<補足>この石堂屋敷の線刻石仏Bのある場所は、石堂屋敷の入口にある。ここに線刻石仏A〜Iまで九体あるが、その中でもこの線刻石仏Bは、大きい方に入る。なお、下記の(注)にも書いているが、ここの線刻石仏の九体は、全部同じ線刻模様の形状である。
私は、上表で『上八龍の線刻石仏』、『下八龍の線刻石仏』と比べた状態で、かなり評価の低い書き方を、この石仏模様にしている。しかし、この石堂屋敷の場所内と限定した場合、九体の中では良い方とも思える。
(注):納衣(のうえ)は粗末な衣類のことでボロ布で作った僧侶用の袈裟である。拱手(きょうしゅ)は中国式敬礼。「納衣の下で拱手した姿」は最上段のCG写真でも分かる通り、衣の下で両手で拝んでいる格好のことである。この姿が仏の何と言う種類か、2015年現在で専門家でも分かっていない。これを私達福重郷土史同好会では「福重の石仏 最大の謎」とも呼んでいる。大村市福重地区には同種の線刻石仏が合計13体ある。この件は、さらに継続、調査中である。
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