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(写真3) テーマ |
2019年、福重小学校6年生、福重地区へのプレゼンテーション
タイトル:「わたしたちが考える福重の未来!」 〜みんなが集まり、楽しく過ごせるまちになるために〜
日時:2019年2月21日13:50〜15:05 参加:6年生=47名、先生=5名、県教委・市教委、保護者・地域=約50名 場所:福重小学校・体育館
主な内容: 1)始めの言葉 、2)プレゼンテーション(下表参照) 、3)質問タイム、4)校長先生のお話、4)終わりの言葉
趣旨
福重小学校6年生は、総合学習(地域学習)などにより、毎年度、自分が住んでいる地域のことや行事などの学習をしています。その中で、「自分達だったら、福重の町をこうしたい」とか「地区内の行事を良くしたい」という考えがあります。今年も、それらの内容・構想を福重地区の住民へ、プレゼンテーションをしたいというものでした。
そのタイトルが、2019年は、「わたしたちが考える福重の未来!」 〜みんなが集まり、楽しく過ごせるまちになるために〜でした。
今回、下表の通りの内容で、各グループから今まで自分たちが考え、さらには紙に書いた内容(グラフ、文章)、映写スライド写真などをもとに全員で発表がありました。そして、それを児童の保護者または福重地区から参加した関係諸団体、各会社の役員はじめ地域で活動中の人が聞きました。さらにそれを聞いた地域の人たちは、プレゼンテーションの感想、意見や質問もありました。
概要
下表の通り、各組からプレゼンテーションがありました。各組の内容は、いずれも例えば。・県内外で既に実施されている良い事例の写真、・事前のアンケート実施をおこないグラフ化などをおこない、・問題点の整理、課題などをまとめ、・今後のことを考えての地域への提案でした。
そして、具体的に「このようにしたら、どうか?」 「こんな参考例や改善提案がある」 「こんな取り組みもして欲しい」みたいな発言内容でした。それらを聞いた地域の人などから、感想あるいは現在の状況などの答えもありました。
特徴的な提案など
上表通り、内容が多岐にわたっているため詳細に書くのは無理です。そのため、上野個人の思った特徴ある意見の一例を下記に列記しています。当然、これ以外にも感心するような意見や提案が沢山ありました。下記に書ききれない点は、ご了承願います。下記項目は、順不同で発表内容も集約して書いてもいます。
・まず、各組とも一番強調されていたのが、「人とのつながり。特に、(地域の)大人との交流」「そのために子ども参加しやすい遊び・ゲームなどから一緒に、おじいちゃん、おばあちゃんだけでなく地域の大人の人とも遊びたい」
・各組共通して、(他の県内外の具体例を挙げてから) 「福重にも同様なものをしてもらいたい」との提案方式だった。
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(写真4) 手前側:6年生、奥側:保護者や地域の人 |
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(写真5) 奥中央部:6年生代表、始めの言葉 |
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(写真6) 写真をかざして説明中 |
・アンケートをしたら、例えば福重では大変有名なイベント=シャクナゲ祭り・夏祭り・竹灯籠祭りでさえにも、「行ったことがない」児童もいたことが分かったこと。その具体的な対策提案として、ポスター、チラシ、SNSで知らせて欲しいなどの提案もあった。
・家にも持ち帰り可能な(年月日入りの)ミニ竹灯籠の制作は、記念にもなるのではとの具体例もあった。
・福重の石仏、白馬様など歴史がテーマでは、例えば「石仏巡りスタンプ」を考えて欲しい。そして、白馬様を大事にするため、清掃を大人と一緒になってやれば大人から教えてもらって勉強にもなるとの話もあった。
など、各グループともアンケートの結果表(棒グラフ、円グラフ)、写真や大きな文字も含めてポスター風にまとめ、一つひとつ丁寧(ていねい)に分かりやすい説明がありました。
授業参観者からの感想、意見など
参観者(保護者、地域)から、のべ5回ほどの児童提案への答え、意見や感想などがありましが、下記は、そのほんの一例(順不同)です。念のため、下記項目は、順不同で感想や意見も整理集約して書いてもいますので、この限りではありません。
・シュシュのことを取り上げてもらって、ありがたい。マスコットキャラクター新設などの提案は参考になった。
・発表に当たって何か苦労があったか? (この質問に対して、児童から「インフルエンザになった子もいたので人数が少なり大変だった」とか逆に、「人数が多い組で」、その意見をまとめるのが苦労した」との返事があった)
・発表中の皆さんは、前をしっかり見て大きな声でおこなっていた。この堂々とした姿勢は、(私達)聞く側にも安心感を与えるもので大変良いことだ。
・福重小の皆さんは、アンケートまでとって、良く地域のことを勉強して、色々なことを具体的に提案しているのは良いことだ。
校長先生よりの講評:(概要)
各組とも良く調べて、堂々と発表していたのは、大変良かった。その熱意が、保護者や地域の方へも伝わったと思う。私が今、手にしているのは、福重ガイドマップだ。ここに「素通りの町から、ストーリーのある町へ」と書いてある。(提案するだけでなく)ストーリー(物語)をつくっていくのは、まさしく君達だ。福重の「幸福論」実現のために頑張って欲しい。
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(写真7) シュシュについてのグラフ説明中
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(写真8) PTA会長(立っている人)、感想と質問中
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(写真9) 長崎県教育庁の方(立っている人)の感想中
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(写真10) 校長先生の講評中
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(写真11) 奥中央部:6年生代表、終わりの言葉 |
(写真12) 6年生全員で、お礼中 |
<上野の感想>
他の方の発言や意見と同様ながら第一印象、さすが最上級生の6年生だなあと思いました。とにかく、発表者全員、下を向くことなく、しっかり授業参観者の方を向いて、自信に満ちた、まるで説得するかのごとく、元気の良い声と内容でした。
また、アンケートを実施し、手作り感いっぱいのポスター風のグラフや文字も、実に分かりやすいものでした。その提案内容が全て直ぐに出来ることばかりではないものの、大人には今まで気づかなかった実現可能な具体的提案もあり、傾聴に値するものでした。
むしろ、日頃、子や孫に「勉強せよ」と言っている(私自身も含めて)大人たちが勉強になる発表内容や、その手法でした。私も今後、郷土史などを講話する時の組み立てで、工夫できるヒントを今回見学して6年生からもらいました。
各組、リフレインのように耳に残ったのが、「人とのつながり、地域の大人と交流したい」でした。これについては、大人がその気になれば、大きな「人・物・金」を掛けなくても、何か子どもたちが参加しやすい取り組みは可能なような気がしました。児童が参加すると、自然に両親あるいは、孫の活躍見たさに、おじいちゃん、おばあちゃんも参加しやすく、行事自体も盛り上がるような気がしました。
さらに言えば、今回良く聞いたのが、「福重の歴史、石仏」「福重のフルーツ」でした。「あいさつ日本一」を目指している福重小学校は、いずれ「フルーツも石仏も日本で最も良く知っている児童」になりはしないかとの期待もしました。
今回のプレゼンテーションされた6年生、先生方、授業参観された皆様、お疲れ様でした。
関係ページ:「2018年2月22日、福重小学校6年生、福重地区へのプレゼンテーション(概要報告)」
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