(史跡説明板)竈権現と地蔵(かまどごんげん と じぞう)
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名称:竈権現と地蔵 |
様式:説明板 |
場所:寿古町公民館から北西へ約25m |
設置者:寿古町内会、皆同町内会、福重地区活性化委員会 |
設置年:2016年3月1日(平成28年3月1日) |
GPS実測値:32度57分49.99秒 129度56分29.43秒 |
全体の大きさ:高さ122cm、横幅70cm |
(国土地理院)地図検索用ページ |
本体の大きさ:高さ60cm、横幅70cm |
グーグルアース用数値:32°57'49.99"N,129°56'29.43"E |
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寿古町にある竈権現と地蔵の史跡説明板
(寿古町公民館から西側へ約25mいった市道脇にある)
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史跡説明板写真周辺の説明
右側1番目写真を紹介します。写真中央部にあるのが、竈権現(かまどごんげん)の社殿です。その手前右側(東側)にあるスマートな石仏が、竈権現の地蔵(かまどごんげんのじぞう)です。史跡説明板は、社殿の左側(西側)、窓枠の下側に白く見えています。
この場所は、寿古町公民館からならば西側へ約25m、寿古公園の脇にあります。この公園と市道の間に、社殿や境内はあります。また、国道34号線からならば約240mです。
あと、郡川が寿古町で直角になる付近の堤防(駐車場)からならば10mの距離もありません。このように、この場所は、けっこう分かりやすい所といえます。
右側1番目写真に写っています社殿の周囲は、寿古公園で、その一角にはトイレも完備されています。さらに、写真奥側に民家の屋根も見えていますが、これらは寿古町の街並みの一部です。
社殿の手前側に鳥居の額束(がくづか、銘板のこと)が2基、奉献塔が1基あります。このことの詳細説明は、竈権現ページや、「2012年11月25日、(寿古町公民館)郷土史講演会例会報告」ページから、閲覧願います。
地蔵の写真説明
市道あるいは郡川の堤防側から竈権現の社殿に向かって、右側(東側)の前にあるのが、竈権現の地蔵(かまどごんげんのじぞう)です。(右側1番目と2番目左側写真参照)
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地蔵の土台石の碑文(拓本)
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この地蔵の建立年は、「寛延三庚午(かのえうま、こうご) (1750) 年九月上旬」です。(右側2番目右側写真の拓本参照) なお、ご参考までに、大村郷村記の建立年は、「寛延二己巳年九月」となっていますが、この記述は1年間違っていて、右側2番目の右側写真に写ってます拓本写真の年月(寛延三年)が正しいです。
戦国時代に建立された六地蔵(六体地蔵)などは、大村市内に多数存在しています。しかし、「建立年月記録が残っているもので江戸時代建立の地蔵として、竈権現の地蔵は最古ではないか」ともいわれています。
あと、掲載写真でもお分かりの通り、スマートで、しかも一部の損傷を除き、ほとんど建立当時の姿をしています。つまり、ほぼ原形をとどめている竈権現の地蔵の姿形は、郡川の水害、氾濫に遭っていない証明でもあります。
竈権現の元あった場所は、小高い好武城跡にあったものです。しかし、現在地(郡川が寿古町で直角になる付近の堤防横周辺)に遷座してからも相当経っていますので、いずれにしても水害などに遭っていないと思われます。そのため、地元の皆同町や寿古町在住の氏子さん達は、このことを今でも伝承しておられます。
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竈権現と地蔵の史跡説明板内容(PDFデータより加工)
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史跡説明板の内容
右側上から1番目写真の左側に写っています竈権現と地蔵の史跡説明板には、下記< >内の文章が書いてあります。(右下側の説明板の画像参照) 原文は縦書きですが、ホームページ上、横書きに直しています。また、見やすくするために改行、行間なども一部変えています。
なお、この史跡の詳細説明は、「福重の名所旧跡と地形」の『竈権現』、「仏の里 福重」の『竈権現の地蔵』の紹介ページなどから参照願います。
< 竈権現と地蔵
この竈権現(かまどごんげん)の創建は不明である。江戸 時代の「郷村記」によれば元あった場所は好武城にあったという。
寛永一九(一六四二) 年九月一九日に妙宣寺第二代住職の日隆によって現在の場所に遷宮(せんぐう)された。鍋の破れをご神体としたが、今は三宝荒神像(さんぽこうじんぞう)を祭っている。そして、この周辺在住の皆同町・寿古町の氏子で秋に例祭が執り行われている。
竈権現前にある地蔵の建立年は寛延三(一七五〇) 年九月である。大村市内にある江戸時代に造られた地蔵の中では最も 古いものである。なお、この付近は郡川の氾濫(はんらん)も多くあったが、 この地蔵は被害に遭っていないとの伝承通り、地蔵の姿形が良い。
二〇一六年三月一日 寿古町内会
皆同町内会・福重地区活性化委員会 >
補足
(この原稿は準備中。しばらく、お待ちください)
・詳細な関係ページ:「福重の名所旧跡と地形」の『竈権現』 、 「仏の里 福重」の『竈権現の地蔵』
(初回掲載日:2016年4月18日、第2次掲載日:4月20日、第3次掲載日:4月25日、第4次掲載日:4月29日、第6次掲載日:4月 日)