1)「大村藩天文方 峰源助」展
「大村藩天文方 峰源助」展
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日時 |
2013年1月18日(金)〜2月27日(水)
休館日:月曜日 2月12日、21日
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会場 |
大村市立史料館(市立図書館2階)
大村市東本町481 0957-53-1979
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開館時間
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10時から18時 |
入場無料 |
2)(2012年度)郷土史講演会
(2012年度) 郷土史講演会
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日時 |
2013年2月17日(日) 13時30分〜16時 |
会場 |
大村市コミュニティセンター 第3・4会議室 |
内容
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講演:峰源助と峰文庫 |
講師:平岡隆二氏(熊本県立大学准教授) |
発表:海を渡った天文学者・大村藩士峰源助 |
担当:森山信孝氏(大村史談会) |
参加無料 |
上記の通り、各々の日時と場所で、「大村藩天文方 峰源助」展と郷土史講演会が開催されます。これから、峰源助について、少し補足を書きます。私が彼の功績について、少しだけですが知ったのは、江戸時代に調査、編纂された大村藩領絵図と(大村)郷村記の紹介ページを書こうと準備していた頃でした。
その書籍類は、(活字版の)大村郷村記・第一巻及び『大村史話 中巻』(大村史談会編集、1974年5月15日発行)の「江戸末期の村々をえがく −大村郷村記ー」(満井録郎氏)の論文の260〜263ページにあります。
そのページには左側の「郷村記調役編成表」がありました。この編成表にある役職名の年代は、江戸時代も終わりに近づいた頃の安政三年(1856)大村藩第12代藩主・大村純熈(おおむら すみひろ)に命じられた頃です。
「郷村記調役編成表」は、現在風表現に直すと(大村)郷村記の調査・編纂委員表です。 その表の右から2番目に測量方 峰源助の名前が書いてあります。
左表の一部分をさらに勝手に分かりやすい表現に変えますと(右から左へ)総調役=「編集委員長」、測量方=「測量士」、郡方調役=(測量作業を除く)「編纂委員」、用懸代官=「財政(会計)担当委員」、測量方手伝=「測量士補佐」、筆役=「編纂整理(清書)委員」と思えます。
このような役職名からして、たぶんに峰源助は、この編纂委員の中で武士の位も役職上の責任度合も2番目の方だったと思われます。あと、私は、峰源助について、上記以上に詳細な事柄が書いてある内容をホームページで閲覧しました。その内容は、文章量も多く、さらには多岐にわたるため省略しますが、関心のある方は、下記リンク先から閲覧願います。
・国立天文台図書館ホームページの国立天文台報 第7 巻, 15?28 (2004)伊藤節子氏の論文で「幕府天文方渋川景佑と大村藩天文学者峰源助の学問的交流」のPDFファイルに詳細に書いてあります。
あと、上野の個人的な印象・意見ながら、江戸時代に(大村)郷村記の編纂委員の一員で、測量方(測量士)の責任者として古記録に氏名があり、活躍されたこと、あるいは大村にも天文学や測量技術があって、高度だったのだなあと感心しました。
次に、今回の展示や郷土史講演会内容についてです。これまで、江戸時代の大村の歴史事項(特に人物紹介)についての取り上げ方は、どちらかと言えば殿様とか、明治維新で活躍した人ばかりがスポットライトに当たり、そのような方しか書籍類で紹介されていませんでした。
しかし、今回、このような天文学や測量関係で携わった方を展示や郷土史講演会のテーマになることは、大変いいことだと思っています。 この二つの取り組みを企画し、準備作業をされている大村市文化振興課の皆様のご奮闘に敬意を表します。
(第一次掲載日:2013年1月23日、第ニ次掲載日:2013年1月 日)