大村発電所 |
写真集その4 |
役目を終えて 大村発電所
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諸施設、諸事項
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大村発電所の諸施設、諸事項 このページは、九州電力・大村発電所の諸施設や関連する事項について、書きたいと思います。なお念のため、このページに書いていないて事項や写真なども(前述の)二つの記念誌に掲載してありますが、企画の都合上、未掲載はご了承願います。 鉄道引込み線 大村線は、1898(明治31)年1月20日に開通し(当時の九州鉄道、後で国有化=国鉄、現在のJR)その時に松原駅も、同時に設置されました。ただし、現在地より約100mくらい竹松駅寄りに駅舎があったそうです。1957(昭和32)年に大村発電所用の燃料を陸路で運ぶため、鉄道引込み線の新設と同時に松原駅は現在地に移設されたものです。なお、この引込み線は、1974(昭和49)年まで使用されました。
私は、この大村発電所への鉄道引き込み線が活躍していた頃、専用の車輌が動いているのを見たことがありました。(電気信号機に変わったので今はもうほとんど見ることはないと思いますが)当時は片手に小旗を振りながら合図を送り、車輌を操作されていました。また、引込み線を動く黒い車輌は、かなり遠く離れた所からも良く見えて、けっこうゆっくりしたスピードに見えました。
石炭を燃料とする火力発電所はその灰の処理が、なかなかやっかいな問題でもありました。大村発電所では、国内炭燃焼灰を利用した人工軽量骨材に変える開発と製造がおこなわれていました。 この人工軽量骨材は、普通のコンクリートより20〜30%軽量で断熱性があり、強度は普通コンクリートと同等でした。その特性を生かして、軽量大型パネル、軽量ブロック、化粧ブロックなどにも使用され、特に、軽量のため高層ビルのコンクリート材に適していたと言うことです。 1983年9月に発電所敷地内に製造装置を設置し,原料の供給から製品の出荷をしていました。この用途は,人工軽量骨材は、構造用軽量コンクリート骨材をはじめ,外壁材などコンクリート2次製品としても利用されています。
大村発電所では、くるまえびと稚アユの養殖もおこなわれていました。発電所では蒸気でタービンを回し、その後、蒸気は冷却されて水に戻ります。 冷却に使った海水の温度は、摂氏約7度上昇したそうです。この温排水を使って、19(昭和46)年10月からくるまえびと稚アユの養殖がおこなわれていました。 なお、温度を温かく保つことにより成長が早められ、効率良く市場に出荷できたそうです。また、くるまえびは屋外の円形養殖池で、稚アユは屋内の養殖場で育てられていました。 大村発電所の全敷地(概要の図面) (前述の)2つの記念誌には、いずれも発電所敷地についての分かりやすい図面が示されていました。2号機の発電所それ自体も大きな建物です。しかし、それ以外で、遠くから平地で眺めているとあまり感じなかったのですが、この図面を見ると改めて大村湾に突き出た部分も広大な面積だなあと思いました。
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