大村市立史料館・企画展 大村人グレート
2010年夏、大村市立史料館で、企画展「大村人グレート」が開催されています。開催の期間や会場などは、下記の通りです。
・開催期間:2010年7月20日(火)〜9月12日(日)
・会場:大村市立史料館(市立図書館2階)
・時間:10時〜18時
・休館日:毎週月曜日 毎月25日
・入場:無料
・問い合わせ:大村市文化振興課、大村市立史料館(53-1979)
この企画展の紹介をしてある同名のパンフレットがあります。このパンフレット(このページ右側画像は表紙)は、会場の大村市立史料館・企画展会場で、入手できます。下表が、パンフレット表紙の左側下部に書いてある展示、掲載されている内容の大まかな標題です。なお、右側の人数は、上野が調べた概要数ですので、あくまでも、ご参考程度に、ご覧願います。
展示・掲載項目別
|
紹介人物の概要数(上野調べ)
|
大村純忠とその時代の人たち |
約20人
|
戦国時代の武将たち
|
5人
|
江戸時代の政治と宗教
|
5人
|
産業・技術 |
7人
|
歴史の中の子どもたち |
8人
|
教育・文化 |
5人
|
幕末・維新の人たち |
約10人
|
- |
合計約60人以上
|
企画展とパンフレットの概要紹介
私は、この企画展やパンフレットを見ましたので、ここから感想も含めて概要の紹介をしたいと思います。念のため、あくまでも私の個人的な印象や感想が主な内容であることを、あらかじめご了承願います。
今回の企画展やパンフレットには、上記の表でもお分かりの通り、登場人物の多さ、その時代や分野など多方面で多彩な人物が紹介されています。大まかにざっと数えただけで(上表の順番に)「大村純忠関係で約20人」、「戦国武将関係で5人」、「江戸時代関係で5人」、「産業・技術関係で7人」、「子どもたち関係で8人」、「教育・文化関係で5人」、「幕末の・維新関係で約10人」(合計約60人以上)を紹介されています。このように一挙に大勢の方を紹介されているのは、今まで大村市内の書籍関係でもなかったと思います。その意味で、この企画展やパンフレットは、目を通す意味があると思いました。
現在の大村があるのは、先人の努力と苦労の賜物
現在の大村に生きる者として、これら先人、先輩各位の努力や苦労がない限り、今日見られる大村の隆盛はなかったと思います。その時代その時代で、たとえ役割や活動分野は違っていたとしても家族のため、郷土のために果たされた役割は、大なるものがあったでしょう。私は、ここに紹介さていない人たちも大きな実績が語れていることも知りました。限られた展示スペースや紙面で全部紹介するのは、とても無理ですが、これからの将来に向けても語りついでいくような「大村人グレート」と思いました。
あと、何十年か前の話になりますが、このような「大村の偉人展」みたいなことが開催されれば判子で押したように、ほとんどが殿様、政治家や軍人(さらには男性ばかり)でした。つまり非常に偏った、まるで”官尊民卑”みたいなものでした。しかし、今回は、そのようなことをかなり工夫されているようにも思えました。
大村関係の民間人の中でも、特に、深澤儀太夫(ふかざわぎだいゆう)は、初代だけでなく何代も続けて捕鯨で財をなし、その私財を投じて例えば野岳の堤(野岳湖)をはじめ溜池などを沢山作り、米(食糧)増産の基礎をつくりました。江戸時代、全国で飢饉があり餓死者も多数出ましたが、大村藩ではそのようなことはなかっとも言われています。現在、食糧問題はエネルギー、環境問題とともに「人類3大課題 環境、エネルギー、食糧」の一つと言われていますので、その意味から先見の明があったとも言えます。
他にもご紹介したい人が沢山おられますが、機会あれば、大村市立史料館に足を運んで頂き、企画展やそのパンフレットをご覧頂ければと思いました。
(掲載日:2010年8月13日)