てんぐになった福ちゃん |
その11 | その12 |
(その9) それから、けいこのあいまには、村人(むらびと)のてつだいをよくするようにもなりました。 福ちゃんは、もともと力もちだったので、木をきったり、はこんだり、米(こめ)をもったりと、村人(むらびと)からも、たいへんよろこばれました。 また、福ちゃんは、おちょうずの滝(たき)でも、けいこをかさねました。とぶけいこも、くりかえしおこないました。半年(はんとし)すぎるころから、さらにうまくとべるようになりました。 1年ちかくけいこをかさねたところ、高い石からとんで、さながわち川にある石、さらに、つぎの石へと、さっと一回でとべるようにもなりました。 このようにヒラリヒラリと谷間(たにま)をとんだり、山にのぼっている福ちゃんを見て、村人たちは、おどろくようになりました。 |
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