2020年(大村市)小中学校郷土史クラブ成果発表会、福重小学校・郷土史クラブ(10)
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さくらホール玄関の案内ポスター |
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西大村中学校の発表中 |
日時:2020年2月8日、13時00分〜15時40分
場所:大村市 さくらホール
主催:大村市教育委員会・文化振興課
参加校:三城小学校、西大村小学校、中央小学校、竹松小学校、福重小学校、放虎原小学校、西大村中学校、鈴田小学校、大村小学校、旭が丘小学校、富の原小学校、
出席:全体で240名(内、児童生徒・各校担当者は120名、他の一般聴講者などは120名)
趣旨:この(大村市)小中学校・郷土史クラブ成果発表会の趣旨は、大村市内の小中学校の郷土史クラブが、2019年度1年間の研究成果を楽しく発表することにあります。今年度で、11回目と思われます。
今回の概要(感想も含めて):
例年同様、各学校のステージ発表、作品展示とも、幅広く詳細でした。中には一般に知られていないような歴史事項も含めて、誰にでも分かりやすい内容でした。また、各小・中学校とも映写スライドを用いて、ハキハキと元気の良い声での発表でした。
ただし、参加校が年々少しづつ減ってきていることは、気になることでした。特に、中学校の参加が、西大村中学校の1校のみになっています。ここのクラブ発表内容が、今回は大村駅の歴史・大村湾についてでした。そのまとめた力や表現力が、「さすが中学生」と思わせるものでした。たぶん、他校にも、このようなことができる潜在的に力を秘めているようなので、今後に期待したいです。
あと、福重小学校は、例年映写スライドを用いた発表方法が多かったです。ところが、今回は、沖田踊上演用の衣装・楽器・長刀なども用いて表現していました。 (各学校の発表項目は下表を参照。詳細内容は省略)
「見応え、聞きごたえがあり、知らないこともあった」との講評あり
参加各学校の郷土史クラブの分かりやすい内容や、奮闘の成果もあり、閉会挨拶で遠藤・大村市教育長は、概要次の「」内などの講評がありました。
「皆さんの発表内容は見応え、聞きごたえがあり、立派だった。中には、今まで知らなかったこともあった。これからも何でも良いから頑張って調べて下さい。それが、将来につながるし、活かせるだろう」
「昨年10月5日、ミライON図書館と、大村市歴史資料館がオープンした。ここは、歴史資料だけでなく最新映像もあり、大村の歴史・文化を学べると思う」 「今回の発表まで、ご苦労して頂いた各学校の先生、地域の皆様、ありがとうございました」との主旨の感想や発言がありました。
発表内容(注:二つ目の表は、作品展示のみ)
ステージ発表 |
(1) 三城小学校 |
三城城と城下町 |
(2) 西大村小学校 |
大村とキリシタン |
(3) 中央小学校 |
大村の城「玖島城」 |
(4) 竹松小学校 |
料理から見る大村の歴史 |
(5) 福重小学校 |
見てみんね! 沖田おどり |
(6) 放虎原小学校 |
郡くずれに関するキリスト遺跡 |
(7) 西大村中学 |
大村駅の歴史・大村湾について |
作品展示 |
・鈴田小学校 |
全校地域学習の取組 |
・大村小学校 |
大村のおすすめ場所 |
・旭が丘小学校 |
石井筆子と大村 |
・富の原小学校 |
富の原歴史体験 |
福重小学校の発表内容:見てみんね! 沖田おどり
福重小学校・郷土史クラブの発表内容は、上表にある通り、見てみんね! 沖田おどりでした。この調査・研究するのに、まず、講話やビデオ鑑賞の活動として「(2019年6月18日)郷土史クラブ(概要報告) 、「(2019年7月9日)郷土史クラブ(概要報告)」をおこないました。
そして、沖田踊の衣装・楽器・諸道具が保管されている沖田公民館に見学「(2019年9月10日)郷土史クラブ(概要報告) しに行きました。その後、沖田踊保存会長への質疑応答を中心とした活動「(2019年11月12日)郷土史クラブ(概要報告)」を開催、その後は調査結果のまとめとして発表用のシナリオ作成しました。 そのシナリオをもとに練習(2020年2月3日、郷土史クラブ発表の練習)を重ね、同校体育館の児童集会「2020年2月4日、郷土史クラブ発表リハーサル」という流れで、これまできました。そして、今回、さくらホールでの発表となりました。
沖田踊は、国の重要無形文化財で、地元の福重地区だけでなく、例えば大村市の花まつりや秋祭りという大きな行事にも何十回となく上演されている大村の郷土芸能です。ですから、あまりにも有名なため、逆に、それを短期間に調査・研究して、その成果を短時間にまとめて発表することは、なかなか難しいテーマでした。
さらに、沖田踊を、より見学者へ知って頂くために、これまで1回も衣装(黒装束)を着たり、踊ったりして表現するのは、より一層難しい課題でした。そのような状況ながら福重小学校・郷土史クラブの児童は、しっかり、前を向いてハキハキとした発表でした。
さらに、着付けなどもして下さった沖田踊保存会の方から、「全般に(福重小の発表内容は)良かった。特に、あんな短期間に踊りまで習得したのは素晴らしかった」 「できれば沖田踊に来て、踊ってもらいたいくらいだ」とのお褒めの言葉まで賜りました。
鈴田小学校の作品展示について
鈴田小学校では、下記写真(ただし、一部の写真のみ)でもお分かりの通り、鈴田地区に残る史跡を研究し、展示しておられました。これは、6年生が下級生に史跡を教えることからの研究テーマでした。
そして、教える分野は、その専門(例えば鈴田大神宮、長崎街道などの個別テーマごと講話する人が違う)という地域の方が中心でした。そのような中で、上野も招いて頂いて、「2019年5月31日、地主大明神と鬼の石の講話」しました。その後、「2019年6月18日、鈴田小学校・地域学習・鬼の石見学」含めて、各グループごと別の史跡に行って下級生へ教えていました。そして、そのような成果が、今回の作品展示になったと思います。いずれも手作りで、分かりやすい作品でした。
最後になりましたが、発表会の主催者、小中学校の郷土史クラブのメンバー、アドバイスされた先生、見学された各地域の方々、皆様お疲れ様でした。