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大村の滝シリーズ 青椎滝(仮称)
青椎滝のデータ
 滝の名称  青椎滝(あおじいたき) (正式名称がないので仮称を付けた)
 滝の所在地  大村市中岳町(なかだけまち)
 関係する川の名前  (通称)青椎川(あおじいがわ) (青椎川は郡川の支流)
 落差  岩の傾斜含めて長さは約5m10cm。高さ約4m(傾斜滝のため滝の範囲や落差高が分かりにくい)
 滝壺  横幅約5m70cm、奥行き約3m10cmの、やや楕円形。手前側の水深は1m強あった。
 周辺部の特徴  青椎川がそのまま滝である。山水の清流が素晴らしく滝壺は澄んでいる。
 周辺部の滝  -
 大村郷村記  記載なし(下記の本文参照)
 滝や周辺の管理など  -

(1)青椎滝(仮称)
 青椎滝は、長崎県大村市中岳町久良原(きゅうらばる)の字(あざ)青椎(あおじい)付近を流れている(通称)青椎川(あおじいがわ)にあります。この滝の名称について江戸時代に編纂された(大村)郷村記などには記述されていません。また、近代の書籍類にも紹介されていないようです。滝には名称がないと説明しにくいため、今回、青椎川にある滝なので仮称として青椎滝と呼称することにしました。この滝を極簡単に表現するなら「滝や滝壺も、そう大きくはないが自然にできた傾斜の滝で、山水がそのまま流れている清流の滝」と言えるのではないでしょうか。

(仮称)青椎滝(あおじたき)

(2)青椎滝の長さや落差について
 傾斜の滝は、垂直の滝に比べ滝壺の地点(レベル)は分かっていても、どこが落水口に当たるのか、なかなか素人には分かりずらいものです。そのため、どの高さから滝壺まで測れば滝の長さや落差の数値が表示できるのか、計測者によっても違ってくるのではないかと思います。

 今回、素人による巻尺計測で、しかも計測地点の差などから若干の数値違いはあるかもしれませんが、岩の傾斜からして滝の長さは約5m10cm、高さ約4mとしました。(通常期の水量で)滝の幅は目測ながら上部が約40cm、下部が二股になっていて併せたのが約1m10cmと推定されます。

(3)滝壺について

 滝壺の大きさは、下流から滝に向かって横幅約5m70cm、奥行き約3m10cmあります。この数値や右上側写真でも分かる通り、三角形状にも似たやや楕円形になっている滝壺です。滝壺手前側水深は1m強ありましたが、残念ながら最深部の滝壺直下は計測できませんでした。

  あと、先に書きました通り(大村)郷村記には、この滝も滝壺のことについても記述がありません。しかし、1984(昭和59)年3月発行の萱瀬物語第一巻(萱瀬開発振興会・萱瀬物語編さん委員会)64ページの久良原地区図の中に「鹿渕(しかぶち)」と言う名称で、この滝壺周辺が紹介されているようです。

(4)補足と感想
 書き方の順序が逆になりましたが、私は、この滝について2011年3月4日に調査しました。当初、猪解石(ししときいし)の方に関心があって、滝などがあることは知りませんでした。先の項目で、ご紹介しました萱瀬物語(第一巻)の概略地図を持って、地元・久良原の方に大体の場所を教えてもらいました。そして、その時に「猪解石は滝の直ぐ上にあるから探してみて」と教えて頂きました。

 最初は、地元の方の説明通り井手(用水路)の土手を歩いたのですが、しばらくすると道が分からなくなり、かすかに聞こえる滝音を目標に荒れた所を進みました。そして、やっと川沿いを行くと、この青椎滝が見えてきました。あまり落差もない、小さな滝でしたが、この時、私は「あー、萱瀬地区には大村市民に、ほとんど知られていない美しい滝が、マダマダ沢山あるかもしれない。萱瀬は本当に広くて奥の深い地域だなあ」と思いました。また、滝音を聞きながらの休憩は、マイナスイオン効果もあるのか、ゆっくりできました。

 その後、滝周辺から登ったり降りたりしながら巻尺計測をしました。この滝の上の方には民家も全くありませんので、水も飲んでみました。また、この滝上側にある猪解石(その1、その2)も直ぐ分かりました。江戸時代編纂の(大村)郷村記などの古記録に、この青椎滝猪解石も書いてありませんので、あくまでも民間伝承ですが、今回調査してみて畑も近くにあるし地元の方が、どちらも利用されてきた所だなあと実感しました。

初回掲載日:2011年10月19日、第二次掲載:2011年10月20日)
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