)

  大村市教育委員会では、平成26年度に、竹松遺跡、富の原遺跡、石走遺跡という3つの遺跡で発掘調査を行いました。これらの遺跡のうち、竹松遺跡は現在も整理中ですが、富の原遺跡と石走遺跡の調 査成果については、平成27年度に整理作業と報告書の刊行を行いました。

 これらの発掘調査の成果は、7月23日から9月11日の間、史料館で開催される「市内遺跡発掘調査速報展」にて公開する予定ですが、この展示に先立ち、それぞれの遺跡が所在する町でプレ展示企画 を行うこととしました。今回は、福重出張所の御協力のもと、福重町に所在する石走遺跡の発掘調査成 果の一部を展示しています。

 石走遺跡の調査成果から、地元に根ざした歴史の一部を御覧ください。 また、調査成果全体の展示については、公開期間中に史料館にてお楽しみください。

補足:重複した内容になりますが、上記でもお分かりの通り、近年ずっと大村市内
各所で遺跡発掘調査が実施されています。そして、その調査報告は、報告書としても刊行されています。

 さらには、2016年7月23日〜9月11日の間、大村市立史料館で、まとめて市内遺跡発掘調査速報展」として開催予定のようです。その前に、発掘の地元開催ということで、今回、福重町の石走遺跡の分は、福重地区住民センターで展示されています。

石走遺跡の発掘調査にいたる経緯
(注:展示説明文より引用)
  平成20年度に九州新幹線西九州ルート(武雄温泉〜長崎間)の新幹線 工事が認可されたことで、大村市でも線路や車両基地の建設工事が始まりました。車両基地の建設予定地は、「竹松遺跡」の範囲にあったため、長崎県教育庁新幹線文化財調査事務所によって試掘調査が行われ、広い範囲に縄文時代から中近世期に亘る生活の痕跡が確認されました。このため、 竹松遺跡では過去数年にわたって広い範囲を対象として発掘調査が行われています。

 この竹松遺跡以外にも、三城城下跡・平野遺跡・大堂遺跡などでも試掘調査が行われました。このうち、福重町に所在する「大堂遺跡」の試掘調 査では、古墳時代の木製の農具などが出土しました。大堂遺跡は低湿地で 地下水が豊富であったため、出土した木製品は極めて良好に残っていまし た。市内では、これまでに弥生時代の木製品はいくつか出土していましたが、古墳時代のものはほとんどありませんでした。

 加えて、古墳時代の集落遺跡の調査例も少ないことから、この木製品は市内の古墳時代の生活を 具体的に検証する資料としてとても重要であると考えられました。 農具が出土した地点はよし川に接するところだったのですが、平成26 年度に市が主体となって、よし川の拡幅工事を実施する計画がありました。

 大村市教育委員会では、遺跡が拡大する可能性を考慮して、事前に河川拡幅工事の予定地を対象として試掘調査を行いました。この結果、木杭で作られた水路や木杭の列が見つかっただけでなく 5〜7世紀代の土師器(はじき)・ 須恵器(すえき)なども出土したため、平成26年度に河川拡幅工事に先立って、工事予定地にて発掘調査を実施しました。

石走遺跡発掘調査速報展(展示中)

展示物など(注:展示説明文より引用)
生活のあととして見つかったもの
 (1)水路=水路は合計3本見つかりました。調査区の内、北側に2条、南側 に1条流れています。これらの溝は、水田に使用する水の給排水に 使われたと考えられています。

 北側の2条の水路は、溝を一度作っ た後に何らかの理由で改修する必要があったようで、部分的に作り かえた後が見られました。溝の中からは、少量ではありますが、古 墳時代(約1,700年前)から中近世期(約400年前)の土器や陶磁 器が見つかっています。

 また、水路の側面には、木でつくられた杭 がたくさん打ち込まれていました。今回は木の杭の一部と出土した 土器、陶磁器の一部を展示しています。

、 (2水田=水田区画は、調査区のちょうど中央部分にあります。2条の木の杭列が平行に並んでおり、この部分が水田であったと考えられます。 よし川によって、区画の一部が削平されていますが、水田は写真のようになっていたと想定されます。

遺物
・矢板、・木杭、・漆器椀、・曲物、・土師器の壺(つぼ)、輸入陶磁器、石器、須恵器の甕(かめ)  など多数。


・参考ページ
(石走遺跡近くの名所旧跡や石仏など)石走川 、 石走道祖紳 、 石走の線刻石仏 、
石走の単体仏1 、石走の単体仏2 、石走の単体仏3 、石走の単体仏4 

(第一次掲載日:2016年6月14日、第ニ次掲載日:2016年6月 日)

 
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