大村市立史料館・企画展 歴史の缶づめ <注:展示終了>
2009年夏、大村市立史料館で、企画展「歴史の缶づめ」が開催されています。開催の期間や会場などは、下記の通りです。
・開催期間:2009年7月26日(日)〜9月30日(水)
・会場:大村市立史料館(市立図書館2階)
・時間:10時〜18時
・休館日:毎週月曜日 毎月25日 9/20〜9/23
・入場:無料
あと、この企画展の紹介をしてある同名のパンフレットがあります。このパンフレット(右側画像は表紙)は、会場の大村市立史料館・企画展会場で、入手できます。下表が、パンフレット表紙下部に書いてある説明概要です。
品名
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歴史の缶づめ
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原材料名
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縄文・弥生・古墳時代
奈良・平安・鎌倉・室町時代
戦国時代 キリシタン時代 江戸時代
江戸時代の産業 幕末・明治維新・近代
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内容量
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約10,000年
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製造者
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大村市立史料館
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企画展とパンフレットの概要紹介
私は、この企画展やパンフレットを見ましたので、ここから感想も含めて概要の紹介をしたいと思います。念のため、あくまでも私の個人的な印象や感想が主な内容であること、さらには大村の歴史やパンフレットのページ順ではないことも含めて、あらかじめご了承願います。
(1)まず、「歴史の缶づめ」と言うネーミングが面白い。
私は、この企画展の名称「歴史の缶づめ」を聞いた時、「なんだろうなあ?」と思い、次に「面白そうだから行ってみようかなあ」に変わりました。右上の表紙画像や上表をご覧になれば分かる通り、まるでサバかフルーツの缶詰内容表示のように企画展概要が書いてあります。
このように、普通ならばやや硬いイメージのする歴史展とか市の行事などに親しみやすい名前を付けられると、かなり「分かりやすく、やさしい」イメージがしてきます。改めて興味引くようなネーミングも大切だなあと思い直しました。「歴史の缶づめ」の意味は、次の項目から述べていきます。
(2) 大村の歴史全体(通史)を一括展示してある。
この企画展は、上表の「歴史の缶づめ」の内容表示にも書いてある通り、縄文・弥生・古墳時代の土器などから近代の写真などまで約10,000年の歴史が一括展示されています。全国の大きな史料館や博物館の常設展示では、その市の通史を一括展示してある例は良く見られますが、大村では施設条件やあるいは特別展示をされる関係からか通年にわたり常時このような歴史全体を見れる機会は少ない状況と思われます。
そのため、「大村の郷土史を知りたい」と思われている方で、なかなか、お忙しくて1年通して史料館に行けない人でも、今度の企画展一回で、ほぼ大村の歴史全体(通史)が分かると言う便利さもあります。
(3) 歴史に詳しくない市民や学生さんにも大変分かりやすい展示、解説である。
今回の展示物は年代も長く、内容も幅広いのですが、歴史に詳しくない一般の方でも学生時代に習った記憶があるような表現で紹介あるいは解説してあります。そのため、親子一緒に行って、子どもさんたちにも教えられるような感じの話も出来るのではないでしょうか。
(4) 家族連れで参加できる体験講座<「勾玉(まがたま)、巻物づくり」>などもあった。
既に、この体験講座の日時は終了しましたので、ご参考までに紹介します。今回の企画展は、たた展示だけでなく、次の<>内ような実体験できる講座もありました。 < 体験講座「史料館で遊ぼう! 7月26日(日)10時〜12時 勾玉づくり 、 8月6日(木)10時〜12時 巻物づくり 各講座とも定員20人 (申し込み順) 対象:小学校高学年〜中学生>
このような体験講座は、直接勾玉や巻物などを作ることにより、より歴史が分かりやすく身近に感じるのかなあと思いました。
(5) 従来にないような大村市全域の歴史が幅広く紹介されている。
上記の見出しは、やや誤解を生みやすいので、あらかじめお断りを書いておきます。今まで大村市の例えば教育委員会などから出されている歴史専門の書籍類は、ちゃんと大村市全域の歴史を網羅されて出されています。私が「従来にない」と言っているのは、他の公的機関などから出されている例えば無料の(歴史紹介も含む観光などの)パンフレット類のことです。
もちろん全部がぜんぶのパンフレット類とまでは申しませんが、大村歴史と言えば、従来その多くが旧・大村町中心としたものでした。ところが、今回のパンフレットは、例えば福重、松原、竹松、萱瀬、三浦、西大村地区などの地域も、石仏、長崎街道、近代建物など色々と時代もジャンルも違いますが、けっこう幅広く展示・掲載されています。
このような分かりやすい写真、図表などがあれば、たとえ一部分であっても現在住んでいる地域の歴史事項を身近に感じて、さらには機会あれば子どもさんや市外から来られた観光客の方に、従来にない形で自分が住んでいる所を伝えられるかなあと思いました。
上記の事項が、大雑把な紹介で申し訳ないですが、今回の企画展やそのパンフレットの紹介です。あと、これまで歴史専門書にはたまに書いてありましたが、今回特に、次の項目も明示されているので分かりやすいなあと思いました。
・古代の駅=新分駅(にきた、にいきた)や古代の長崎県央地域の役所=彼杵郡家(そのぎぐうけ)」のことなど
・戦国時代、キリシタンによる僧侶阿乗の殺害や寺社破壊のことなど
まだまだ、この企画展やパンフレットの紹介項目は、沢山あるのですが、概要は以上です。企画展は9月30日まで開催されていますので、機会あればご覧頂けないでしょうか。
(掲載日:2009年8月28日)