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大村の史跡説明板・案内板シリーズ 線刻不動明王像

(史跡説明板)線刻不動明王像
 名称:線刻不動明王像  様式:説明板
 場所:弥勒寺公民館敷地内(市道脇)  設置者:弥勒寺町内会、福重地区活性化委員会
 設置年:2013年3月1日  GPS実測値:32度57分48.75秒 129度57分21.46秒
 全体の大きさ:高さ143cm、横幅70cm  (国土地理院)地図検索用ページ
 本体の大きさ:高さ60cm、横幅70cm  グーグルアース用数値:32°57'48.75"N,129°57'21.46"E

注:GPS実測値について、場所によっては若干の誤差もある。グーグルアースは航空写真上に表示するため若干の誤差もあるが、数値補正はしていない。(先の二つの事項は、あくまでも参考程度に、ご覧願いたい)

線刻不動明王像の史跡説明板(写真中央) <弥勒寺公民館敷地内、写真右側が線刻不動明王像
線刻不動明王像のCG写真

史跡説明板写真周辺の説明
 この線刻不動明王像は、弥勒寺公民館敷地内で、しかも市道脇にあるため単に見るだけなら車中からも視認できます。福重には、まとまって多くの古い石仏があることで有名ですが、その中でも、これほど便利に見学できる所はないと思います。

 また、『九州の石塔 上巻』(著者:多田隈豊秋 氏 出版者:西日本文化協会 1975年8月出版)には、「これ程の名碑が、これまで未紹介のまま放置されていたのは寧ろ不思議である。諌早市西ノ郷梵字大旦二尊碑と共に長崎県所在碑塔の双壁といってもいいだらう」とまで書いてあります。つまり、長崎県内で自然石にこれほどまでに美しく、素晴らしい線で描かれた不動明王像は、ここだけと言うことです。

 線刻不動明王像のある場所は、弥勒寺公民館の敷地内ですから、目印にもなる建物として大いに役立ちます。右側写真をご覧願います。写真中央部が今回紹介中の線刻不動明王像史跡説明板です。

 この史跡説明板には、線刻不動明王像の紹介文章だけでなはく、私が4ヶ月ほどかけて作成した線刻不動明王像のCG写真も右下側に付いています。そのため、実物(自然石)の線刻模様が分かりにくくても、このCG写真をご覧になれば、線刻不動明王像の姿が確認しやすいと推測しています。

 写真手前が市道側で、右側の自然石が、線刻不動明王像です。この写真には写っていませんが、右側には「弥勒寺の馬頭観音」があり、左側後方が弥勒寺公民館となります。また、この写真後方(東側)40メートルには、弥勒寺の熊野権現陽林三体仏などもあります。さらに、その東側が、弥勒寺跡となります。つまり、この線刻不動明王像のある周辺は、一か所に史跡がまとまってあるため見学に大変便利であります。

史跡説明板の内容
  右上側写真に写っている史跡説明板には、下記「 」内の文章が書いてあります。原文は縦書きですが、ホームページ上、横書きに変えています。また、(注1)は、上野の注釈・補足です。なお、この線刻不動明王像の詳細説明は、<福重の名所旧跡や地形の『不動明王像』>や<CG石仏写真の『不動明王像』>などから参照願います。

「 線刻不動明王像
 この不動明王は鎌倉時代中期の作と言われている。高さ約一七〇センチ、横幅約八〇センチの自然石に精密に線刻されている。頭上には火焔を頂き、岩座にあぐらをかいて座って右手に剣、左手に索(縛る縄)を持ち、片目でカッとにらみつけている姿である。腹部などが特にきめ細やかな線で彫ってある。自然石にこれだけ美しい線刻 模様は県内に少なく「九州の石塔」(注1)という本には名碑 とも紹介されている。

 二〇一三年三月一日  弥勒寺町内会・福重地区活性化委員会 

(注1)=正確には『九州の石塔 上巻』(著者:多田隈豊秋 氏 出版者:西日本文化協会 1975年8月発行)で、その233ページに「24 弥勒寺自然石図像板碑」として、今回の不動明王像は紹介されている。

補足
 この線刻不動明王像は、近年、福重地区内で史跡巡り、健康ウォーキングや親子ウォーク・ラリーなどが実施されれば、市道脇で誰でも直ぐに確認できる便利さからか、必ずと言って良いほど見学コースの一つに入っています。

 今回ご紹介の線刻不動明王像の史跡説明板設置によって、さらに分かりやすくなりました。史跡説明板の右下側には、CGで描かれた線刻不動明王像の写真もつけられていますので、実物と対比できるようになり、線刻模様が視認しやすくなったと言えます。

 また、先の項目でも書いていますが、この周辺には弥勒寺の熊野権現陽林三体仏弥勒寺跡などの史跡が集中してあります。さらに、ここから大村夢ファーム・シュシュさんへ直線で380m弱の位置関係にあり、食べ物やお土産などにも便利な所です。機会あれば、長崎県内で最も美しい言われている不動明王像の線刻模様を見学されては、いかがでしょうか。

・詳細な関係ページ:福重の名所旧跡や地形の『不動明王像』 、 仏の里 福重の『不動明王像』  、 CG石仏写真の『不動明王像

(初回掲載日:2013年5月25日、第2次掲載日:5月27日、第3次掲載日:5月29日、第4次掲載日:5月30日) 

線刻不動明王像のある弥勒寺公民館の地図
大村の史跡説明板・案内板シリーズ(もくじ)
「大村の歴史」シリーズ(もくじ)


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