離任式(りにんしき)
注1:このページ掲載中の内容は、あくまでも福重小学校などで実施されている離任式を中心に紹介している。他の小学校・中学校などにおいても、同種同内容も当然あるが、上野が撮影できていないので書いていない。
注2:福重小学校は、1872(明治5)年8月に開校した。大村市内で最初の公立の小学校である。詳細は「福重小学校の開校の歴史」と、「福重小学校の歴史」ページを参照。
注3:離任式や見送り写真は各年度撮影分があり、式次第や時系列ではない・全くの順不同である。
用語解説:離任式とは、学校の場合、教職員が人事異動または退職などで当該学校を離れる先生を見送る式と思われる。
離任式の主な内容
離任式の一例ですが、(2021年3月24日)福重小学校で開催された式次第は、下記の通りです。
1)開会のことば
2)離任者の紹介と挨拶
3)児童代表のことば
4)校歌斉唱
5)閉会のことば
上野の推測ながら、(大村市内にある)他の小・中学校の離任式でも上記内容(項目)自体は、一部を除けば、そう大きくは変わっていないのではないでしょうか
あと、上記内容でも、特に「2)離任者の紹介と挨拶」部分が、離任式のメインとも思えます。当然、先生一人づつの紹介と話しがあります。この時の先生の話しは、悲喜こもごもといいますか、色々あります。それに対して、日頃は元気いっぱいの(賑やか過ぎて騒がしい時もある)児童が、この時ばかりは、じっと聞き入っているような、何か通常とは違うような雰囲気、空気や時間が見受けられます。
先の離任者の挨拶で、私は幾つか印象に残る言葉もありました。その前に先生は、教える、話すプロでもあるので、離任式での話し内容も、もしかしたら準備されて出席されたのでしょう。しかも、小学生相手の話しですから、手短で分かりやすく、それでいて、当該の眼光勤務の思い出や今後のことなどをはなされる例が多かったようです。
例えば、「”出会いは人を成長させ、別れは人を強くする”もの。皆さん、これからも、よろしく」 「児童の皆さん、”勉強は頭を良くし、本は心を豊かにする”と言われている。本を沢山読んで自分で考える人になって欲しい」などもありました。
離任者の先生に応えるように、「児童代表の言葉」も各先生との思い出などを具体的に話されるので、当該の先生方も、その場面を思い出したような、聞き入るような表情されているのが分かりました。この児童代表は、5年生(4月からは6年生)が努める場合が多いようですが、私の見た目、なんか今より大きくなった感じさえしました。
児童の校歌斉唱も、離任者にとっては、たぶんに当該学校では最後に聞かれることになります。そのため、一緒に歌われる方、じっと児童を見ながら聞き入られる方と様々でした。
離任式後の見送りや花の贈呈など
離任式自体は、上記の通りの内容です。しかし、これからが時間的には式よりも長いのではと思えるほど、離任者の見送りなどがあります。まず、残られる先生と、全校児童が体育館内でS字カーブをつくり、両脇から10本近くの花のアーチを持って見送りありました。
次に、離任者の皆様が、その児童の間や花の輪をくぐり、さらには各所で大きな拍手、あるは握手もしながら、さらには一言二言の会話をする方含めて、全員で体育館の玄関に向われました。ここまで来ますと、離任者の方も少しホットした表情もされ、さらに体育館の外で待機中だったPTA役員や保護者の方々と、例えば、「・・・の時には、お世話になりました」
「こちらこそ、色々とありがとうございました」 「次の学校でも、よろしく、お願いします」みたいな話しが、運動場や校舎内のアチコチで繰り返されていました。
また、校長室では、PTA役員から離任者へ花束の贈呈がありました。その時も、話しが盛り上がって、しばし続いていました。また、職員室前には、別の花も置いてあり、各自に渡されていました。離任者は、それらを大事そうに抱えられて、本館校舎の玄関を後にされていました。
私が見た光景で、「あー、これも良いなあ」と思ったことがありました。それは、福重小学校の卒業生でもある郡中学校の生徒さんが、下校時、わざわざ母校の校庭や職員室前の階段に集合して、お世話になった離任者の先生に挨拶している場面でした。上野から先生へ、「(このような情景は)先生冥利に尽きますね」と申し上げました。
他に思い出すことといえば、離任者の方が児童に向けていわれた言葉でした。それは、「”出会いは人を成長させ、別れは人を強くする”もの」との内容でした。この言葉、児童だけでなく、離任式に参加された全員にも相通じる励ましとも思えました。