大村市立福重小学校・創立150周年記念集会(概要報告) |
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(写真1) 福重小学校・創立150周年記念集会(体育館) 国歌斉唱中
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(写真2) 奥の壇上は児童代表の言葉(6年生) | ||||||||||||||||||||||||||||||
(写真3) 4年生による郷土芸能・沖田踊を上演中 | ||||||||||||||||||||||||||||||
福重小学校・創立150周年記念集会
式次第 第一部 一 開式の言葉 二 国歌・市歌斉唱 三 学校長挨拶 四 実行委員長挨拶及び記念品事業紹介 第二部 六 出し物 一年「やくわくフルーツ ポンチでげんき」 二年 「世界に一つだけの福重小学校」 三 年「福重クイズ」 四年「沖田踊」 五年 「地域紹介」 六年 「福重ストーリー〜未来へ」 七 校歌斉唱 八 閉式の言葉 ----------・・・----------・・・ 注:下記文章の太文字は分かりやすくするために上野が付けたた。 <第一部> 学校長挨拶 福重小学校は今年度をもって、創立百五十周年の記念すべき年を迎えました。1872年(明治5年)寿古郷株田の庄屋跡に学校が創設され、8名の児童が在籍してたと聞きます。それから150年という長い年月が経ち、私が今ここに校長としていることを誇りに思うとともに、児童の皆さん、保護者及びご来賓の方々をはめとする多くの方々とお祝いできることを幸せに思います。 近年、福重地区は、新しい道や新幹線の開通にともない宅地開発が進み、年々児童数も増えてきているところです。今年入学の1年生は、本校初の3学級となりました。教室が不足する中で仮設校舎を建て図書室として利用している現在です。来年度から新しい校舎の建設工事が始まる予定で、地域と共にある学校のモデルとしての役割も期待されています。 体育館後ろに掲示してある皆さんが書いたバースデーカードは、福重小学校への感謝の気持ちや愛着が感じられるものばかりです。今後も、、予測困難なしい時代を担う子供たち「ふるさとを愛する子」「くふうする子」「しんせつな子」「げんきな子」を目指し、数多くの優れた才能を輩出してきた伝統ある学校としての誇りをもって学んでいきましょう。 最後に、本校同窓生、関係者各位の益々のご発展とご多幸を祈念申し上げますとともに、今後とも本校教育に対し一層のご指導とご支援を賜りますようお願いいたします。尚、2年ほど前から猛威を振るいだした新型コロナウイルスの影響で大々的に祝うことはできませんでしたが、そのような中でも150周年記念事業実施にあたり、励ましご協力くださった準備委員会、実行委員会をはじめ多くの方々のご協力に対し、心より感謝申し上げ、私の挨拶の言葉と致しす。 実行委員長挨拶 福重小学校のみなさん、おはようございます。実行委員会、代表の松尾です。この度は福重小学校150周年記念おめでとうございます。この誉ある日を共にお祝いできることをとてもうれしく思います。さて、みなさんの手元にはすでに今日のお祝いの為に準備した、記念品があると思います。 エコバックとクリアファイルは、全児童の皆さんに配ってあります。この2つは皆さんにも参加してもらって決めたロゴデザインを印刷させてもらいました。たくさんの素敵なデザインを考えてくれてありがとうございました。記念誌は、各家庭(1冊単位)に配ってあります。この記念誌のタイトルの文字は校長先生が書いてくれました。 150周年記念誌は、福重小の歴史が分かりやすく、読みやすいように考えて作りましな。手元にない人は、お兄ちゃん・お姉ちゃんが持って帰ってくるので家に帰ってから、みんなで見て下さい。エコバックもクリアファイルも色々な所で使ってもらえたら良いなと思います。 皆さんの所には青色が配られていますが、実は、このエコバック全部で4色あります。他の3色は今度の秋祭りで販売する予定です。すでに見た人もいるかもしれませんが、今日だけ職員室の前に見本を置いているので気になった人は見に行ってみてください。この後の第二部では児童の皆さんによる福重小誕生日お祝い発表があるので楽しみにしています。 最後になりますが、本日の150周年記念行事を迎えるにあたり御協力くださいました児童および保護者の皆様記念行事に向けて様々な取り組みをまとめて下さった教職員の皆様、そして、短い期間の中で準備に奔走して下さった実行委員の皆みな様、本当にありがとうございました。本日は、福重小学校150周年記念、誠におめでとうございます。 児童代表挨拶 150周年記念式典「児童代表の言葉」' ・ぼくたちの福重小学校ができて150年 ・私のお父'さん、おじいちゃん、ひいおじいちゃんも通った福重小学校 ・今までにたくさんの先輩方が残されてきた ・がんばりや、思い出が、学校のあちらこちらに残っています ・150年というこの記念すべき年に、最高学年としてこの式典に参加できることを、とても誇りに思います。 ・自然が豊かで、フルーツもいっぱいで、地域の方々があたたかくて ・優しい仲間がたくさんの、この学校が私たちは大好ぎです ・校舎が変わっても、ぼくたちが卒業しても ・これからも、ずっとずっと私たちの心のふるさととして ・福重小学校が続いていくことを願っています ・今日は、福重小学校の150歳のお誕生日を ・明るく、楽しく、元気に ・みんなで、いっぱい、笑って、お祝いしましょう ・代表6年150周年記念実行委員 ・それでは、二部のスタートです。二部は各学年の出し物です。 ・1年生のみなさん、お願いします。 ・最径に福重小学校の校歌をみんなで元気に歌いましょう。みなさん立ちましょう ----------・・・----------・・・---------- <第二部> 第二部は、全学年単位で考えた出し物でした。これらは、2学期になった頃から、全学年ごとに記念集会に向けて、練習を繰り返してきたもののようです。さらに、9月下旬から10月初旬まで、教室だけだけでなく本番会場の体育館でも練習、総練習、最終調整などもされたようです。各学年とも熱心な練習だったと聞いています。 <4年生の沖田踊について> また、4年生は、長崎原爆とともに2テーマの総合学習(地域学習)として、沖田町に500年以上続く郷土芸能(伝統芸能)沖田踊(国指定重要民俗無形文化財)も選ばれました。この沖田踊は、通常、大村市内での祭りなどでは、踊りのみは現在子ども達ですが、あとの歌や楽器演奏などの2/3以上は、大人です。 しかし、今回の4年生の沖田踊は、由緒などの説明、歌、楽器、踊りなどを全員4年生でおこないました。このように、「小学生だけによる沖田踊の上演」は、初めてではないかと思われます。特に、楽器の中でも横笛の短期間習得は、難しいこともあり、6年生担任の先生が、(録音版の)音源から楽譜化して頂き、それをもとにリコーダーによる練習が音楽室などで続きました。また、沖田踊保存会の方々も歌、太鼓、笛、踊りなどの担当の方々が、練習日に毎回のように手取り足取り教えておられました。さらに衣装担当の方からは、事前に衣装合わせ、本番日には着付けまでして頂きました。 このような成果から、本番の記念集会では、説明、楽器、踊り担当とも4年生全員、立派に沖田踊が上演できました。なお、ご参考までに、沖田踊は黒丸踊とともに文化庁によって、「ユネスコ無形文化遺産への提案」もされているようで、上野の個人的意見ながら、その意味でも地元の小学生だけで上演したのは、意義あることだと思われました。 ----------・・・----------・・・ これから、1年生から6年生まで順番に出し物名、写真、簡単紹介文を書いていきます。ただし、物覚えの悪い撮影者の上野が覚えている範囲内であることは、あらかじめ、ご了承の上、閲覧願います。なお、1年生の前に、学校創立の明治から大正・昭和・平成・令和の5つの時代区分で福重小学校や福重地区紹介のオープニング動画が大型スクリーンに映写されました。 1年生 「わくわくフルーツ ポンチでげんき」 (写真10参照) 全学年の「出し物」のトップバッターは、1年生でした。そして、そのコンセプトは、「福重小学校150周年を沢山のフルーツポンチで、お祝いしよう」とのことだったようです。それを歌と劇で表現する、つまりミュージカル調での演出でした。また、(写真10)でもお分かりの通り、最前列には手作りボードで「150しゅうねん おめでとう」の文字、あるいは頭上には面のようなものを付けた児童も見えています。この時間ずっとタイトル名通り、わくわく、元気な1年生の演劇でした。 2年生 「世界に一つだけの福重小学校」 (写真11参照) アイドルグループSMAPの名曲でコーラス曲でもある「世界に一つだけの花」をベースにした歌唱でした。歌がそろっていただけでなく、全員での振り付けもピッタリで、オリジナルのSMAPに負けず劣らずでした。 3年生 「福重クイズ」 (写真12参照) このクイズは、3年生を7人位のチームに分け、最初のグループが掲示物で出題して、中間が3択を出し、最後に答えるという方法でした。その内容は、福重地区内の事柄で、次から次へとテンポ良く進みました。大村市内で4番目に広い福重地区なので、出題内容も幅広く、先のクイズにて3年生に教えてもらった方もおられたと推測しています。 4年生 「沖田踊」 (写真3、13、14参照) 上記に詳しく書いていますので、その項目も参照願います。最初の沖田踊紹介の説明担当の分かりやすい内容に次いで、笛(リコーダー)演奏が始まると、大人の横笛でなくても聴き慣れた「入り」の雰囲気が良く出ていました。次にリズム感のある太鼓の演奏や古式豊かな歌、、さらには九州では珍しい長刀踊りに加え大太刀や小太刀を使った踊りの披露は、良く練習の成果が出ていました。 5年生 「地域紹介」 (写真15、16参照) 児童自ら住んでいる福重地区各所などをスクリーン使って分かりやすく、また次から次へと紹介がありました。 6年生 「福重ストーリー〜未来へ」 (6年生の写真2、17、18.、19、20参照) 標題にあるストーリーでは、一例として6年生が入学した当時のこと、ビオトープ管理、黄色い帽子の新規着用など、入れ替わり立ち代わりで紹介が続きました。 ----------・・・----------・・・ 校歌斉唱 閉式の言葉 ----------・・・----------・・・ <報道関係について> 今回、大村市内(長崎県内でも同様と思われる)で最も早く1872(明治5)年8月に開校し、今回が「創立150周年記念集会」ということや、世界遺産へ提案中の沖田踊を小学生によって上演されるということもあってか報道各社の方々も取材に来ていただきました。 ----------・・・----------・・・ <上野の感想> 新型コロナ対策の関係上、今から50年前に開催された「創立100周年記念式典」、あるいは、その次の「130周年記念式典」と違って、来賓者、地域、保護者やPTAも一部の方を除き入場が不可能な状況、制限下の今回の開催でした。しかし、全学年(全児童)の表現は、大村市内でも長崎県内でも最初の公立小学校として開校、つまり最古の公立小学校の歴史や伝統が息づいていると思われました。また、「150周年の歴史を振り返るだけでなく、未来へつないでいくのは私たちだ」という自覚があることを見事に6年生の挨拶内容が表していたと思います。 また、上記の学年ごとのクイズや地域紹介などで、児童が取り上げていた福重地区と福重小学校との結び付きのことですが、これほど多種多方面から直接児童から見聞きしたのは、初めてのことでした。地域との関係の深さを児童自ら述べているのは、むしろ大人の方が勉強になるものでした。 私は、過去に「親は100人の教師に勝る」とか「地域が我が子を育てて下さる」あるいは「学校・家庭・地域と三位一体の教育が重要」などの言葉を聞いたことがあります。当然、「言うは易く行うは難し」もあります。しかし、今回の記念集会での児童の発表を全体見聞きして、改めて「 最後になりましたが、お忙しい中、取材に来て頂いた報道の皆様、熱心に沖田踊を指導された沖田踊保存会の皆様、先生、PTA、実行委員、関係者の皆様、大変お疲れ様でした。 |
(写真19) 6年生代表へ左側はNHK、右側は長崎新聞の取材中 | (写真20) 6年生代表へ、右側の大村ケーブルテレビ取材中 |
(写真21) 児童の描いた福重小バースデーカードの極一部 | (写真22) 会場(体育館)入口の立て看板 |
・報道関係リンク先:「2022年10月14日、NHK長崎、長崎 NEWS WEB「大村市の福重小学校 創立150周年を迎え記念式典」 「2022年10月15日付け長崎新聞<「伝統ある学校に誇りを」 大村・福重小が創立150周年 児童ら祝う>」 ・大村ケーブルテレビ、10月21日、22日の「いきいき大村マイタウンにて放送予定。放送時間詳細はリンク先から閲覧を |
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・関係ページ:「福重小学校の歴史」 「福重小学校の開校の歴史」 「2020年11月24日、福重小学校の150周年の歴史(講話内容)」 (前回の)「2022年9月20日、郷土史クラブでの講話報告」 「立福寺分教場跡」 「重井田分教場跡」 |