日時:2013年7月10日14時10分〜16時30分、場所:福重地区住民センター、参加者数=5名
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<懇談会概要について>
前回4月22日に開催された日本道観ご一行の石仏見学 (概要報告) の通り、道教関係の石塔と思われる福重・松原地区にある4石塔の現地見学は終了していました。
今回の懇談会は、4月以降のお互いの道教関係についての調査活動の報告会みたいで、特に議題を固定せずにフリーに話し合いました。約2時間の会議詳細報告は無理なので若干の概要報告として下記に書きました。
福重・松原地区にある道看(走道祖神)、陽林、三伯、陽白など道教と関係あると思われる4石塔について、お互いに前回以上の報告が続きました。その主な特徴点や感想もなども含めて概要を書いていきます。
(1)中国の北京にいらっしゃる大学教授2名の方々が、4石塔の碑文=道看、陽林、三伯、陽白とも道教と関係ある名称であることを解説しておられる。
(2)特に、道看の実物写真に対して、教授から「西夏時代(1038年 〜1227年)の特徴のある文字である」などの解説があった。
(3)長崎市田上にも道教関係史跡があるようで調査を続けている。
(4)日本には道教関係がなかったと長年言われてきたが、一連の調査や中国の大学教授2名の解説などで、より一層、従来説をくつがえすようなことになりつつあるのではないか。
(5)
まだまだ調査は続くが、今まで謎だらけだった福重・松原地区にある4石塔について、道教と関係あることが深められた。
などでした。これまで大村市内外で福重・松原の4石塔や線刻石仏に対して、「謎の石塔、「謎の線刻石仏」、「何なのか分からない」などと言われ続けてきました。私は、そのような不明な事柄が、お互いの調査や情報交換などによって少しづつながら解明される端緒になればと期待しています。
また、上野の方としては、いずれ調査が一段落したら今回の概要報告ページとは別に、上記4石塔についてのデータベース的な小冊子を作成し、「これ一冊を見たら、福重・松原地区にある4石塔のデータ(資料)については大体分かる」と言えるような内容をまとめたいとも思っています。さらに、そのダイジェスト版として、ホームページ掲載も考えています。
日本道観ご一行の皆様、遠路お疲れの中、熱心に様々な事柄を教えて頂き、改めて感謝申し上げます。お疲れ様でした。
関係ページ:
・道看(走道祖神)、、陽林、三伯、陽白、線刻不動明王像、線刻石仏群、下八龍の線刻石仏、
・「漢字二文字の”謎の石塔(石碑)”「陽林、道肴、三伯、陽白」は、何だろうか?」
・「福重の石仏(線刻石仏) 最大の謎 (仮説)神仏習合像の可能性も? 」
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