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2019年、福重小学校5年生の稲刈り(概要報告)

写真A福重小学校5年生と福重幼稚園(稲刈り前)

写真B稲刈り真っ最中(手前側は稲刈り中。その奥の農道上では束ねる作業中)
写真1:中央部は指導員・清水さんのお話中
写真2:先に刈ってあったモチ米の手渡し
写真3:稲刈りスタート (最奥側は今富城跡)
写真4:稲刈り 

2019年、福重小学校5年生の稲刈り
日時:2019年10月30日
10時00分〜11時00分
場所:大村市皆同町、石走川左岸横の田んぼ

参加:
全体で約80名(内、5年生の児童:44名、他:指導員・先生・保護者・関係者など。プラス見学の福重幼稚園の園児や先生:17名含む) 

主な内容:この日は、秋晴れの良い天気で気温も動きやすい絶好の稲刈り日和でした。まず、最初に児童に指導して下さった清水さんから、概要(がいよう)次の「」内の話がありました。 「この稲(いね)は、今年7月5日に田植えしたものである。ここずっと全国で災害が続いているが、田んぼは一部、防災の役目も果たし大事である」

 「ここにはモチ米(もちごめ、もち用のコメ)と、うるち米(うるちまい、普通に食べるコメ)の2種類がある。モチ米は先にハーベスターで刈っているので、今日みんなは、うるち米をノコギリ鎌(かま)で刈ってもらう。この鎌は良く切れるので、手を切ったり友達を怪我(けが)させないように注意(ちゅうい)してほしい」、

 「切った稲は、8〜10束位にまとめて置いておくこと」、「刈り終わったら隣(西側)の田んぼに運び、そこにある稲掛け竿(いねかけざお、=馬とも言う)に持って行くこと。この竹竿(たけざお)は2列でモチ米と、うるち米をかけるので間違わないように」

 「なぜ、竿(さお)にかけるかというと、刈ったばかりでは湿気が25%位あるが、それを15%位までに乾燥(かんそう)させるためだ。コメは、乾燥させれば腐(くさ)らずに長期間(ちょうきかん)食べられる」 など。

・稲刈り開始
 清水さんのお話が終わった後、5年生は、先に刈ってあったモチ米の束を田んぼから手渡しで、隣の田んぼ運びました。それが終わると、いよいよ児童の(うるち米の)稲刈りがスタートとなりました。

 ぬかるんだ田んぼに足を取られ、キャッキャの声とともに、ノコギリ鎌でサクサクと切っていきました。最初は、時間かかっていましたが、中間あたりから刈るスピードも速くなった感じでした。。そして、その稲を8〜10束ほどを一つにまとめて、田んぼに置いていきました。

 また、束ねてまとめれば、次は隣の田んぼに準備してあった稲掛け竿に運んで、天日に干すために竹竿(たけざお)にかける作業があり、これで一応一区切りでした。

 最後に、終了ミーティングがあり、清水さんより、「まだ、田んぼにコメが残っているが、これは遠くから来る鴨(かも)たちの餌(えさ)になるので残しておく。稲藁(いなわら)は、こうやって注連縄(しめなわ)にもできる。これは神様にあげるものだ」 

 「米は大切で、それを作る農業も大事だと思う」 、「今日、みんなは頑張って良くできた。お疲れさん」などの話がありました。 それに対しての児童全員から、「今日は教えてもらって、ありがとうございました」などのお礼の言葉がありました。

上野の感想:福重小学校5年生の稲刈り体験を見学するたびに、私は毎回同じことを思います。この児童たちは、大人になって農業をする人などは別としても、中には一生に一度の稲刈り体験だったかもしれません。今回のように農業の一部を自ら実体験するは大変良いことで、生きた勉強ではないかなあと思いました。

 年末に餅つき大会などで児童自ら田植えして、稲刈りしたコメは、さぞ美味しいことでしょう。今回の稲刈りに参加された指導員、先生、児童、保護者、関係者、また見学応援に来てくれた福重幼稚園の園児などの皆様、大変お疲れ様でした。

写真5:稲刈り

写真6:稲刈り
写真7:束ねた稲を隣の田んぼに運ぶ

写真8:2本の稲架け竿まで稲を運ぶ

写真9:指導員の沖田さんと一緒に竿にかける 写真10:終了ミーティング'、右端側:清水さんのお話し中
写真C稲の掛け干し竿の前にて(左側の竿がモチ米、右側がうるち米)
<関係ページ>
・2016年11月4日、福重小学校5年生の稲刈り

・2015年11月2日、福重小学校5年生の稲刈り

2014年10月30日、福重小学校5年生の稲刈り体験

・戦前の福重小学校生徒による稲刈り写真ページ:『1941年(福重村写真集)銃後の郷土 国民学校児童による寿古郷での勤労奉仕

大村歳時記シリーズの『稲刈り

・米(コメ)に関係する:『瑞穂の国



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