<補足説明>
(1)写真左側には、妙宣寺の文字があります。写真右下側に3人で写っておられるのは、当然この寺院の方々です。中央で座っておられる方が、先代のご住職と思われます。
(2)撮影場所は、妙宣寺・本堂と、そこに登る階段横(西側)です。中央部にソテツが見えています。この木は現在どこにでもありますが、江戸時代頃までは寺院や武家屋敷など、けっこう限られた所に植えられていたとの伝承があります。
(3)この深重山妙宣寺(しんじゅざん みょうせんじ)は、江戸時代の慶長7(1602)年の創建で日蓮宗の寺院としては大村市内で最古です。
(4)妙宣寺は、明治18(1885)年に大火がありました。その後、当時、無檀家になっていた池田山宝円寺の本堂を購入され移築・再建されました。(妙宣寺本堂再建記念碑ページ参照)その意味からして、江戸時代様式の大きな建物が、そのまま現在まであることは、大村市内では貴重なものとも言えます。
(5)深重山妙宣寺は、「江戸時代、寺領(石高)は約21石3斗で、 檀家(数)は1,335軒である」といわれてきました。あと、福重地区における仏教の檀家数について、上記写真の撮影時期(1941年10〜11月頃)も、現在も最多数と思われます。
(初回掲載日:2013年9月27日、第2次掲載日:2013年10月1日)
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