改築事業の説明
注1:配布された住民説明会の資料は、A3サイズで3ページ(A4ならば6ページ)あるため、その全文章や全部の表・写真・図などは、このページには掲載していない。むしろ、省略している写真や図などの方が多い。
注2:この概要報告ページは、あくまでも参考程度に、ご覧になり、もしも引用・参照されるならば必ず配布された資料から願いたい。
|
(図B) (工事完成後の)配置平面図 |
はじめに-----(注:全文省略。上記の「教育長挨拶」を参照」
1、基本方針
子どもたちのミライをはぐくみ、ささえ、地域をつなぐ学校づくり
「教育のまち大村」を実現し、将来の地域を担う子どもたちのミライを、地域と共にはぐくみながら、ささえることができる福重小学校の改築を計画します。
1)学校施設の現況
・校舎1:管理・特別教室棟(1棟)、建築年S43.3、RC-2、延床面積740㎡
・校舎2:教室棟(3棟)、建築年S33.3、RC-2、延床面積722ni
・校舎3:教室棟(17棟)、建築年H1.2、RC-2、延床面積409㎡
校舎1,2,3計1,871㎡
・その他附属建築物 ※屋内運動場は本工事の対象外
■敷地概要 (注:表や図は省略)
2)計画建物の概要
・校舎延床面積 4,300r㎡程度
・構造・規模 鉄筋コンクリート造・3階建て
・施設概要 普通教室18室程度(特別支援教室3室を除く)
特別教室、管理諸室、多目的室、共有スペース
3)児童数の現況と将来動向
令和4(2022)年秋の西九州新幹線開通により、大村市の人口増加が予想されることから、学級数の増加を念頭においた施設計画とします。多目的室を普通教室へ転用可能とすることで学級数を一定確保します。
■児童・学級数の椎計-----(注:表は省略)
|
2、改築計画の基本方針
1)多機能で変化に対応できる施設
~ICT教育進展への対応や学級数の変動に対応する計画
2)児童の豊かな生活の場を形成する施股
~児童の学習や地域への興味を引き出す、学習作品などの展示コーナー、学校や地域の歴史などを紹介したメモリアルコーナー
~使いやすい図書室や、開放的な多目的室を学習等へ活用
~子供たちの語らいの場となる、廊下のベンチコーナー
3)環境に配慮した施設
~普通教室を南側に配置する
4)災害時に地域の避難場所として機能する施畿
5)地域に開放された学校等、地域の人々との交流の促進を図ることができる施設
6)経済性に配慮し、コストを縮減した施設
~校舎はL字型のコンパクトに集約した施設構成とし建設費を縮減、断熱や省工ネ設備機器の採用による光熱費等の縮減
7)改築工事期間中の安全に配慮した施設
~騒音、埃の発生を最小限とした計画
~工事車両と施設利用者の動線を時間的かつ物理的に分離した計画 |
3、計画敷地の浸水対策
注:説明会資料には、福重小学校周辺のハザードマップが、標題の下部に付けられている。しかし、「大村市ホームページ」の当該ハザードマップ(PDF ファイル)が、大きく掲載されているので、ここから、参照願いたい。
注:本ページのこの項目では、ハザードマップや浸水対策などの説明文と、下記4種類の図だけを掲載している。
------------------・・・------------------・・・
大村市のハサードマッブでは、豪雨時の河川の氾濫による敷地の浸水深さの予想がグラウンドで最大3Mであるため、改築する校舎の用地は、盛土によるかさ上げを行い、校舎内への浸水防止対策を行います。また、グラウンド等の敷地内へ雨水の侵入を防ぐ計画として、敷地内の排水経路は南北2方向のルートを再構築します。また、「令和2年'7月豪雨」(約95mm/時間)を想定して十分に余裕のある降雨強度の雨量数値(約136mm/時間:県観測値の確率雨量強度)を基に、排水計画を行います。
|
4、事業スケジュール
注:説明資料の2ページ目に下記の事業スケジュール表がある。正確には、この表を参照願いたい。
注:下表は、PC画面によっては小さくて分かりにくいかもしれないので、下段側に上野の方で主だったスケジュールなどを抜き書きしている。
<補注>下記は上表の主だったスケジュール。ただし、太文字や ( )内などは、上野が付けた。また、上表は和暦の年度表示であるが、分かりにくいので西暦の暦年表示に直している。
・基本計画・基本設計---2022(令和4)年1月~5月
・実施設計------------2022(令和4)年7月~2023(令和5)年3月
・発注準備------------2023(令和5)年4月~7月
・工事着工予定------2023(令和5)年10月頃
・新校舎建設(期間)----2023(令和5)年10月~2025(令和7)年3月
・引っ越し時期--------学校と協議を行い、2025(令和7)年1~3月の間に決定する。
・既設校舎の解体・造成・グラン整備----2025(令和7)年2月~2026(令和8)年2月
|
5、土地利用計画
注:説明資料の2ページ目に下記の土地利用計画がある。正確には、この図を参照願いたい。
注:下図は、PC画面によっては小さくて分かりにくいかもしれないので、下段側に上野の方で極簡略化した土地利用(敷地・校舎・運動場など)の変化を説明している。ただし、あくまでも、ご参考程度にご覧頂き、正確には下図を参照願う。
・新校舎ゾーン ⇒ 現在のグラウンドの南西部とし、仮説校舎は設置しない計画とします。
<補注:大まかな補足説明>
・体育館は、そのままである。その南側'(上図では下部)に、L(エル)字型の校舎を新設する。
・現在の3校舎(本館校舎・東校舎・南校舎)は、全て解体し撤去する。
・グラウンド(運動場)は、トラックの向きで現在の東西方向を南北方向に変える。(約50年前と同じ向き)
・上記の3校舎の撤去後、運動場部分として利用する。
・現在のプール、北西部の一段高い所や、放課後児童クラブ施設などは、そのままである。
・学校敷地内の場周道路や歩道者用道路などについては、上図を参照願う。
|
6、工事期間中の安全計画
・良好な教育環境、施設利用者の安全な動線等を確保する仮設計画とし、仮囲いにより工事範囲と明確に区分します。
・児童の安全を最優先とした工事計画とします。
第1段階:正門からの放課後児童クラブの送迎を考慮した動線を確保するため、工事着手前に敷地の西側外周に沿って一部切土による整地を行いながら、4m幅員の通路を設置します。工事車両は児童の登下校時には通行禁止とし、南側正門や市道からのアプローチには誘導員を常時配置し、児童の安全な動線を確保します。工事工リア全体は、高さ3mの鋼板製の仮囲いパネルを設置することで完全に区画し、出入ロゲートを1ヶ所とすることで工事動線の管理性を高めます。
第2段階:新校舎は令和5年10月頃着工し、約1年4力、月程度の工事期間を予定しています。その後、既設校舎から弓1越を行い令和7年度中の開校を予定しています。
第3段階:既設校舎の解体工事工リアは、新校舎とグラウンドゾーンを完全に区画し、工事車両の管理は新校舎建設時と同様とします。既設校舎解体後、解体工事工リアの造成を行い、グラウンドとして整備します。
|
7、校舎の施設構成と規模
仮設校舎設置が不要で、かつ将来の屋内運動場改築スペースを確保した、コンパクトなプランを検討します。普通教室は原則として南面に配置し、快適な採光・通風を確保したプランとします。
■ゾー=ング計画と施設構成の考え方
▶5つのゾーン(教室部門・特別教室部門・管理部門・共用部門)と地域開放時の管理区画で構成します。
▶共用部門から直接各部門にアクセス可能な配置とします。
▶教室部門は南側に配置して、児童の学校生活の拠点である普通教室、特別支援教室の良好な室内環境を確保します。
▶特別教室部門は各室の特性に応じて1,2,3階に配置します。
▶管理部門は1,2階に配置します。職員室、事務室。保健室は1階に配置します。
▶地域開放は1階の多目的教室と家庭科教室とします。
1階には地域開放のスペースや災害時の避難施設としても活用できる家庭科教室を配置します。
2階は普通教室から使いやすい位置に図書室、外部に作業テラスのある図工教室を配置します。
3階は騒音に配慮し、音楽教室を配置します。
校舎改築全体イメージ図(注:この拡大図はページ上部を参照) |
配置計画(注:拡大図はページ上部を参照) |
|
|
各階ゾーニング案---------注:下記は6枚のイメージ写真を一つにまとめたもの。 補注:「ゾーニング(zoning)」とは校舎などの建築上のことなら、設計の経過や建物各階の用途別機能や空間などの広さや場所を示している。
1階、2階、3階の平面図---注:下記は3枚の平面図を一つにまとめたもの。
|
質疑応答
上記の配布資料をもとに大村市教育委員会による説明の終了後、福重地区住民との間に、述べ約10回の質疑応答があった。その概要は、下記の「Q &A」である。ただし、上野の記憶力や能力上、このページに、その内容を詳細かつ正確に書くことは、不可能である。下記内容は、私用(個人用)のメモ書きであって当然、公式とか正式な議事録ではない。
なお、下記の「Q &A」を分かりやすくするため、太文字を付けたり、趣旨を変えない範囲内で発言前後に補足したり、同種同内容の質疑は、まとめ直しもしている。また、「Q &A」の番号は、あくまでも本ページ作成のため便宜上(べんぎじょう)付けた整理番号であり、発言順とか回数を意味するものではない。以上のようなことから、下記の「Q &A」は、あくまでも参考程度に閲覧願いたい。
Q1: (建て替え後)校舎の方は(水害対策上、グランドレベルは)上がっているが、グランド(運動場)のかさげはするのか?
A1:旧校舎部分の土砂などを切り、その分は運動場の盛り土にするが、限界はある。
Q2:(学校近くを流れている「よし川=石走川」から、2020年7月6日の)水害時には、運動場へ浸水があった。また、学校の山側方向から流れてくる水量も大きい。運動場のかさ上げ(グランドレベルを上げることを)しないと、避難所として使えないではないか? 排水の改善計画も必要だ。
A 2:前回水害の想定雨量は、対応できる計画だ。
Q3:仮設の工事用道路は、そのまま残して福重幼稚園までつながるようにして欲しい。(現在の市道は雨天時、送迎のため)車が混雑するし、駐車禁止なのに駐車してしまう。また、今の市道から学校へ入る道路は、狭いため緊急車両のハシゴ車も通行できない問題もある。
A3:福重全域からの避難は、ないと思う。前回(2020年7月6日)の水害時には25人位で、それをもとに検討した。現在も運動場の場周道路は、一般にも利用されていることは知っている。しかし、学校の敷地内に市道は、造れないことを理解して欲しい。
Q4:(校舎建て替えで撤去される)相撲場は、どこかに造り直されるのか?
A4:場所は、未定である。
Q5:もう一回、説明会を開催して欲しい。(初めて聞いたこともあるし)今回の要望や検討結果が、どうなったのか聞きたいからだ。
A5:もう一回の説明会は、工事の工期が遅れるので出来ない。
Q6:文科省の「新たな学校施設づくりのアイデア集」なども見た。校舎内についての具体的な説明は、しないのか? 一例として現在の狭い教室を10m近くにするとか、大きなモニターが隅にあったり、(児童の物入れやタブレッチ端末ロッカーもあり)その部分は、デッドスペースにもなっている。まだ、モニターは大きくなるので壁側に設置できて新しくなれば変えやすいのが良いとか、(校舎内や各教室についても)要望事項もある。
A6:基本計画段階なので、校舎内の教室などについて今回は説明できない。
Q7:いつからの工事となるのか?
A7:令和5(2023)年10月予定であるが、詳細は未定である。あと記念碑や記念植樹など、全部は移設(残すこと)はできない。
Q8:過去の水害で運動場が冠水し、避難所として機能しなかった。今度いくら校舎部分(グランドレベル)を上げて、(そこは大丈夫でも)現在は、車で避難されて来られるので運動場が冠水すれば学校全体が避難所にならないではないか。運動場も、かさ上げして欲しい。
Q9:福重小の北部道路(幼稚園側の道路)は、2名の土地所有者の方が、(それまで幅の狭い農道から拡張して児童が安全に通学できるようにするため)数百坪も土地提供されて広くなったことは、忘れないで欲しい。また、この道路は、昨年(2021年)福重小の「引き渡し訓練」「避難訓練」にも使用された。この道路を(工事の仮説道路に繋いで)生かして欲しい。
閉会挨拶
<上野の感想など>
ここからは、上野個人の感想を中心に書いていくので、思い違いもあるので参考程度に閲覧願いたい。もしも、間違いや異論その他あれば、当日の参加者から大いに指摘して頂きたい。まず、福重小学校にある主に3校舎の内、東校舎は1958(昭和33)年5月完成(当時、大村で初の鉄筋コンクリートの校舎)なので建て替え要望は、地元からも出されていた。そして、本館校舎や南校舎含めての3校舎の全面建て替え計画となった。
その建て替え計画と、2020年7月6日の水害時に廊下まで冠水した教訓から校舎自体や、その敷地のグランドレベルのかさ上げ計画については、地区住民も評価されていると思う。しかし、主に下記の2項目については、市教委の説明では納得されていないし、逆に要望の強い事項と思われる。
(1)大雨時でも冠水しないような運動場のかさ上げ。
(2)工事用の仮設道路を残して幼稚園側道路に繋げた道路にすること。
上記(1)、(2)の地元要望根拠は、上記「Q &A」に書いているので重複記述は避けたい。ただし、より分かりやすく表現するならば、次のようなものだ。 校舎部分だけを上げても、運動場部分も現在の高さ以上に上げないと、運動場が大雨時には、まるで池となり、校舎部分は大きな池に浮かぶ島みたいなものであろう。それで、どうして避難所になりうるのか?
・校舎内の具体的な説明なしで、具体的計画へ進行するのか?
あと、校舎内や教室などのことは、今回は基本設計段階だから説明できないということだったが、普通そうなのだろうか? 教室の奥行きなどの広さ、廊下などの横幅などを積み上げて、初めて校舎全体の大きさが決まるのではないのか?
例えば、民間住宅の場合、敷地面積に合せならがも通常ならば、仮にリビングルーム8畳、台所6畳、書斎や客間各6畳、風呂・トイレ・収納で合計8畳、2階の子ども部屋6畳とかを、まず具体的に決めて、そして、家(建物)全体の大きさの詳細は、決まっていくのではないだろうか。
校舎内や教室などは、一旦、建物全体の大きさが決まれば、例えば広さをとる各種ロッカー、モニターなどを、どこに設置するかなどのアイデアは、従来通りになってしまうのではないのか? また、校舎全体の大きさが先にあって、教室の大きさは、後から決めていくものだろうか。
あと、電子技術など様々な分野が進むことにより、現時点では、まだ極端な発想かもしれないが、印刷物の教科書が少なくなり、さらに明治時代頃よりあった黒板も撤去され、モニター画面に変わる可能性さえあるのかもしれない。
そのようなことから現段階でも、外部計画と同時進行で、校舎内部や教室の具体的説明も必要ではないのか? そうでないと、冒頭の教育長の挨拶=「(前略) 今回の校舎改築(建て替え)は、大村市内の学校でトップバッターであり、モデルケースともなろう。(後略)」になりうるのか?
・昭和32年の大村大水害の雨量も忘れないで欲しい
この校舎建て替え計画(排水計画、新校舎やグランドレベルなど)の根拠で、数回、「令和2年'7月豪雨」(約95mm/時間)を想定して十分に余裕のある降雨強度の雨量数値(約136mm/時間:県観測値の確率雨量強度)を基に、排水計画を行います」などと説明された。
しかし、この「2020年7月6日、大村水害」の雨量は、下記の通り、「1957(昭和32)年7月25日に発生した大村大水害(子どもたち含め犠牲者19名や多くの被害あり)」の雨量に比べたら、6割位の雨量でしかなかった。
<大きな水害のあった二つの年代別の雨量と不等号>
A)24時間雨量----------1957(昭和32)年が732.0ミリ > 2020(令和2)年が384ミリ
B)1時間雨量-----------1957(昭和32)年が141ミリ > 2020(令和2)年が94.5ミリ
テーマが異なるので、本ページに多くは書かないが、「2020年7月6日、大村水害」は、「1957(昭和32)年の大村大水害」と違うバックウォーター(逆流)現象も発生しているので一概に、雨量の大小だけで語れないことは、私自身も知っている。しかし、「1957(昭和32)年の大村大水害」の降水量を忘れて、直近で発生した「2020年7月6日、大村水害」の雨量が、過去、大村市内における最大雨量と思って計画されたならば、それは大間違いである。
ただし、想定雨量は、どこかのラインで線を引かないといけないことは、私自身も知っている。しかし、今から65年前のことだが、大村市内で子ども達も含めて多くの犠牲者や多大な被害のあった「1957(昭和32)年の大村大水害」を知らず、あるいは忘れて計画したのと、それも知りつつ想定したのでは、意味が全く違ってくる。
校舎の建て替え計画時の基礎や想定雨量を説明するならば、子ども達の犠牲含めて大村市内のいくつか小学校でも被害の出た「1957(昭和32)年の大村大水害」のことは、是非忘れないように願いたい。
補足
(この原稿は、準備中。しばらく、お待ち下さい)
|
|
関係ページ:「福重小学校の校舎写真」 「福重小学校(校舎など)の古写真」 「福重小学校の歴史」 「福重小学校の開校の歴史」 「1957(昭和32)年7月25日の大村大水害」 「「2020年7月6日、大村水害」
・文部科学省サイト:「新たな学校施設づくりのアイディア集」(PDFファイル、92ページ)
・第初回掲載日:2022年3月31日、第2次掲載日:4月3日、第3次掲載日:4月5日、第4次掲載日:4月15日、第5次掲載日:4月20日、第6次掲載日:4月24日、第7次掲載日:5月1日、第8次掲載日:5月5日、第9次掲載日:5月8日、第10次掲載日:5月21日、第11次掲載日:5月25日、第12次掲載日:5月31日、第13次掲載日:6月4日、 |