<補足説明>
(1)写真左側の文字は、男女青年團草場郷と書いてあります。團(だん)は、依然使われていた難しい漢字なので、今回の見出し、説明文その他は、全て団に変更していますので、ご了承願います。
(2)撮影場所ですが、草場郷(現在の草場町)を代表するような松尾神社(まつのおじんじゃ)の境内東側と思われます。写真左側に並べたような石が、数個見えています。これは本殿周囲に石を東西南北に並べてありますが、その石の一部(東側角の一部分)と思われます。
(3)この写真に写っておられる女性は全て和服ですが、男性は当時「国民服」(注1)と呼ばれていたものです。たぶんに「記念撮影があるから服装は皆で合わせて、撮ってもらおう」みたいな相談がされたのでしょう。
(注1):国民服とは、国民が常用すべきものとして昭和15年(1940)に制定され、第二次大戦中、広く男子が着用した軍服に似た衣服。(国語辞典の大辞泉より)
(4)後方中央部に旗が見えます。これは青年団の団旗と思われます。団旗は、各郷(各町)ごとにありました。
(5)前2列の女性青年団の目線は、全て上側かもしくはやや上方を向いておられます。3列目から立っておられる男性青年団は、逆にやや下側方向を見ておられます。これは三脚の上に乗っているカメラ(レンズ)を見ておられるので、その高さが大体分かるものです。
たぶんに、何回かカメラマンが青年団の姿勢、並び方、服装や目線を直され、確認して撮られたと思えます。そのような状況が、良く分かる集合写真の一枚といえます。
(初回掲載日:2013年7月25日、第2次掲載日:2013年7月26日)
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