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2021年度、大村市立福重小学校・学校安全総合支援事業(引き渡し訓練)(概要報告)
(写真1) 福重小学校の場周道路に保護者の車の列 (左から体育館、本館校舎、東校舎)
(写真2) 左側で保護者の待つ車に、右側にある東校舎から駆け寄る児童たち

2021年度福重小学校・学校安全総合支援事業(引き渡し訓練)
日時:2021年10月15日14時00分~15時40分   主催・場所:福重小学校
全体参加:
目算ながら約700名(福重小学校の児童=338名、保護者、アドバイザー、先生、PTA、関係者など)

 注1:本ページの内容は全て概要のみであって、実際の内容は当然詳細である。
 注2:掲載写真は順不同で、写真の整理番号には何の意味もない。


(写真3) 会議中、奥中央部:校長先生の挨拶中  
 (写真4) 2年生児童の下校準備中 
 (写真5) 本館校舎の玄関前:保護者受付 
  (写真6) 東校舎前で保護者の車を待つ児童の列
  (写真7) ランドセルの児童、乗車中
  (写真8) 左側:東校舎前の車列、右は南校舎
式次第
1、開会行事   開会挨拶
2、参加者自己紹介
3、日程及び訓練内容の確認
4、引き渡し訓練 参観
5、研究主任より
6、協議
 (1)引き渡し訓練について
 (2)意見交換
7、閉会行事   閉会挨拶
(注:11名の会議参加者名簿は省略)

引き渡し訓練について
 (注:下記は9月3日付けで保護者へ配布された資料の一部である。なお資料の2~3ページの図や説明文章は省略)
1 目的
 豪雨等の大きな自然災害や事件、夢故等が発生した緊急事態発生時に、学校は家庭へ児童を安全に引き渡すことが求められる。学校と家庭・地域とが引き渡しと引き取りの具体的な方法を確認、共有し、実際の緊急事態発生時に、より安全、確実に引き渡しと引き取りが行われるよう、豪雨災害を想定した引き渡し訓練を実施する。

2 日時
 令和3年10月15日(金)14:45~15:40

3 訓練の状況設定
 学校平常時、雨が急激に強まり、大雨特別警報(土砂災害)(※警戒レベル3相当)が発表された。学校は児童を通常下校または集団下校させることは危険だと判断し、保護者にメール毎配信し、学校に迎えに来てもらい、引き渡しをお願いすることにした。

 なお、大雨の影響で国道側から学校への道路は冠水のため通行ができない状況とし、学校へのアクセスは東側(レインボーロード・妙宣寺側)からのみとする。(裏面【図②】参照)

 今回の引き渡し訓練のねらい
 ○実際の引き渡しが、どのように行われるか体験する。(学校、家庭、地域、児童)
 ○引き取り者の確認と記録等、確実な引き渡しの方法を理解する。(学校)
 ○来校と引き取りの手順について理解する。(家庭、地域)
 ○訓練を実施することで課題等を見出し、緊急事態の発生に備える。(学校、家庭、地域

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上野の補足と、訓練を見学しての感想など
 今回の訓練は、上記の「訓練の状況設定」通り、福重小学校の南西部一帯が冠水した、つまり、近くを流れている石走川(よし川)や、その川に架かる矢上橋より低地の地域が、冠水のため全部通行できなくなったという想定である。ご参考までに、これは、昨年2020年7月6日に発生した「大村水害」時に実際、福重小学校のある福重町、周辺の皆同町・今富町・寿古町などへの冠水状況と、ほぼ同様である。

 特に、当時、
(通称)福重小の北部道路」を知らないため、出迎え車のほぼ全部が登校も下校も同じ市道利用(正門側)だったため大渋滞を起こした。さらに保護者が仕事場周辺の冠水による道路通行止めなども加わり、結果として21時や22時頃の深夜近くの出迎えになったという。つまり、当時、11時前に大雨警報が出された後、しばらくして保護者の出迎えも始まり、それが深夜近くまで続いたので、かなり長時間かかったという。

 今回、そのよう教訓から車の流れを良くして、時間短縮のため「北部道路」から学校の場周道路(出迎え)、さらに正門側から市道へ走行して行くルートだった。このルートなら一方通行みたいになるので児童を出迎えた後、正門側道路や、その先の道路へ行けることになる。また、その時間は、昨年の水害当時より時間短縮となり、全体の引き渡しで約1時間でできていたように見受けられた。

・訓練参加者全員、真剣だった
 私が、今回の訓練で感じた感想だが、指導された先生方はじめ児童や出迎えの保護者も真剣だった。それは、昨年発生した「大村水害」から、まだ1年少ししか経っておらず、あの時の記憶が背景にあったのではないだろうか。とりわけ、学校の中庭・廊下の一部や運動場が冠水したこと、さらには渋滞だった出迎えなどの経験もされている方々が多かったからと思える。。 (当時の詳細は「福重地区の水害状況」を参照)

・防災訓練は教訓を得て次の災害への備えへ
 あと、私は、この種の防災訓練は、様々な教訓を得て、決して起こって欲しくないが次の自然災害へ備えていくことと思っている。さらに言えば、いくら訓練前の事前協議で想定しても、大小含めて問題・課題が出て来るのも当然と思われる。逆に、予想以上に長所点も確認できる場合もあろう。 あと、ご参考までに、私は、これまで福重地区の「2014年 福重防災訓練」「2016年 福重地区自主防災訓練」「2018年 福重自主防災訓練」に参加して、この地区全体の訓練でも、様々な良い点はじめ教訓や課題もあった。

・引き渡し訓練は総じて成功だったのではないか
 今回の児童の引き渡し訓練を私の見た目だけながら、総じて成功だったとの評価である。この件は、上記にも詳しく書いているので、これ以上は触れない。

・「北部道路」活用の意義は大きい
 特に、地元2名の方が、それまでトラクター位しか走行できない狭い農道を児童の安全登下校のために2012年頃に数百坪の土地を提供して頂き、その後、大村市が拡張した(通称)福重小の北部道路」を活用された意義は大きかったのではないだろうか。補足ながら、この「北部道路」は、水害前の2018年3月に拡張工事(農道から市道昇格)は完成のされていたが、その当時から昨年に水害の遭った頃まで、その存在や評価も大きくはされていなかった道路でもある。改めて、子ども達のために道路拡張用の土地を提供して頂いた地元の方へ、私は感謝したい。

 今回の訓練に参加された全員の皆様、大変お疲れ様でした。
 (写真9) 北部道路」の車列、左奥側:体育館 (写真10) 北部道路」の車列、右側はアドバイザー


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